【インテリア特集】エッセイスト柳沢小実さん宅 第5話:食器棚とうつわ
編集スタッフ 津田
文 スタッフ津田、写真 田所瑞穂
エッセイスト柳沢小実さんのお宅を訪ねました。
連載「あの人のインテリアとうつわ」。vol.2はエッセイスト柳沢小実さんのお宅を訪ねています。
キッチン、リビング&ダイニング、寝室&クローゼット、玄関まわりと本棚に続き、最終話では食器棚とうつわについてお届けします。
(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)
ダイニングとリビング。2つの食器棚で暮らす。
↑食器棚:イギリスのアンティーク家具(S.H.Pで購入)
↑食器棚:イギリスのアンティーク家具(ロイズアンティークスで購入)
柳沢さんのお宅の食器棚は2つ。腰ほどの高さのものはダイニングテーブル近くに、身長ほどの高さのものはリビング奥に置いています。
どちらもオーク材を使用したイギリスのアンティークのもので、もともとは本棚として販売されていたものを、食器棚として迎えたのだそう。
柳沢さんに選んだポイントを尋ねると「きっと60歳になっても違和感なく使えるだろう」という直感だったと聞き、家具選びのひとつの視点を教わったような気がしました。
こちらの食器棚2つは、それぞれ収納するものを分けているそうなので、詳しくお話を伺っていきたいと思います。
ダイニングの食器棚にはプレート類を。
ダイニングテーブル近くの食器棚には、取り皿で使うプレート類や、煮物やサラダなどを盛り付ける大きめの鉢が並びます。
本連載のリビング&ダイニング編でもお聞きしましたが、テーブルから近いところに食器を収納することで食事の支度がスムーズに行えるんだそう。
↑食器棚の扉についたタッセル:柳沢さんがリメイクしたもの。
一番上の棚には小さめの器が、二番目の棚には取り皿として使い勝手のいい径17cmほどのサイズのプレートが、そして一番下の棚には大きめの鉢が収納されていました。
花びらのような愛らしい佇まいのものや、和食でも洋食でも料理が映えそうな作家もののうつわ、北欧のアイテムなど、柳沢さんがセレクトされたアイテムが並んでいます。
お気に入りの器たちは、眺めているだけでも楽しい気分にさせてくれそうです。
↑1段目のうつわ(中央):川口江里さん作
↑柄のあるプレート(手前):ブラックパラティッシ。白いプレート(真ん中上、下とも):川口江里さん作。
リビングの食器棚には、カップやグラスを。
リビングの食器棚には、カップ&ソーサーや茶器、グラスが並んでいました。
カップ&ソーサーやグラスはヴィンテージのものもあるそうで、ひとつひとつデザインや表情が異なっています。
↑カップ&ソーサー:北欧のヴィンテージ品。
↑グラス類:オールドバカラが中心。旅先などでも購入。
お茶を飲むのが大好きという柳沢さんの食器棚には、お茶にまつわる道具や器もいろいろと収納されていました。カラフルで愛らしい絵付けの急須など、乙女ごころをくすぐられるアイテムがたくさん!
柳沢さん:
「毎日本当によくお茶を飲むので、普段使っている湯のみはキッチンに置き、食器棚には使用頻度が低めのものを収納しています。
今年は書籍の仕事で台湾を訪れる機会が多かったので、台湾の茶器も少しずつ買い足しました」
↑ガラスの茶器:台湾で購入したもの。
そして、よくよく見てみると、こちらのリビングの食器棚に収納されているのは、実は食器だけではないんです。
棚の片隅にオブジェがちょこんと飾られていたり、一番下の段にはレシピ本が並べられていました。
柳沢さん:
「料理が好きなのでレシピの本や雑誌は増えがちですが、ここに収まる分だけと気をつけています。増えてきたかなと思ったら、よく作るメニューのものをスクラップするなど、定期的に整理するようにしています」
これさえあれば!な、お気に入りのうつわ。
↑うつわ:ブラックパラティッシ。大小2つのサイズを6枚ずつ揃えている。
続いて、柳沢さん宅の食器棚に収まるうつわたちのなかでも「これさえあれば!」というお気に入りのものを教えていただきました。
まずご紹介してくださったのが、ARABIA社のブラックパラティッシのプレートです。
柳沢さん:
「ブラックパラティッシは柄が大きめなので使いにくいかなと思ったのですが、実際は和食も洋食もぴったりです。名作と言われるのが頷けますし、わが家でも使用頻度がかなり高いお皿です。
小さい方(写真奥)はお醤油やタレを入れるのにちょうどよく、大きい方(写真手前)は取り皿として使っています」
↑うつわ(白・黒とも):林拓二さん作。作家さんの個展やクラフトフェアで購入。
作家さんによる手作りのうつわも好きで、個展などをめぐって少しずつ買い集めているのだそう。
柳沢さん:
「ひし形や楕円のお皿は、食卓にひとつあるとリズムを作ってくれるので、この器たちはとても重宝しています。
どちらも使いやすいサイズ感で、ほうれん草のソテーなどの副菜を盛り付けたり、漬物やフルーツを切って乗せるだけでも 絵になります」
北欧などのデザイン性が高い器と、作家ものの温もりのある器。そのどちらもが食器棚や食卓で互いにしっくりと馴染んでいました。
エッセイスト柳沢小実さんのご自宅インテリアとうつわについて、全5話の連載でお届けしました。
すっきりしたインテリアのなかに、雑貨やオブジェなどのディテールで、柳沢さんあらしい遊び心のある可愛さがプラスしているのが印象的なお宅でした。
こちらのインテリア特集を通して、みなさまのお家を整えるための小さなヒントがお届けできれば、うれしく思います。
それでは次回のお宅訪問も、どうぞお楽しみに!
(おわり)
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