【夏の餃子】04:ゴーヤの新しいおいしさ。酸味があとをひく「酢漬けゴーヤの焼き餃子」
ライター 瀬谷薫子
夏野菜1種で作る、料理家スズキエミさんの「夏の餃子」。手間のかかるイメージの餃子を軽やかに変えてくれるレシピを全4話でご紹介しています。
4話目は夏野菜の中でも個性満点なゴーヤ。ゴーヤ好きはもちろん、苦みがちょっと苦手な方にも試してほしい、新しいおいしさです。
酢漬けゴーヤで、かりっと爽やか
「ゴーヤの焼き餃子」
材料(10〜12個分)
ゴーヤ…1/3本(120g)
豚ひき肉…100g
餃子の皮…10〜12枚
米酢…小さじ2
ナンプラー…大さじ1/2
ごま油…大さじ1
油(米油や菜種油)…大さじ1
作り方
1.ゴーヤは種を取り除いて薄切りにし、塩小さじ1(分量外)をまぶして5分おき、出てきた水気を絞る。酢をなじませ、さらに5分置く。
スズキさん:
「はじめに余分な水分を除き、そこから酢を染み込ませることでカリッとした食感に仕上げます」
2.ボウルに豚ひき肉とナンプラーを入れ、菜箸で混ぜる。水気を切った1とごま油を加え、全体が馴染むようさらに混ぜる。
スズキさん:
「最後にごま油を加えて全体に油をまとわせることで、野菜多めのタネでもまとまりがよく、包みやすくなります」
3.10〜12等分にして餃子の皮で包む。
4.直径20cm大ほどの小さめのフライパンに油の半量を加え、餃子を並べ、中火で1分焼く。焼き目がついてきたら、水100cc(分量外)を加えて蓋をして中火のまま3分蒸し焼きにする。
5.蓋を開け、残りの油を全体に回しかける。水分が飛んで好みの焼き色になったら火を止め、皿に盛る。
スズキさん:
「ゴーヤはそのまま入れると水っぽい食感になってしまうので、下ごしらえで余分な水気を除き、酢を加えて下味をつけました。こうすると餃子に入れても水気が出ず、カリッとした食感が保てます。
お酢がしっかり効いていて、さっぱり爽やか。まさに夏らしい味わいです。
2話目でご紹介した酸味のあるモロヘイヤだれをプラスしてもおいしいですよ」
全4話でご紹介した夏の餃子とおかずダレ。どんな野菜でも作れる餃子の可能性を改めて感じました。
基本調味料で作れる上、味噌やナンプラーなど、味付け次第で雰囲気が変わるので、毎週でも食べたくなるくらいかんたんで、そしておいしい。
たくさん作って冷凍しておけば、忙しい夜にもきっと役立つはず。この夏はぜひおうち餃子、いかがでしょうか。
【写真】濱津和貴
もくじ
スズキエミ
料理家。レストランやカフェ勤務を経て独立。料理教室『一汁一菜暦ごはんの会』主宰。季節の食材の持ち味を生かした料理が人気。著書に『四季を味わう にっぽんのパスタ』(立東舎)、『ずっと作れる野菜ごはん』(主婦の友社)。インスタグラムアカウントは@suzukiemi.gohan。
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