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フォトダイアリー#152 | 仕事道楽

店長　佐藤

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スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが
勇退されるというニュースが
3月上旬に報道されていましたね。

わたしも少し前に『仕事道楽』という
鈴木さんの本を読んだばかりでした。

この本を読んだのにはこんな経緯が。

昨年後半にフードブランド
「KURASHI&Trips」の立ち上げを
ブランド責任者として任されたとき、
料理家であるフルタヨウコと二人三脚で
どう動いていくことがベストなのか？
自分は裏方でどんな役割を果たすべきなのか？
迷う気持ち、悩む気持ちが沢山ありました。

ブランド責任者という
その言葉の重みばかりに
押し潰されそうになることも。

そんな時にビジネスパートナーであり
わたしの実の兄でもある代表の青木に
「この本、たぶん今のお前にすごく
いいと思うよ。
今からお前がやろうとしてる仕事は
映画プロデューサーと少しだけ
近いところもあるかも。」
と、この『仕事道楽』を薦められたのでした。

なぬ？プロデューサー？
プロデュース？

考えれば考えるほど「？？？」と
なるばかりだったので
素直にまずは読んでみることに！

するとたくさんの鈴木さんの
いい言葉に出合うことができました。

その時点までのわたしは
この新ブランドの立ち上げを
絶対に成功させたいという思いも強かったので
「プロジェクトを成功させる方法」
といった本を読みあさり
チームをどうまとめるか？とか
タスクを確実にどう管理していくか？とか
目標、いくべき方向をチームにどう明示するか？
とか、そんなことで頭がいっぱいでした。

それらを実行していくためには
わたし自身に大きく欠けている資質や
スキルもあるなあと
苦手意識が先にたちそうになったりも。

でも、「仕事道楽」を読んでいたら
鈴木さんのこんな文章に出合いました。

あまりに心にストンと落ちたので
新調したプロジェクトノートの
1ページ目にこの文章を書き写したほど。
ことあるごとに見返そうと思ったんですね。

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「プロデューサーとは
言葉をどう使いこなすかという仕事」

「映画づくりに関する様々な分野の人たちに
伝えるべきことを伝え、
映画を観てくれる人たちに向けた
言葉を編み出す」

「すべて言葉なんです」

このひとつひとつの文章が
このときの自分の心には
染み渡るようにして広がっていきました。

そうか、言葉か。
言葉を大切にすればいいのか、と。

もちろん、簡単にひとことでは
表現しつくせないほどに
大変な仕事やコミュニケーションが
鈴木さんには常にあったのだと思いますが
その中心にある「言葉」という要点を
わたしのような者にもすごく分かりやすく
表現してくださっていて
たんてきに落とし込まれたまさに
鈴木さんならではの「言葉」だと感じました。

そこからは
KURASHI&Tripsの立ち上げ中、
常に「言葉」を意識しました。

フルタさんと遣り取りするときの言葉、
立ち上げチームやコンテンツを制作する
チームのスタッフとイメージや要点を
共有するための言葉、
KURASHI&Tripsがつくるジャムの個性を
お客様に伝えるための言葉。

山あり谷ありで
決してうまくいくことばかりでは
ありませんでしたが
でも「言葉」を編み出すことが
大きな役割だと教えてもらったことは
自分にとって大きな気づきでした。

得意不得意は誰にでもあるので
もちろんわたしにもあるわけですが
「言葉」だけは大切にしようと
心に決めれたことがすごく大きかったです。

新しい役割を与えられたとき
誰もがきっと戸惑うものだと思います。
「あなたの役割はね、
こうで、こうで、こうですよ」と
明確に教えてくれる人が周りに
いるわけでもなかったり。。。

でも、そんなときに
こうかな、ああかなと一人もがくからこそ
「これか！」という答えを
自分で見つけられた時や気づけた時は
何とも言えないスッキリ感があるように
思います。

だから、責任を負うことは
ときに苦しいことでもあるけれど
ものすごく楽しいことだなとも思います。

共に日々働くスタッフにも
社内で新たな責任を負っていくことを
そんなふうに捉えてもらえたら嬉しいなあ～、
今回の自分の経験から
改めてそう思ったりしたのでした。

今日のフォトダイアリー、
なんだか長くなってしまいましたが
久々に仕事のこと、立ち上げの裏話を
ちょっぴり熱い気持ちで書いてみました。

3月4日のリリース以降、
KURASHI&Tripsのジャムを
お客様に歓迎していただけていることは、
わたしたちチームにとって
またここから歩みを進めていくための
力となっています。
（ありがとうございます！）

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