【BRAND NOTE】第1話:「無印良品」の商品、どうやって生まれるの?

編集スタッフ 二本柳

muji2_4548076282310_20_1260(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

BRAND NOTE「無印良品」編、第2章はものづくりに迫ります!

 
「ものづくりの現場」。

聞くだけでワクワクと胸が高鳴るこの響き。

それが昔から愛用しているブランドとあれば、その言葉がもつ魅力はなおさらです。

前回の第1章からお届けしているBRAND NOTE(ブランドノート)「無印良品」編。

うれしいことに沢山の反響をいただき、「無印良品」というブランドがどれほど沢山の方から愛されているのか、わたしたちも実感することとなりました。

でも、そんな身近に感じてきたブランドの商品が実際にどのように作られてきたのか?その裏側は意外にも知られていなかったように思います。

そこで今回は、「無印良品」の “ものづくり” をクローズアップしていくことになりました!


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ものづくりの現場、「ココが知りたい!」

 
【1】 “オブザベーション(観察)” って、何のこと?
【2】 そこから誕生した商品ってあるの?


 

muji22_DSC_0071(座談会は、「無印良品 有楽町店」で開催されました)

わたしたちの「ココが知りたい!」にお答えいただいたのは、「無印良品」のものづくりに携わる中心人物。

生活雑貨部の依田(よだ)さん大伴(おおとも)さんのお二人です。

ちなみに依田さんは、あの「壁に付けられる家具」を生み出した当事者!

今回、どんなお話を聞くことができるのでしょう?商品を生み出すご本人たちを前に、期待がふくらみます。

muji2_DSC_0112(左が大伴さん、右が依田さん)

 


【1】“オブザベーション(観察)” って、何のこと?


 

ありのままの生活風景を容赦なく
「観察」する。

 
第1章でもご紹介したとおり、「無印良品」ではいわゆるマーケティングリサーチというものを実施していません。

この事実を聞いて驚いたのは、わたしたちだけではないのでは…?

実はそのかわりとなっているのが、 “オブザベーション(=観察)” という「無印良品」ならではの商品開発手法です。

家の中をクローゼットから引き出しの中まで隅々見て回り、それらを細かく写真に残していく。

そうして実際にリアルな暮らしを “観察” することで、そこにある課題を見出し、ものづくりのヒントとするのだそうです。

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そんなオブザベーションを実施する上で最も大切にしていることが、ウソのない真実の暮らしを観察するということ。

だから意外にも、訪問する家は一般のお客さまではなく、あえて社員の身内や知人から選んでいるのだとか。

良品計画(依田さん):
「僕たちは、ありのままの現場からこそ、ものづくりのヒントを見出すことができると考えています。

綺麗にととのえられた姿ではなくて、とにかくリアルな現場を観察したい。身内や知人だと、“ありのまま” をさらけ出してもらうことができるじゃないですか(笑)

そのくらいやらないと、気付けないものがあるはずなんです」

muji2_DSC_0074(依田さん:生活雑貨部 ファニチャー担当)

こうして用意された暮らしの現場に足を運ぶのは、複数部署から選ばれた社員の方たち。

良品計画(依田さん):
「通常3〜4名で訪問するのですが、それぞれ別の部署で働いている社員でそのグループを作ります。

バラバラの部署で、というところもポイントです。

家電製品の部門の人が家具を見たり、食品の部門の人が家電製品を見たりすることで、現場を客観的に観ることができますよね。より、リアルな観察に近づくんです」

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とことん “真実” にこだわった独自の商品開発手法。

そこから、「無印良品」というブランドの誠実な姿勢が伝わってくるような気がしました。

それにしても、オブザベーション先の家を見つけ出し、複数名でスケジューリングし、そこへ足を運ぶ。それって、一企業の取り組みとしてはなかなか大変なはずです。

提出された写真を分析する方が効率的では…?

わざわざ現場に足を運ぶ、その理由とは何なのでしょう。

 

“分かった気になる” で終わらせない、腹落ちしたものづくり。

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良品計画(大伴さん):
「オブザベーションでは、その暮らしの空間全体を感じとるということも大切にしているんです。

写真に切り取られた一部の風景からでは感じ取れないことがたくさんある。

なんとなく ”わかった気になる” というのは簡単ですが、そこに暮らしている人の背景まで知ってこそ、腹落ちしたものづくりにつながると思っています」

muji22_DSC_0121(大伴さん:生活雑貨部 MD計画担当)

「たとえば、洗面台の石鹸置きにのせられた時計があるとして。それを写真で見ただけでは『この人は洗面所でも時間を把握しておきたいんだな』で終わってしまいますよね。

でもよくよく話を聞いてみると、『歯磨き中パッと顔をあげたときに、ちょうど時間が見える場所に置いている。しかもそこにたまたま石鹸用のくぼみがあったから、時計が転がらなくてちょうどいい』なんて答えが返ってきたりして。

そういうディテールに、僕たちがものづくりをするヒントが隠されていると思うんです」

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“分かった気になる” で終わらせないという、オブザベーションに込められた「無印良品」の徹底ぶりは、ひとつひとつ大切に資料化されたデータにまで浸透していました。

 

膨大な資料がものづくりの肝。

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オブザベーションの話をしながらお二人が出してくれたのが、どんと分厚い資料。ここには、過去に訪問した家の情報が細かく蓄積されています。

しかも上の写真にある資料は、その膨大すぎる資料のほんの一部。

このデータをもとに、依田さんたちの長い道のりがはじまります。

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良品計画(依田さん):
「ここからが本当に地道な作業です。

このデータを何度も何度も振り返り、気になった風景や気づいたことを付箋して、社内で共有するという作業を繰り返す。

そうしていると、すぐにではないけれど、『ここを変えたらもっと暮らしが良くなるんじゃないか』という、生活の課題を解決するヒントが見えてくるんです」

 


【2】オブザベーションから誕生した商品とは?


 

些細なイライラを解消!大人気商品となったPET詰替ボトル。

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本日ご紹介してきたオブザベーションから生まれた、代表的なヒット商品がありました。

それが「PET詰替ボトル」という商品です。

muji2_DSC_1681PET詰替ボトル
(上の商品名をクリックすると「無印良品」のネットストアをご覧いただけます)

オブザベーションをする中で発見されたのは、お風呂場に並ぶバラバラのシャンプーやリンスたち。

ラベルがそれぞれ異なることが原因で、どこかざらついた風景となっていました。

そんな些細なストレスを解消すべく生まれた「PET詰替ボトル」は、同じような悩みを抱えていたお客さまの心に響き、販売当初から今までずっと人気商品となっているそうです。

 

リニューアルが決定したジョイントタップ。

 
そしてもう1つ。

今も販売されているこちらのジョイントタップは、オブザベーションでの気づきから変更が加わることになりました。

muji2_DSC_1671ジョイントタップ
(上の商品名をクリックすると「無印良品」のネットストアをご覧いただけます)

なんと2年半もの時間をかけて、この商品が今年2015年の秋にリニューアルされることになったそうです。

地道な作業から生まれたその変更内容とは、とても細やかなちょっとしたこと。

でもきっとこれも、わたしたちが多くの場面で感じていたモヤモヤを解消してくれるアイデアなはず。どんなリニューアルなのか、発売開始がたのしみですね。

 


本日の「欲しい!使いたい!」


 
本日のお話を聞いているうちに、わたしたちが欲しくなったのは「PET詰替ボトル」でした。

そこで最後に、「わたしだったらこう使いたい」と思う組み合せをご紹介したいと思います。

muji2_pet0201.PET詰替ボトル ブラウン 250ml用(250円)
02.PET詰替ボトル クリア 280ml用(250円)
(上の商品名をクリックすると「無印良品」のネットストアをご覧いただけます)

ハンドソープがまるごと入る250mlサイズと、それよりちょっと大きい280mlサイズを組み合わせてキッチンに並べてみてはいかがでしょう。

小さい方を手洗い用に、大きい方を食器洗剤用に。キッチンのコーナーをすっきりした印象にしてくれそうです。

muji2_pet0101.PET詰替ボトル グリーン 600ml用(320円)
02.PET詰替ボトル ホワイト 600ml用(320円)
(上の商品名をクリックすると「無印良品」のネットストアをご覧いただけます)

1番大きい600mlボトルは、お風呂場にぴったり。一般的なシャンプー・リンスが600mlなので、それとちょうど同じサイズ感です。

お風呂場のラベル違いが気になる方にも良さそうですね。

座談会の直後、さっそく「PET詰替ボトル」を7個まとめ買いしていたのは、代表の青木。

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3人家族の青木家では、お風呂場でそれぞれ別々のシャンプーを使っているために、ボトルがバラバラになってしまうことがちょっとした気がかりだったそうです。

まさに「無印良品」の気づきが的中。そのストレスを解消すべく、ボトルを詰め替えます。

綺麗にととのえられたお風呂場の風景に、青木もどこかスッキリした様子でした。

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痒い所に手が届く「PET詰替ボトル」のような商品。

それは、リアルな現場を隅々まで観察してきた「無印良品」ならではのアイデアなのかもしれません。

日々の生活に潜んでいる課題を、こうして見つけ出してくれる。わたしたちにとっても心強く、嬉しいことですよね。

 
・下の画像をクリックいただくと「無印良品」のネットストアをご覧いただけます。

brandnotemuji2_webshop_150805_7

 
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今回はじめて知った、”オブザベーション” というものづくりへのこだわり。

それは、わたしたちの想像をはるかに超える、地道で長い作業でした。

そしてその根底にあるのは、わたしたちの生活に潜むちょっとした課題を解消し、今よりもっと心地よい暮らしを実現しよう、という「無印良品」ならではの姿勢なのかもしれません。

さて、明日はきっと皆さんも愛用者が多数なのではないでしょうか?「壁に付けられる家具シリーズ」のものづくりに迫ります。

どうぞお楽しみに!

 
・BRAND NOTEの詳細はこちら。
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(聞き手・文 スタッフ二本柳)

※ご紹介している商品の金額は、2015年8月現在の内容となります。


もくじ



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