【ここから始める多肉ライフ】第7話:乾燥や寒さにも強い!育てやすいサボテンの魅力。
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文・写真 スタッフ二本柳(サボテンの花写真:「solxsol」提供)
多肉植物専門ストア「solxsol(ソルバイソル)」の松山美紗さんに教わり、初心者でもはじめられる基本的な多肉の育て方をお届けしています。
最終話となる本日は、松山さんが最近とてもハマっているというサボテンの魅力にフォーカスしたいと思います♪
サボテンも「多肉植物」だって知ってましたか?
松山さん宅には多肉の本がたくさん並んでいました。
「多肉植物」と言うと、これまでご紹介してきたようなぷっくり可愛いグリーンの姿を思い浮かべる方が多いはず。
実はその多肉植物の中に、サボテンも含まれるって、ご存知でしたか?
松山さん曰く「大人っぽいインテリアが好みだったらサボテンがオススメ!」とのこと。
今日はそんなサボテンの魅力について伺いました。
実は、多肉の中で1番育てやすい!
松山美紗さん:
「サボテンというと砂漠の中に生えているイメージですよね。
そのイメージ通り、やはりサボテンは乾燥地帯に適した植物で、厳しい環境下で生きています。
だから葉っぱや茎に水分をしっかり保持する力を持っていて、乾燥や暑さ・寒さにも強く、育てやすいのが特徴です。
水やりは基本1ヶ月に2度ぐらいを目安に。多肉植物と一緒ですがサボテンの方が強く、あげすぎてもあげなすぎても生きてくれます!」
「ただし、小さなサボテンだと水を蓄えておく量も少ないので、1ヶ月程あげないと枯れてしまいます。月に3度程あげると、驚くくらい綺麗に育ちますよ。
逆に大きなサボテンだと2ヶ月ぐらいあげずに放っておいても変化がないくらいです。1ヶ月に1度程度でも問題ありません」
トゲにも個性があるんです。
松山美紗さん:
「サボテンといったら トゲ 。実はあのトゲ、乾燥地帯でも生きていけるよう工夫された “葉っぱ” なんです。
しかもよくよく見ると先っぽだけ赤くなっているものや、グラデーションになったトゲなどなど… 個性があって奥深い!
それぞれのキャラクターが引き立つように、一列に並べたレイアウトもおすすめで♪」
サボテンの名前:左から越天楽、象牙団扇、猩々丸、福禄竜神木、金晃丸、武蔵野
どのサボテンにも花が咲く。
サボテンの名前:雪晃
松山美紗さん:
「みなさんは、サボテンが花を咲かせた姿を見たことはありますか?
基本的には、どのサボテンも花が咲くんです。ただし種類によっては開花する大きさに育つまで30年~50年かかるものだったり、というものがあるので、咲かせやすい種類としては以下の3つ。
・マミラリアデアルバータ
・マミアリア玉翁(たまおきな)
・ギムノカリキウム翠晃冠錦(すいこうかんにしき)
サボテンの名前:緋花玉
上に挙げた3つのような種類であれば、しっかり管理してあげたら花を咲かせます。その管理方法はというと…
1. 日光をたっぷり当てる
2. 休眠期を作ってあげる
砂漠の環境と同じで、雨の全く降らない暑さの厳しい時期と、水分をたっぷり補給する雨期のメリハリをつけてあげるイメージです。
だから休眠期は部屋の中に置いて、水やりもほとんどしません。その後に日光とお水をたっぷりあげるんです。
たとえば日照量の少ない冬を休眠期とし、春や秋に日光とお水をたっぷりあげる。そうすれば一気にすくすくと生長しますよ」
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全7回にわたってお届けしました連載『ここから始める、多肉植物のある暮らし』はこれにて完結です。
おたのしみいただけましたでしょうか?
今まさに多肉を育てている方はもちろん、これから多肉を始めようという方にとって、いつでも戻れる教科書のような存在になればいいなと思い、連載を企画しました。
実はわたしも、現在多肉を育てている真っ最中!一回挫折をした多肉ですが、松山さんに教わった基本を大切にしながら、スクスクと元気に育てています。
ぜひ皆さんも、かわいい多肉のある暮らしをおたのしみくださいね♪
(おわり)
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