【あのひとの子育て】holiday〈前編〉失敗する心配もあるけど、子どもには「やってみる楽しさ」を知ってほしいから。

ライター 片田理恵

IMG_00368写真 神ノ川智早

 子育てに正解はないといいます。でも新米のお父さんお母さんにとって、不安はまさにそこ。自分を形作ってきたものを子どもにどう伝えるのか。「好き」や「得意」をどうやって日々に生かせばいいのか。正直、わかりませんよね。だって正解がないんですから。

 だから私たちはさまざまなお仕事をされているお父さんお母さんに聞いてみることにしました。誰かのようにではなく、自分らしい子育てを楽しんでいる“あのひと”に。

 連載第3回はアートとフードを通じてさまざまなイベントやアイテムのプロデュースを手がけるholiday(ホリデー)のおふたりをお迎えして前後編でお届けします。

 「私の子育ての模索と葛藤は、いつだって次へのステップと自分を信じることにつながっている」。そんなふうに感じていただけたらうれしいです。

 

We are holiday!!

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 自宅玄関の扉に描かれているのは鉛筆とフォークが作り出すスマイル。「holiday」のロゴマークです。休日という意味の名前の由来は何かというと……実は名字が「堀出(ほりで)」さんなのだとか。

 そんな堀出家はお父さんの隼(じゅん)さん、お母さんの美沙(みさ)さん、小学校1年生の長男・うたくん、幼稚園年中組さんの長女・りんちゃん、愛犬・ガーゼの4人と1匹家族。ロゴマーク同様に遊び心たっぷりの仕事ぶりと暮らしぶり、今回はあえてholidayではない平日にお邪魔して見せていただきました。うたくんが学校から帰宅するのを待って、インタビュースタートです。

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 鉛筆とフォークが意味するのは「アート」と「フード」。アートディレクターの隼さんと、料理家の美沙さんによる夫婦ユニットが「holiday」です。

 おふたりの仕事は幅広く多岐に渡りますが、一言でいうなら「アートとフードをミックスして、休日のようなワクワク感と楽しさを届ける」こと。名は体を表すという言葉通りです。

 たとえば最近手がけた仕事をひとつが、東京・青山のパスザバトンで行われたBATOMAとholidayの共同企画「HOLIDAY MARKET」。昔懐かしいパフェグラスなど、今はあまり使われなくなってしまったガラス製品を老舗メーカーの倉庫から発掘し、「オリジナルトートバッグに詰め放題」という形で販売しました。

 新しい商品を作るのではなく、新しい売り方を商品にする。買い物体験としてもユニークですし、パフェという甘く懐かしい存在が呼び起こす幼い頃の記憶にひたる楽しさもありますよね。

 

お父さんの特技は「他力本願」?

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 子育てに生かしている趣味や好きなものは?と聞くと「実は無趣味なんですよ」とさらっと言う隼さん。意外な答えに驚きました。本当ですか?

隼さん:
「ほんとですよ。それで特技は“他力本願”(笑)。子どもを連れて一緒にいろんな人と遊んで、いろんな人と接して、いろんなところに行く。で、その場で誰かにまかせるのが僕の得意技(笑)」

 ユーモアたっぷりの隼さんの言葉は、うたくんとりんちゃんの側から見るとその素敵さがよくわかります。

 お父さんの世界を通じてさまざまな人やモノや場所と出会い、交流すること。自分の興味の赴くままに遊ぶのを、お父さんが見守っていてくれること。実はそれってすごく難しいことですよね。

 つい手も足も口も出したくなる親心を飲み込んで、伸びたい方へ伸ばしてやる。それは子育てにとって最高の特技といえるかもしれません。

 

お母さんは趣味も特技も「やっぱり料理」

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 美沙さんは「私はやっぱり料理」と即答。幼少時から毎日台所に立っていたという自身の経験も踏まえ、日々の食事の支度やおやつ作りはもちろん子どもたちと一緒に。うたくんもりんちゃんも料理が大好きです。

美沙さん:
「汚れるから、やけどするからという心配より、やる楽しさを知ることが大事だと思ってます。ちゃんと見ていれば本当に危ない時は止められるし。今朝はホットケーキを焼きました」

 取材でお邪魔した時も、今日のおやつだというポップコーンを作っている真っ最中。りんちゃんも張り切ってお手伝いしていました。コーンをフライパンに入れたり、蓋の中でポンポン弾ける音に耳を傾けたり、出来上がったポップコーンを味見したり。

 楽しそうにキッチンで過ごすりんちゃんを笑顔で見つめる美沙さんは隼さん同様、手出し口出しをほとんどしません。

 でもそれは「言いたいけれどぐっとこらえている」風情でもないんです。

 お父さんとお母さんがともに「子どものやりたいことを見守る」才能に長けている。それだけで子どもにとってはなんと大きなギフトになるでしょうか。

 

みんなで「おはよう」と言いあう朝が好き

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 数年前に葉山に引っ越してから朝方になったという堀出家。

 以前東京で暮らしていた頃は、隼さんは連日深夜まで働くスタイルが日常だったそうです。葉山の自宅で仕事をするようになり、朝の気持ちよさに気づいたのが生活を見直すきっかけになりました。

 今は家族の誰よりも早起き。子どもたちも朝7時前には自然と目が覚めると言います。

隼さん:
「朝は好きですね。まだみんなが寝静まっている静かな家の中で仕事をしていると、意識が研ぎすまされていく感覚がある。はかどりますよ。その後家族が起きてきて『おはよう』って言いあうのがうれしいし、そろって朝ごはんを食べるのも幸せです」

 “朝比重が大きい”という一日のタイムスケジュールを伺いました。

 


4:00 隼さん起床、仕事
6:00 美沙さん起床、朝食とお弁当作り
7:00 うたくん・りんちゃん起床、朝食
7:30 うたくん学校へ出発、家事
8:45 りんちゃんを幼稚園へ送る、ガーゼの散歩
9:15〜 仕事
14:00 りんちゃんのお迎え
14:30 うたくん帰宅
15:00 おやつ、宿題など
18:00 夕食
19:00 入浴、遊びなど
20:00 うたくん・りんちゃん就寝
21:00 隼さん就寝
23:00 美沙さん就寝


 

 りんちゃんの通う幼稚園までは徒歩15分の距離。愛犬のガーゼも連れて散歩しながら話すのが楽しいと夫妻は声を揃えます。

隼さん&美沙さん:
「帰り道は仕事の話もよくします。アイデアを練ったり、意見を言いあったり、進捗を確認したり。家にいる時よりもたくさんしゃべってるかも(笑)」

 夫婦だけのコミュニケーションの時間をちゃんと作っているところも素敵ですよね。次回後編では、holidayの仕事と子育ての結びつきをさらに詳しくご紹介します。

(つづく)

 

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“ make everyday happy ” をコンセプトに、アートディレクターの堀出隼と料理人の堀出美沙が2010年に設立。アート&フードディレクション、ケータリング、イベントの開催及び企画運営など、「食とデザインとアート」を中心に活動中。http://we-are-holiday.com

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ライター 片田理恵

編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務と出産と移住を経てフリー。執筆媒体は「nice things」「ナチュママ」「リンネル」「はるまち」「DOTPLACE」「あてら」など。クラシコムではリトルプレス「オトナのおしゃべりノオト」も担当。

 

▽シリーズ「あの人の子育て」はこちらからanohitonokosodate_top1_160415


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