OIGEN / 鉄瓶 たまご形(0.55L)
13,200 円 (税込)
13,200 円 (税込)
13,200 円 (税込)


今回バイヤーが出合ったのは、そんな初めての方にこそおすすめしたい、OIGENの「たまご形の鉄瓶」。
現代のキッチンやダイニングにもなじむ、ころんとした愛らしいフォルムと、湯呑み2〜3杯分のコンパクトなサイズ感。
実は意外と気軽に始められる、鉄瓶のある暮らし。
この冬から、ささやかな一杯分の幸せを味わいませんか。

鉄瓶で沸かすと、口当たりのまろやかさに驚かされます。お湯の角がとれて、人によってはとろりとした甘みを感じる味わいになるのだとか。
その理由は、沸騰する過程でカルキが抜けたり、水道水のミネラル成分が鉄瓶の内部に吸着されたりすることで、水質が変化するから。
日本の水はミネラル成分が低い軟水ですが、さらにそれを軟水化させるから、口当たりがよくなるのだそう。
例えば緑茶だと、緑茶らしい渋みや苦味もほどよく出る上、「奥深い甘み」も引き立ちます。
コーヒーの場合なら、苦味成分が減ったすっきりとした抽出で、「マイルドですっきりした味わい」へ。
もちろん鉄瓶で沸かせば、微量ながら鉄分も溶け込むのも、鉄瓶ならではのうれしいおまけです。


鉄瓶を迎える上で、心配になるのがお手入れ。
でも、意外と簡単!大事なポイントは、使い終わったら蓋をはずして余熱で乾かすこと。
お湯を沸かした後、鉄瓶の中に湯を残さず、注いで使い切ってください。水分が残っているとサビの原因になります。
もし、梅雨時期などで乾きが悪かったら、数十秒だけ空焚きをして、水分を飛ばしましょう。
内部は洗わずでOK
、水道水のミネラルを付着させ、鉄瓶として「育って」いくので、しっかりと乾かすことだけ注意すればいいんです。
これなら使い続けられそう!と安心です。
もし、サビが出てきたら、ページ末尾のお手入れを参考にしてみてください。

古くから南部鉄の一大産地で、鉄のものづくりが栄えてきた岩手県奥州市。
今回の鉄瓶は、この地に拠点をもつ、創業170年を超える老舗「及源鋳造(おいげん ちゅうぞう)」によるもの。
丈夫で長持ち、修理をして長く使い続けられる鉄器は、今では伝統工芸品として知られています。
「及源鋳造」では、昔から変わらず、品質のよい鉄の道具を作り続けるとともに、現代の暮らしにフィットするデザインの道具たちを新たに生み出しています。
胴と呼ばれる外側の程よいツヤ感と、落ち着いた鈍色(にびいろ)のかっこよさは、ため息もの。
外側は、南部鉄器用のカシュー塗料仕上げといって、カシューナッツの殻からとれる油分が原料に使われています。防サビと焦げ付き防止のため、湿度の高い日本の気候風土に適したコーティングなのだとか。
内部の仕上げは、江戸時代からつづく伝統的な「釜焼き」と呼ばれる技法を基に、及源鋳造が独自に開発した「素焼き仕上げ」を行い、こちらにも錆止めの技法が用いられています。

現代の生活のなかでも長く使い続けられるように、伝統的な製法に加えて、研究を重ねた技法によって作られています。
▲裏側の刻印は、及源鋳造の屋号である「南部盛栄堂」の文字。

たまご形鉄瓶のデザインは金属造形家の廣瀬愼(ひろせ まこと)氏が、手のひらサイズで使い勝手よく、ころんとした親しみやすいフォルムに仕上げました。
伝統的な鉄瓶の重厚感を残しつつも、どこか愛嬌のある佇まいは、北欧デザインのすっきりとした器やガラスなど、現代の食卓にも違和感なく溶け込みそうです。
満水量は550cc、沸かす時は七、八分目くらいの400ccでお使いください。
一杯を140ccくらいとして、2〜3杯ほど。ひとりで飲む分にはちょうどいいお湯が沸かせます。
約1kgと見た目よりはズシッと感じますが、片手で持っても大丈夫。お湯を注ぐとき、心配なら両手で添えてくださいね。
取っ手は、横に倒れるので水を入れるときにも便利ですし、収納時もコンパクトにしまえます。
鉄瓶をつかううち、楽しみたいのが「音」や「湯気」。
シュンシュン......と静かに沸きはじめ、コポコポコポ......と音が変わってくるころには、あたりに立ち昇る湯気。
ひととき、その姿を眺めるのも、鉄瓶の醍醐味なのかも。
※沸かす時は、吹きこぼれないように、蓋をずらしてください。

南部鉄器らしい、落ち着いた鈍色の輝きは、インテリアにもなじみつつ、空間をグッと引き締めてくれるはず。
鉄瓶で沸かして、お茶を飲む。
沸かすところから始まる、一杯のゆたかな時間を味わっていただきたいです。

【お手元に届いたら、使う前に】
及源鋳造では、鉄瓶のはじめての湯沸かしには、市販の硬度300mg/L程度の硬水の使用で、「湯垢」をつけることをおすすめしています。
相棒へと育てる第一歩のお手入れで、少し手間に感じるかもしれませんが、これを行うことでサビにくくなり、長く付き合える鉄瓶へと育ちます。
準備するもの:硬水 鉄瓶の容量の3倍くらい
1. 鉄瓶の内部を水で軽くゆすぎます。この時、内部はスポンジやたわしでこすらないでください。
2. 鉄瓶の八分目まで硬水をいれ、蓋をはずしたまま、20分程度沸騰させます。
3. 沸騰したお湯を捨て、余熱で内部を乾かします。加熱後は、鉄瓶本体・お湯・蒸気が高温となりますので、火傷にご注意ください。
4. 1〜3の工程を3回繰り返します。その都度新しい硬水をいれて、2回目以降の沸騰したお湯は飲料水としてもお使いいただけます。
・湯垢の例(及源鋳造より提供)
【長く使うためのポイント】
・内部は洗わず、余熱で乾かすこと。洗うと湯垢が落ちてしまいます。
・長時間の空焚きはしない。鉄肌の痛みやサビの原因になります。
・冷たい水での急冷はしない。割れやヒビが入ることがあります。
・水は7,8分目以下を目安に。満水だと吹きこぼれてしまいます。
【使っているときの注意点】
・使い始めの段階で水道水を使用した場合、お住まいの地域の水質によっては、サビが点々と発生する場合がございます。
・内部に付着した湯垢は触らず、そのままの状態で鉄瓶をご使用ください。
・育った湯垢は層になり剥がれる場合があります。塊が大きい場合は捨ててください。
・浄水器の水は湯垢が育ちにくいため、鉄瓶を使用する場合は“浄水器を通さない水道水”の使用をおすすめします。
【サビが出てきてしまったら】
内側にサビが出てきても、沸かしたお湯の色が透明で味に変化がなければ、そのままお使いいただけます。
お湯の色や味が気になる場合は、煎茶や緑茶などの茶がらを市販のだしパックなどに入れて、煮出す方法をお試しください。サビとお茶のタンニンが反応し、サビを落ち着かせることができます。
1. 鉄瓶の八分目まで水をいれます。
2. 茶がらをだしパックに詰めて鉄瓶にいれ、蓋を外した状態で火にかけ沸騰させます。
3. 沸騰後は弱火で20分程度、煮出します。お茶のタンニンとサビが反応してお湯が黒くなります。
4. 火を止め、溢れない程度に水を足し、茶がらは取り出さずにそのまま中にいれておきます。
5. 半日ほど置いたあと、中の水を捨てます。半日ほどおくと内部の水は赤黒くなります。水を捨てて、内部の赤いサビが黒くなっていれば完了です。まだサビが赤い場合は、1〜5の工程を2,3回繰り返します。
6. 5の工程後、2,3回水を沸かしては捨てます。お湯が透明になってきたら、お手入れ完了です。
7. 30秒程度火にかけて、鉄瓶内部をしっかり乾かしましょう。
8. 最後に、使い始めに行った湯垢づけを行うと、赤サビの発生を防げます。
※赤サビの状態がひどい場合は、歯ブラシや天然素材のたわしでサビの部分を軽くこすり、その後茶がらを煮出すお手入れをすることで、より赤錆が落ち着きます。
※鉄瓶の外側のサビが気になる場合は、サビを布巾で拭き取り、布巾に油(食用椿油がおすすめ)を染み込ませてサビが気になる部分になじませます。
【ご注文の前にご確認ください】
◎以下の場合は、お客さまのご都合による返品は基本的に承りかねます。ご理解いただけますようお願い申し上げます。
・一度ご使用になられた場合、またその形跡のある商品。
・お客様の責任で、商品が破損しているもの。
・返品のご連絡がないまま返送された商品。
・商品到着より1週間後にご連絡をいただいた商品。
・返品受付後(当店よりご連絡後)1週間をすぎての荷物が到着した場合。
インフォメーション
| メーカー | OIGEN (オイゲン・及源鋳造株式会社) |
| 材質 | 本体・蓋:鋳鉄 ツル:鋼材 内部仕上:素焼き 外部仕上:カシュー塗料南部鉄器用 |
| サイズcm(約) | 径105(注ぎ口を含むと160)×H120 |
| 重量kg(約) | 1.16 |
| 容量 | 満水時:550cc 7分目:385cc |
| 生産国 | made in Japan |
| 使用機器 | 使用OK:直火・電気コンロ(ラジエントヒーター、電熱器) 使用NG:IH・電子レンジ・オーブン・食器洗浄機 |
| 注意事項 | ・南部鉄器は砂型に溶けた鉄を流し込んで造型されるため、製品の仕上がりやサイズに若干の個体差がございます。 ・加熱中、加熱後は大変熱くなりますので、必ずミトンをご使用してください。 ・蓋をしたまま沸騰させると注ぎ口から噴き出す場合があり危険です。蒸気抜きの為、蓋をずらす・または外して沸かします。 ・ガスコンロの五徳にのせた際、不安定な場合はコンロ用焼き網(耐熱性)をご使用してください。 |