【あの映画の朝ごはん】第4話:疲れたり充電したくなった時にこそ作りたい『めがね』の朝食。
編集スタッフ 青木
観ていると無性にお腹がすいてくる映画の、印象的な食事シーンに思いを馳せながら、登場する『朝ごはん』を作って楽しむ特集です。本日は映画『めがね』の朝食です。
映画『めがね』。小さなおかずが少しずつ並ぶあさご飯。
舞台は南の島の民宿。おいしそうな食事シーンがたくさん出てくる映画です。
お肉がジュージュー焼ける音。伊勢エビをバリバリ割る音。かじるとザクッと響くトーストの音。どれもほんとにおいしそう!
その中で印象的だったのが、朝食の時に必ず添えられている『梅干し』。
毎朝1粒「梅はその日の難逃れ」と言ったあとパクッと食べるんですね。和食の時だけでなく、洋食の時にも添えられていました。
何気ないシーンなのですが、一日を元気に過ごすためのおまじないのようで印象的でした。
本当に食べたいものだけ。
旅館やホテルのような品数の朝食を日常の中で、自分で用意するのは簡単なことではありません。「旅先だけの特別な朝ごはん」。そんなイメージがあるからなのか、小さなおかずがちょこちょこ並ぶあの景色にずっと憧れています。
劇中の民宿でも、そんな朝ごはんが出てきました。
「これこれ。こういうのが食べたいよね〜」。映像を見ながら憧れの再確認。あぁ何処かに泊まってあの朝ごはんを食べたい。。
憧れているものはいつも、ここではない何処かにある。そんな気さえしてきます。
けれど、おかず一つ一つをよく見ると、決して特別なものではありませんでした。納豆やもずく、卵焼きや漬け物、焼き魚といった、見るだけで味が想像できる馴染みぶかいものばかり。
そう、子供の頃からずっと好きでいるものばかりだったんです。
そうか、簡単でいいんだ。
自分がおいしいと思えるもの、これまでもずっと好きでいるもの。そう考えたら私にも出来そうな気がしてきました。
その時には、誰かのためじゃない自分のための「わがままなメニュー」を用意したいと思います。
疲れたり、充電したくなった時にこそ思い出して作りたい、朝ごはんの風景です。
映画情報
めがね(3枚組) [DVD] VAP,INC(VAP)(D) 2008-03-19 |
『めがね-』(2007年)
【監督】
荻上 直子
【ストーリー】
都会から距離を置くように南の島に降り立った女性・タエコを中心に、宿の主人とそこに集う不思議な人々との交流をえがいた物語。
もくじ
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