【ここから始める多肉ライフ】第4話:ポロリ折れてしまった葉からも子供が出るんです。
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文・写真 スタッフ二本柳
多肉植物専門ストア「solxsol(ソルバイソル)」の松山美紗さんに教わり、初心者でもはじめられる基本的な多肉の育て方をお届けしています。
第4話は、育てている過程でうっかり手が触れてしまい、葉っぱがポロリと折れてしまった!という状況にクローズアップ。
折れてしまっても安心してください。葉挿し(はざし)という方法で、とれた葉から子供を殖やすことができるんです。
葉が取れるのは子供を殖やすため。
多肉植物を育てた経験のある方なら、きっと直面したことがあるのではないでしょうか?
ちょっと手が触れただけでポキっと葉が折れてしまったり、自然と取れた葉が土の上に転がっていた…という状況。
「やっちゃった!」と焦ってしまうかと思いますが、実はこれも子供を殖やすための自然な現象なのだそうです。
だから折れた葉っぱでも適切に葉挿しをしてあげれば、そこから新しく子供が出てきます!
本日はそんな葉挿しのステップについてご紹介していきますね。
葉挿しの準備について。
用意するもの
・取れた多肉植物の葉
・乾いた土
・平たい器(バットやお皿など)
・シャベルなど
手順
[1] 乾いた土を平らな器に広げる。
[2] シャベルの背中などで土の表面を平らにならす。
[3] 取れた多肉の葉を1枚ずつ仰向けに並べる。
[4] 子供が出てくるまで、柔らかい光のもと水をあげずに寝かせる。
ポイント1:「葉挿し」と言っても、挿しません。置いておくだけでOK!
松山美紗さん(以下、敬称略):
「葉挿しというと、葉っぱを土の中に挿すようなイメージを持たれると思うのですが、土の上に置いておくだけで良いんです。土の中に挿してしまうと、葉先から出た子供が土の上に出てこられなくなってしまうので要注意ですよ」
ポイント2:子供が出てくるまでは直射日光を避けて、お水はあげない。
松山:
「葉挿しの場合、葉の先に子供が出てくるまでは光をあまり当てなくて大丈夫。室内の柔らかい光のもとで寝かせてください。光が強すぎると、葉の水分が蒸発されてしまって子供を出す体力まで奪う可能性があるんです。また、根が出るまでは水をあげなくてOKです」
子供が出てからのステップ
120日間の葉挿し観察。
葉挿しの準備が完了した後は、多肉の葉がどのように変化していくのでしょう?
松山さんが約120日間にわたり観察した葉挿しの様子をご紹介します。皆さんが葉挿しにトライする際の参考になさってくださいね。
[14日目] とても小さいですが、よく見ると葉の先から子供が出てきました。
[29日目] 子供が大きく成長し、根も生えてきています。
[72日目] それぞれ大きさは異なりますが、順調に成長しています。
[120日目] 子供がだいぶ大きくなってきました。ここで観察終了です!
ポイント1:子供が出てきたらたっぷりの日光とお水を。
松山:
「子供が葉から出てきたら、直射日光がしっかりと当たる場所に移してあげてください。また、根が出てくるまでは水をあげなくて大丈夫なのですが、根が出てきたら普段より多め(3日に1回くらい)に水をたっぷりあげましょう」
ポイント2:発根したら土の中に埋める。
松山:
「根が出てきたらピンセットやお箸などで土に浅いくぼみを作り、軽く土を根にかけて根の部分を埋めてあげます。自然と埋まる根もあるのですが、外に出てしまっているものもあるので、その場合にはこうして埋めてあげてくださいね」
ポイント3:葉がカサカサに乾燥してきたら取り除く。
松山:
「子供が出てきた後、もとの葉はどうなるのかというと…栄養をすべて子供にあげ終えたら徐々に枯れていきます。それまでは葉のついたままの状態で置き、完全にカサカサに枯れてきたら取り除いてくださいね」
今の季節は特に葉挿しに向いている気候なのだそうです。
ぜひ皆さんも、かわいい多肉の成長を観察してみてはいかがでしょうか?
(つづく)
もくじ
感想を送る
本日の編集部recommends!
エイジングケア、どうしてる?
50代の柿崎こうこさんと始める、髪や頭皮の年齢対策【SPONSORED】
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
秋のファッションアイテムが入荷中!
ときめく柄ブラウスや、人気のサロペットスカートなど、秋ものが続々入荷しています
【動画】一年ぶりの新作が間もなく公開!
歳を重ねた先への不安と興味を語らう。『あさってのモノサシ』に大平一枝さんを迎えたvol.2予告編をお届けします