【今夜は、お気楽グラタン】02:ほろっと食感の虜に。「カリフラワーとミートソースのグラタン」
編集スタッフ 藤波
チーズがとろり、熱々のグラタンは寒い季節だけのお楽しみ。子どもの頃から大好きだけれど、どうしても手間がかかってしまうのと、カロリーもちょっぴり気になるところです。
なんだか忙しなくて疲れも出てくる年末に、しっかり野菜がとれて、心と身体を温めてくれるグラタンがあったら嬉しい……。
そんなレシピを、自炊料理家®︎の山口祐加(やまぐち ゆか)さんに伺っています。第2話では、カリフラワーをまるごと1株使ったグラタンをご紹介します。
ほろっとカリフラワーの甘さにびっくり
「濃厚ミートソースのグラタン」
材料(2人分)
牛豚合い挽き肉…150g
塩…ひとつまみ
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1かけ
マッシュルーム…5個
オリーブオイル…大さじ1
カリフラワー… 1株(200gほど)
カットトマト缶…1/2缶
中濃ソース…大さじ1
醤油…大さじ1/2
ピザ用チーズ…30g〜40g
作り方
1. 挽き肉に塩ひとつまみを加えて軽く揉み、10分ほど置いて下味をつける。
2. カリフラワーは食べやすく房に分けてボウルでさっと洗い、ラップをして600Wのレンジで5分加熱する。
山口さん:
「茎や花が紫に変色していることがありますが、アントシアニンという色素が出ているだけなので問題ありません。
カリフラワーはあまり身近な食材ではないかもしれませんが、しっかり熱すると驚くほど甘く、食感もほろっとするんですよ」
3. にんにく、玉ねぎ、マッシュルームをみじん切りにする。
▲挽き肉の粒と同じくらい細かいみじん切りにすると、ソースにしたとき馴染みやすいそう
4. フライパンに玉ねぎ、にんにく、オリーブオイルを入れ、中火で4〜5分炒める。玉ねぎがほんのり茶色になったら一度皿に取り出す。
▲飴色にならずとも、ほんのり色がつけばOKです
5. フライパンをキッチンペーパーで軽く拭き、挽き肉を広げていれる。中火で片面1〜2分ずつ焼き目がつくまで焼いたら、好みの粗さにほぐす。
▲塊のまま焼くことで、ごろっとした肉感を残すことができます
6. マッシュルームを入れてさらに2〜3分炒める。取り出しておいた玉ねぎをフライパンに戻し、トマト缶、中濃ソース、醤油を入れて一煮立ちさせる。
7. 加熱したカリフラワーを入れて混ぜ合わせる。耐熱容器に移してチーズをふりかけ、250度のオーブンで10〜15分焼いたら完成。
山口さん:
「焼く前に混ぜ合わせることで、房の隙間にもソースが入ります。熱している間にカリフラワーに味が染み込むので、焼きあがるとどこを食べても美味しいんですよ」
山口さん:
「このレシピは手順が多いようにも見えますが、カリフラワーをレンジで加熱している間にミートソースづくりを進めることができるので意外にもスピーディー。
ミートソースだけ多めに作って、後日パスタに使ったりするのもいいですね。カリフラワーの代わりに、カブやれんこんなど他の冬野菜でも美味しく作ることができますよ」
カリフラワーは普段使うことがなく、スーパーに並んでいても横目に見るだけでしたが、ほろほろになった食感と甘みにびっくり。
ジューシーなミートソースとの相性も抜群で、崩してパンに乗せても美味しかったです。これからはこのグラタンのためにカリフラワーを買ってしまう予感がしています。
【写真】土田凌
もくじ
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山口祐加
自炊料理家®️、食のライター。1992年生まれ、東京都出身。出版社、食のPR会社を経てフリーランスに。料理初心者に向けた料理レッスン「自炊レッスン」や執筆業、動画配信などを通し、自炊する人を増やすために幅広く活躍中。著書に『楽しくはじめて、続けるための 自炊入門』『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』など。Voicyにて「山口祐加の食べラジオ」を配信中。
Twitter:@yucca88、Instagram:@yucca88
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