【特集|バイヤー加藤のお宅訪問!】第1話:ヴィンテージ家具がそろうリビング・ダイニング
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文 スタッフ二本柳、写真 松元絵里子
本日から4日間の連載で特集・『バイヤー加藤のお宅訪問!』をお届けしていきます。
先日、久しぶりにスタッフの暮らしをお届けした特集『店長佐藤の、くらしとしごと』が公開され、たくさんの嬉しい反響をいただきました。ありがとうございました!
そこで今回は、バイヤーである加藤の暮らしの様子を、わたしスタッフの二本柳がお届けしたいと思います。
私たちがお店を運営する際に掲げている「フィットするくらし、つくろう」というコンセプト。
今回の特集では、スタッフである加藤自身が「フィットする暮らし」を実現するために実践しているお家作りを覗いてみたいと思います。
また、お客様へお届けする商品選びに携わっている彼女が日頃どのようにモノ選びをしているのか?さらには、わたし自身も気になっていた、加藤がこの仕事に就いたきっかけなどもじっくりと聞いてみましたよ。
カメラマンには松元絵里子さんをお迎えし、にぎやかに撮影は進みました。本日より4日間、どうぞお楽しみくださいね!
特集1日目の本日はリビング・ダイニングルームのインテリアを中心にお届けします。
それでは早速、お邪魔しまーす!
リビング・ダイニングルーム編:丸テーブルを囲むダイニングスペース
(テーブル:キヤアンティークスで購入/アーコール社)
加藤は、築約25年1LDKの賃貸マンションに夫と2人暮らしです。
実はスタッフの中で実際にお邪魔するのは私が初めて。
わくわく気分で足を踏み入れた先にあったのは、加藤宅のトレードマークとも言えるヴィンテージの丸いテーブルに、不揃いのチェアが置かれたダイニングスペースでした。
二本柳:
「丸いテーブルってちょっと珍しいですよね。かっこいいなあ」
加藤:
「このテーブルは一番最近購入した新入りです。両端が閉じるバタフライ型なんですが、四角にもなるところが気に入ってしまって。念願叶ってついに買えたんです!」
椅子2脚は、夫の実家で使っていたものを譲り受けたり、リサイクルショップで購入したものだそう。
時を経て使ってきた椅子と、新しく加藤家にやってきたテーブル。それらをミックスさせて置くと、こんなふうにマッチするのですね。
二本柳:
「奥の本棚も気になっているのですが… ちょっと見せてもらっていいですか?」
加藤:
「実は我が家には本棚が2つあって、こっちは私専用なんです。これまで集めてきた雑誌や、繰り返し読みたくなる本を仕舞っていて、まさに私の原点が詰まっているかもしれません」
少しでも迷ったら買わない。でも好きは大事にしたい!
一見するとメンズライクなインテリアですが、よくよく見ると手編みのティーコゼーや、シロクマのぬいぐるみの姿がちらほら・・・。
ディテールに溢れる女の子らしさを見つけるのがたのしくて、隅々まで眺めてしまいます。
撮影:クラシコムスタッフ
撮影:クラシコムスタッフ
お買い物をする時は、「少しでも迷ったら買わない」というのがモットーだという加藤。
だからこそ、いっさいの迷いも無く「これは!」と心がときめいたものや気持ちが動いたものをつれて帰る。加藤のお家は、そうしてやってきたものが置かれた空間でした。
加藤:
「お買い物が大好きなので、すぐ欲しくなるのが悩みで… だから『少しでも迷ったら買わない』と自分なりのルールを設けていたりします。インテリアにベーシックな色やアイテムが多いのは、そのせいかもと。
でも一方で乙女っぽいアイテムも好きです。このクマの人形は目が合った瞬間、うちにおいで!となりました。笑」
くつろぎのリビングスペース
(ソファ:TEAKで購入/ウェグナー、本棚:北欧家具taloで購入)
ダイニングスペースの奥へすすむと、そこはリビングスペースになっていました。家でのんびりと過ごす休日は、基本的にこの辺りでくつろぐことが多いそう。
ここに置いているヴィンテージのソファは元々前の持ち主が使っていた黄緑色の布地を張り替えて愛用しているそうです。
加藤:
「ヴィンテージのソファは『自分の好きな布地に張り替えてこそ使うもの』と店主さんに教えてもらって、すっかりその気になり(笑)張り替えをしてもらうことにしました」
(チェスト:TEAKで購入、スツール:北欧家具taloで購入/ピルッカ)
二本柳:
「こちらのスペースはモノが少なくて、比較的すっきりしていますね」
加藤:
「スッキリさせてる、というよりはスッキリになってしまったという方が正確かもしれません。笑
本当はテレビボードも置きたいし、ラグも敷きたい…。色々ほしいものはあるのですが、少しずつ揃えていきたいなと思っています。正直なところ、まだまだ我が家は整えている途中なんです」
宝探し気分がたのしいヴィンテージ家具。
(本棚:北欧家具taloで購入)
リビングダイニングの中でも特に目を惹くのは北欧ヴィンテージの家具たち。大きな家具の買い物なだけあって、もの選びへのこだわりがひしひしと伝わってくるようです。
でもきっかけは、北欧家具への単純な憧れだったのだとか。インテリア雑誌でみかけるたびに、憧れの気持ちを強めていたそうです。
加藤:
「2人暮らしを機に、ずっと気になっていた北欧家具のお店へ行ったのですが、お店にはリペアする前の状態の家具もたくさんあったんです。
子供の落書きとか、まだ使われていた時の形跡が残ったまま、綺麗になる前の状態の家具がずらり!1つ1つお店の方の説明を聞くのがとても楽しかったのを思い出します」
その中からお気に入りを見つけるのがまるで宝探しのようで、以来すっかり虜に。
「これこそ、運命的な出会い!」と1番うれしそうに教えてくれたのがこちらのチェストでした。元々ソファをお目当てに訪れたお店で、チェストは買う候補になかったけれど、お店に入ったとたん目が釘付けになったそうです。
家中の雑多なものをしっかり収納してくれる、いまでは無いと困るアイテムとのこと。
二本柳:
「買うつもりでなかったものでも、いいものに出会えたら連れて帰ってしまうんですね!迷ったら買わないというモットーがある反面、その行動力がちょっと意外かもしれません」
加藤:
「私は街をふらりと歩いてる時も、ウィンドウショッピングの最中も、常にお買い物モードのスイッチがONなのかもしれません。だからいつもお店の隅から隅まですごく真剣に見ていると自分でも思います。笑」
「一瞬でも迷ったら買わない」という主義は、自分の「好き・苦手」をこれまでの買い物経験から地道に蓄積し、理解しているからこその潔さなのかも?
こういった加藤の性分は、きっとこれからの当店の商品セレクトにも存分に活かされるはず!と、わたしたちも期待しています。
雑貨好きになったきっかけ。
撮影:クラシコムスタッフ
日々展示会や商談に飛び回っている加藤ですが、同じようにプライベートでも雑貨屋めぐりが大好き。
朝の出勤時や帰宅時間にスタッフ同士で私物について雑談することも多いのですが、加藤の私物に「どこで見つけてきたの〜?」と質問が飛ぶ光景は特によく目にするように思います。
彼女がそんなふうに雑貨好きになったきっかけを、聞いてみました。
加藤:
「自分がどんなものに囲まれて過ごしたいか、ということを真剣に考えるようになったのは前職で大阪赴任が決まって、初めて一人暮らしをした頃です。
ずっと実家暮らしだったから、恥ずかしながらそれまで自分がどんな風に生活したいかと、真剣に考えたことがありませんでした。
土日になると、大阪以外にも神戸や京都、奈良にも出かけたりと、暮らしにまつわるものを求めながら雑貨屋めぐりにいそしんでいました」
当時、1番頼りにしていたという雑誌を本棚から出してきてもらいましたよ。
撮影:クラシコムスタッフ
二本柳:
「暮らし回りのものをお気に入りで揃えながら、知らない土地での新生活を楽しんでいたんですね」
加藤:
「そうなんです。例えば、お箸ひとつとっても『私はどんなお箸を使うとテンションが上がるんだろう?』という風に、暮らしまわりの日用品を改めて意識するようになったところがあります」
加藤:
「一旦調べだすと、色々と分かってくるので、それがまた楽しさに拍車をかけていって…。大阪でもクラフト市のようなイベントがたくさん催されていたので、そういった場所によく足を運んでいました」
職人とよばれる方たちが一個一個ていねいに手作りした日用品。その存在は知ってはいたけれど、イベントで直接目にして手に取って、本当の意味でその存在を知ったのだとか。
以来、ますます雑貨が好きになった加藤は、夢中になりながら関西中を歩き回る日々がつづいたそうです。
ずっと関東で生まれ育った彼女が暮らすことになった大阪。知らない土地だったからこそ、少しでも心地いい生活空間を作ろうと無意識に感じていたのかもしれません。
毎日帰る場所である家は、できるかぎり自分や家族に1番フィットしたものであってほしいですよね。
きっとそこに至るまでのストーリーは1つとして同じものはないと思います。加藤の話を聞きながら、あらためて、暮らしをつくるって面白いなあと感じました。
さて、明日は寝室の様子をお届けします。
(つづく)
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