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【限定セット発売記念】Noritakeの記憶を辿る、店長佐藤とスタッフの往復書簡

【限定セット発売記念】Noritakeの記憶を辿る、店長佐藤とスタッフの往復書簡

店長 佐藤

こんにちは。店長の佐藤です。

老舗テーブルウェアブランド「Noritake(ノリタケ)」と当店のコラボで誕生した、「野ばら」と名付けたカップ&ソーサーとケーキ皿が本日再入荷しました。さらに今回は、お得なセットも期間限定、送料無料でお届けします。

これを記念して今日はスタッフとの往復書簡のようなコラムを書いてみます。

3年ほど前。息子の小学校卒業を記念して初めて二人旅に出た福岡県糸島市にあるゲストハウスで、わたしは「Noritake」の魅力に出合い直す体験をしました。

その場所でコーヒーが注がれて出てきたカップ&ソーサーにすっかり魅了され「これはどちらのものですか?」と聞いてしまったのです。

「Noritake」と言えば少女時代の記憶にも含まれています。

親戚の叔母の家に遊びに行くとガラスの扉が美しい食器棚にさまざまな絵柄のカップが並んでいて、今思えばそれは全てNoritakeのものでした。それはうっとりとして見ていました。

少女時代からどこかコレクションするものというイメージだった対象が、糸島で息子と向き合った朝の食卓で一気に自分の「今」の好きと共鳴し、毎日の生活で使いたいイメージに生まれ変わったのです。

こんなストーリーがきっかけとなり、まさか名古屋のNoritake本社を訪問し、共に1970年代のデザインを復刻したりデザイン画を発掘させてもらうプロジェクトが動くことになるとは。人生は本当に分かりません。

スタッフにも聞いてみると、わたしと同じように「Noritake」にまつわる大切な思い出を持っている人がいました。今日はそんなスタッフの話をまず聞いてみましょう。

私の子供時代、新聞社で働いていた父は勤務が不規則で、一緒に食卓を囲める日は滅多にありませんでした。

そんな中、家族全員が揃う数少ない特別な日、父が決まって買ってきてくれたのがケーキ。

今思えば、きっと父も団欒の時間を楽しみにしていたのでしょう。

食後に始まる、ご褒美のようなお茶の時間。

子供心にキラキラと目に映ったのが、Noritakeの器でした。

甘いケーキが乗せられていたのは、明るい色の花柄にゴールドで縁取られた繊細なお皿。それと揃いのカップには紅茶が添えられて。

食卓がキラキラと華やぐあの瞬間が、今でも鮮明に心に残っています。

当時の母はきっと、みんなでケーキを食べる夜がいい時間になるようにちょっと奮発して特別な食器を揃えたのではないかなと。

自分も母になり、食卓を囲む時間をかけがえなく感じているのは同じ。母が大切にしたかったものを自然と受け継いでいるのかもしれません。


のちにNoritakeと再び巡り合うきっかけとなったのが、ヴィンテージの白い器。

記憶の中にある繊細で華やかな印象とも異なる、ぽってりと厚みがあってモダンな佇まいの器に「こんなシリーズもあったんだ」と衝撃を受けたんです。

懐かしい家族の思い出がたっぷり詰まった器と、今の自分の「好き」が繋がる日がくるなんて。知れば知るほど奥行きのあるNoritakeの器に、昔も今も心を掴まれています。

Noritakeのカップ&ソーサーは母だけが触ることのできる食器棚に並べられていて、出番がくるのは来客時などのタイミングのみ。

ターコイズブルーやローズピンクなどの美しい色合いが印象的で、当時の私には眩しくて手の届かない「母の宝物」のような存在でした。

大人になった今では、帰省のたびにあえてその器を使わせてもらうこともあって、私にとってもずっと特別な器です。


特に心に残っているのが、いつもポテトサラダが盛られていたお皿。

ポテトサラダの味以上に、そのお皿が食卓にもたらす特別感に幼い私は魅了されていました。

キラッと煌めく縁のゴールドのあしらいや、食べ進めた先に現れる皿底に描かれた薔薇にうっとりした感覚を今でもよく覚えています。

Noritakeとの限定復刻品が発売されたときに感じたのが、Noritakeの器は単なる食器にとどまらない、それぞれの記憶と強く結び付く存在だということ。

日常の片隅で、小さく輝き続ける器たち。そんな器を今もなお生み出し続けているNoritakeの凄さを実感しました。


Noritakeの創業地である愛知県で生まれ育った私にとって、Noritakeは昔から馴染み深い存在でした。

最初に使ったのは、妹とお揃いの『となりのトトロ』の陶器のマグカップ。当時は小学校の高学年くらいだったと思います。

あたたかい紅茶を飲むたびに、ちょっぴり大人になった気分を味わっていました。

帰省したある日、家族を誘ってモーニングで訪れた喫茶店。

そこで出されたカップ&ソーサーもおそらくNoritakeのものでした。品の良い絵柄に、ほっそりとした持ち手のカップで味わうコーヒーは格別で、忘れられない味です。

そういえば実家でも、来客時や誕生日ケーキを囲む特別なときに大人たちが出すのは、カップ&ソーサー。成長してからは私自身がそっと出し入れを手伝えるようになった器たちです。



地元の人にとっては身近な存在でありながら、どこか贅沢な、非日常感も漂うNoritakeの器。当店でも限定復刻品として発売する知らせを聞いたときは胸が熱くなりました。

かつて自分が憧れたように、野ばらの器たちが誰かの思い出の一部として長く愛され続けたらと密かに願っています。

§

いかがでしたか?

実は今日ご紹介した3名だけではなく他にもたくさんのリアクションをくれたスタッフがいたんです。

社内でもそれぞれが実は「Noritake」にまつわる思い出を持っていたことに、わたし自身が持つ思い出とも重なり心がじんわりと温まりました。

スタッフの大切なエピソードを読んでいたら、わたしも年末年始に会う母にカップ&ソーサーを贈ってみようかなと思い立ちました。

父も数ヶ月前に80歳になり、母も76歳です。

向き合って座るふたりの間に、それぞれの手元に、このカップがある景色を見たいなと。母にとっても、新鮮なときめきとともにNoritakeと出合い直すきっかけになったら喜ばしい限りです。

この再入荷のタイミングがちょうど年末年始を迎える前となったこと。

そして、クリスマス直前であることから、当店からのプレゼント企画として【期間限定のお得な2客セット】【2枚セット】を特別に用意することとしました。こちらのセットを含むご注文は、送料無料でお届けします。

誰かとお茶を飲んだり、大切な誰かに会いに出かけたりする機会が増えるタイミングだと思います。また、一年の自分を労うシーンもあると思います。

ぜひこのプレゼント企画が同じように「Noritake」にまつわる思い出を持っている方や、新たに魅力に出合ってみたいと思われる方に届くならば嬉しいです。

photo:濱津和貴

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