【あの映画の朝ごはん】第1話:はじめての一人暮らしを思い出す『魔女の宅急便』のパンケーキ。
文・写真 スタッフ青木
心に残る映画の朝ごはん。
観ていると無性にお腹がすいてくる。
そんな映画が心の中に1つはありませんか?
本特集では、そんな映画の食事シーンに思いを馳せながら、登場する『朝ごはん』を再現してみます。
秋の夜長。大好きな映画で満たされて、ぐっすり眠った次の日は、余韻を楽しみながら映画に出てきた朝ごはんを作ってみませんか?
映画『魔女の宅急便』キキのパンケーキ
この映画をはじめて観た時、私はおそらく10歳。『魔女は13歳で独り立ちするんです』というキキの台詞にしびれた記憶があります。
独り立ちって、一人暮らしするってこと?まだ13歳なのに大人みたい!と、はじめて”大人っぽいこと”に憧れた瞬間だったと思います。
そのキキが映画の中で度々作っていたのがパンケーキ。
薪のキッチンも鉄のフライパンも、子供だった私には大人っぽくまぶしいものとして記憶に残りました。
独り立ちした私が作ったのもパンケーキでした。
それからキキよりずいぶん遅れ、21歳で独り立ちした私がよく作ったのもパンケーキ。
料理の知識もレパートリーもなかったので「パンケーキミックス」には頻繁にお世話になっていました。
表示通りに作ったり、食感を変えたくてディナースプーン2杯(約60g)のヨーグルトを入れてみたり。(しっとりシュワシュワの食感になりました!ヨーグルトは、卵を割りほぐす時、一緒に入れて混ぜます。それから牛乳→粉の順に混ぜ合わせます。)
もっとホワホワの食感にしたくて、ミックス粉を目の細かいザルでふるったりもしました。
最初はミックス粉の表示通りに作っていたけれど、繰り返すうちにだんだん適当になっていたような。
牛乳の量を増やして、出来上がりの食感の違いを味わうのも楽しかったな、と思い出されます。
思い出すと元気になる、朝ごはんの風景。
今でもパンケーキはよく焼きますが、毎回同じようには焼けません。でも、上手く焼けたとき、あの頃の工夫や、キキが繰り返し作っていたパンケーキの事、映画の結末などが頭をめぐります。
そうすると、色々あるかもしれないけれど、いい一日になるような気がしてきます。
映画を観てぐっすり眠って目覚めたら、キキのパンケーキを作ってみませんか?
頭に浮かぶエピソードが、勇気をくれるかもしれません。
映画情報
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魔女の宅急便 [DVD] ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2014-07-16 |
『魔女の宅急便』(1989年)
【監督】
宮崎 駿
【ストーリー】
魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子キキが、古いしきたりに習って独り立ちするため、住み慣れた田舎町を離れ修行にでかける物語。
もくじ
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