【子どもと楽しむインテリア】第2話:ポイントは容器選び? おもちゃ、文具、衣類の収納アイデア
ライター 嶌陽子
子どもも大人も居心地よく過ごすためのインテリア術を探りに、ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストのみつまともこさんのご自宅を訪ねています。
子どもと一緒に過ごす空間づくりのアイデアを伺った第1話に続き、第2話ではいつのまにか増えてしまう、子どものおもちゃや文具などの収納術を聞いていきます。
こまごまとしたものもすっきりおしゃれに見せるための収納アイテムもたくさん教えてもらいました。
1話目から読む
収納グッズは子どもらしくなくてもOK
子ども部屋の一角にあったきれいな筒型の容器。中には細かいブロックのパーツが入っていました。
みつまさん:
「この容器は以前、私が仕事で使うために箱を製作する専門業者さんに頼んで作ってもらったものです。
子ども用のおもちゃをこんな風に好きな容器に入れ替えると可愛く見えます。自分にとって気分の上がる容器を見つけたら、思い切って子ども用に使ってみると新鮮かもしれません」
リビングのテレビのそばにあったかっこいいスチールバケツの中にはゲームソフトが。
▲スチールバケツはLABOUR AND WAITのもの。
みつまさん:
「これも見た目が気に入って買ったもの。かたちが横長なので入れるものの形を選びません。たくさん入るし、取っ手付きなので持ち運びやすいのもいいんです。
気に入って色違いでもう一つ買って、それにはリモコン類を入れています。
しまい込まず、目のつくところに出しておくものは見た目が良いもの、私自身が好きなデザインのものを選ぶようにしています。必ずしも子どもらしい雰囲気でなくてもいいと思うんです」
生活感を隠してくれるガラス容器が活躍
▲イケアの蓋付きキャニスター。大きさを揃えて並べるときれいに見える。
まだまだある、子どもにまつわるもの。特に増えがちなのが文房具、そしていただきもののキーホルダーやマスコット人形など、なんともジャンル名をつけにくい「その他いろいろ」なものたちです。
みつまさんは、これらを同じ大きさのガラスの瓶に入れていました。
みつまさん:
「定規や未使用の鉛筆、マスキングテープ、キーホルダーなどのこまごまとしたものはイケアのフタ付きキャニスターに、ペンや鉛筆などは100円ショップで買ったガラスコップに入れています」
みつまさん:
「ガラスの容器を選んだのは、飾るように収納したいと思ったから。ガラスには生活感をほどよく隠し、すっきり見せる効果があるんです。
でもガラスに限らず、こまごまとしたものを収納する際は容器を同じものに揃えるだけでもだいぶすっきりして見えると思います」
スチールやアンティークを足しておしゃれに
子ども部屋の机の上にあったスチール製のカゴ。学校に持っていくものなどの一時置き場として使用中です。
ちなみに子ども部屋の一画にはアンティークの椅子が置いてありました。
▲子ども部屋の壁の一部はかわいいミントグリーン。当時5歳だった娘と相談して決めた。
みつまさん:
「以前、アンティークショップで買ったものです。娘がまだ小さかった頃は実際に座っていました。今はオブジェのように飾っています。
子ども部屋といっても全部のアイテムを子どもっぽく、可愛くするのではなく、どこかに趣のあるアンティークのものやスチール製のかっこいいものを取り入れる。
そうすると雰囲気が締まり、おしゃれに見えると思いますよ」
朝の支度はここで完了!のクローゼット
さて、次は子ども部屋にあるクローゼットを見せてもらいました。
▲整然と服や小物が並んだクローゼットはイケアのもの。
みつまさん:
「引き出しが透明で中が見えやすいのに惹かれてこのイケアのクローゼットを選びました。ここにオールシーズンの服が入っているので衣替えはしません。お稽古事のバッグなどもここにしまっています。
学校に持っていくハンカチやティッシュ、給食袋などもここにしまっているので、娘は毎朝ここで支度をすませられます」
▲ジャンルごとに箱に分けてラベルで一目瞭然に。戸棚の中にしまうものなので容器の見た目にはこだわらない。ラベルはマスキングテープに手書きしたごく簡単なもの。
一般的な収納場所や収納アイテムにとらわれず、自分が好きなもので子どものものをすっきりと収納していたみつまさん。
子どもの「好き」に自分の「好き」をミックスさせることで、お互いが心地よく過ごせる空間ができるのかもしれません。
次回は学校のプリント類や子どもの絵や工作の収納法について教えてもらいます。
▲本棚に入りきらないお気に入りのマンガはカゴに入れて収納。カバーは傷みやすいので外して。
【写真】木村文平
もくじ
みつまともこ
ディスプレイデザイナー・スタイリスト。 (株)サザビーリーグにて衣食住にまつわるブランドのウィンドーディスプレイや撮影スタイリングなどを手がけたのち、 独立。 現在はイベントやショップなどのディスプレイデザイン、雑誌やwebなどでのスタイリングなど幅広く活躍中。 近著に『小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方』(翔泳社)。
Instagram:@mitsumatomoko
HP:www.mitsumatomoko.com
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