【特集|socukaの花しごと】第2話:一人で仕事をするという選択と、お店を持ってみて思うこと。
編集スタッフ 青木
(聞き手・文:スタッフ青木)
特集「socukaの花しごと」を、全2話の連載でお届けしています。
第2話の本日は、商店街のお花屋さん、ウェディングのフラワーアレンジ、インテリアショップ花部門での経験を経たのち「フリーのフラワーアーティスト」を選択したsocukaさんに、フリーランスで働くという事や、期間限定のお店(2015年11月まで)を持つことについて感じている事をうかがった様子をお届けします。
一人で仕事をするということ。
『独立』。
淡い憧れをいだいてしまいそうな言葉でもあり、なかなか踏み切れない領域のようにも思えます。そこのところを、socukaさんはどんな風に感じていたのでしょうか。
socuka:
「仕入れ先の花市場では、一人で仕事をされている方を多く見かけていました。また、周囲にも独立している人が多かったからなのか、普通の事と受け止めていたので、不思議と抵抗はありませんでしたよ。
でもね、一人になってみると、まぶしく見えるものがあるんです。
仕入れに行くと、他のお店のバイトの子たちがワイワイ言いながら市場を歩いているんですね。そんな様子を見ていると同僚っていいな、なんて思います。無いものねだりですね(笑)」
お店を持つことで、仕入れる花の幅が広がりました。
スタッフ青木:
「お店を持つ前と後で変化したことはありましたか?」
socuka:
「一番の変化は仕入れでしょうか。これまでだと、オーダーをいただいた分や、長年お世話になっている店舗のいけ込みなど、その時に必要なお花しか仕入れられなかったんです。
実店舗がないと、
これは、フリーランスの花屋にとって共通の悩みなのではないでしょうか。
今はお店の分も仕入れられるので、気になる花が仕入れやすくなりました!あと、大量の資材で散らかりがちだった自宅を、キレイに保ちやすいのは嬉しい変化です」
ひとさじの毒、
これはやっぱり譲れないんですよね〜。
小さな店内には、全てのお花と目が合うようにディスプレイされていました。
お花のコーディネートを自分で考えるのは、なかなか難しいことですが、こちらにあるお花を1本ずつひとまとめにしたら、素敵なブーケができそうな、そんな色合いの店内です。
あまり見かけない不思議なお花もセレクトされているところがsocukaさんらしさ。ひとクセあるお花と一緒に、とびきりクセのある植木鉢も並べられていましたよ。
socuka:
「色んなタイプのお花を仕入れていますが、自然と選んでしまうのはちょっと毒のあるお花です。不思議だな、かわいいな、と思うんです。
こちらの植木鉢、ちょっとびっくりされることもありますが、このセレクトは譲れないんですよね〜」
月日と共にお花の好みが変化しています。
シックな色や、ちょっと毒のあるフォルムの花を選ぶことが多いというsocukaさん。そこが”らしさ”に繋がっていますし、ファンも多いのではと感じます。けれど、好みには移ろいもあるようなんです。
socuka:
「さいきん黄色い花が気になるんです。これまで進んで選ぶ色ではなかったのに、この変化が自分でも新鮮なんです。年齢?なんですかね。笑」
好みの変化は自然なことではありますが、作風・スタイルのあるsocukaさんも、好みの変化を自然と受けとめているという事がとても新鮮でした。
だからこそ、いつまでもいつまでも飽きずに、さらに興味を持ってお花と向き合えるのかもしれませんね。
ひとつひとつの仕事を大切にしたい
お店の営業以外には、個人の方からのオーダーやウェディング、飲食店のお花のいけ込みが主なお仕事です。
その全てのお仕事が、誰かの紹介ではじまったのだそう。
socuka:
「いつも何処かのどなたかが、私の仕事ぶりを見てくれていて声をかけてくれる、そのことにすごく感謝しています。だからよりいっそう、これから出会うお仕事や、これからの自分のためにも、いただいたお仕事をしっかりとやり遂げたいです」
socukaさんの名字は束花(そくか)。
まさにお花のお仕事をする運命のような素敵なお名前です。
socuka:
「この名前ですし、お花からは逃げられませんね。笑」
店舗情報
-2015年11月までの期間限定ショップ-
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