【あのひとの子育て】holiday〈後編〉暮らしも仕事も、自分もみんなも、ハッピーに。

ライター 片田理恵

IMG_00224写真 神ノ川智早

 夫婦として、仕事のパートナーとして、7歳の長男と4歳の長女の父と母として、ともに歩む。holidayの堀出隼(じゅん)さんと美沙(みさ)さんに、おふたりの子育てについてお話しを伺っています。

 アートとフードを手がかりにイベントやアイテムをディレクションするという仕事は、子どもたちの成長や家族での過ごし方やにどんな影響をもたらすのでしょうか。

★前編はこちら。

 

暮らしが仕事に、仕事が遊びに

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 隼さんの仕事ノートを見せてもらいました。これは言うなればプロジェクトマップ。

 企画別に練り上げた内容がイラストとテキストでまとめられ、見ているだけでワクワクするような楽しさがあふれています。ちなみに青いペンで書くのは「字も絵もうまく見えるから」なんだとか。

 隼さんはデスクで、美沙さんはキッチンで、夫婦がともに自宅で仕事をする暮らしを「オンとオフがない」と隼さんは言いますが、それこそが子育て中心の今の堀出家にとってちょうどいいスタンスのようです。

隼さん:
「遊ぶためにがんばって仕事しようという感じではないです。遊びと仕事の明確な境目がない。生活そのものが仕事のアイデアにつながっていくんですよね。生活が楽しいほどいいアイデアが浮かぶ。子どもと一緒にやってみておもしろかったから次のイベントでもやろうとか」

 子どもたちがどんなアイデアにどんなリアクションをしたかということも仕事の大きなヒントになるそう。企画で使う什器や小道具は必ず子どもたちに見せて反応を確かめるようにしています。

隼さん:
「『何に見える?』って聞くんです。子どもがパッと見て理解できるわかりやすさって絶対必要なので。すぐに答えられないものは却下、やり直しですね」

 

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 もちろん逆も然り。仕事が子どもたちにとっての遊びになることも多々あります。

 似顔絵を描く仕事もしている隼さんの影響で、子どもたちは料理同様絵を描くのも大好き。これは家族がお互いを描きあったという作品です。

 下段のうたくんとりんちゃんは隼さん作、上段左はうたくんが描いた美沙さん、上段中はりんちゃんが描いた美沙さん、上段右はりんちゃんが描いた隼さんだそう。なんとも味わい深い表情が絶妙ですよね。

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 美沙さんの横では、りんちゃんが紙粘土細工に夢中。砂浜で拾ってきたガラスの欠片や貝殻をつけては、宝石のようなオブジェを次々と作っています。

美沙さん:
「紙粘土やプラ板を使って何かを“作る”のも、遊びでもあり仕事でもあることのひとつですね。普段自分の子どもとやっている遊びであれば進め方や教え方もある程度わかるじゃないですか。ゴールデンウィークに子ども向けのワークショップをやった時はそのおかげでスムーズでした。双方向に利点があるんですよ」

 暮らしが仕事になり、仕事が遊びになるという循環。それが可能なのはholidayのテーマである「アート」と「フード」が子どもとの暮らしにおいて欠かせないものだからかもしれません。

 

何気ない日常が「幸せマックス」

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 遊びも日常、仕事も日常。過ぎていく何気ない日々の時間が「幸せマックス」だと隼さんはいいます。

隼さん:
「うたと一緒にお風呂に入って話をしたり、りんを幼稚園に送って行く時に手をつないで並んで歩いたり、そういう日常の一瞬一瞬が大好きで大切ですね。

海に行って砂浜で大きい絵を描いたりもしますよ。そういう遊びももちろん好きだし、それはそれですごく楽しい。でも特別なことはなんにもなくても、家族で過ごしてるだけで最高なんです」

 その大切な時間のためにできることとして、仕事だけでなく家事も夫婦でシェアするようにしているそう。

「家事は半々でやってます。僕は料理ができないのでそこは妻にまかせてますけど、掃除機をかけたり、布団をたたんだり、ほかのことはなんでも。要領よく家の中のことができていれば、子どもと遊ぶ時間も増えるから」

 

どんなに忙しくても毎日ほめる

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 この春、うたくんが小学校に入学。それまでとは家族のスケジュールも過ごし方もガラッと変わりました。登校時間に合わせて朝食の時間は1時間早くなったそう。でも美沙さんのペースは変わりません。

美沙さん:
「その時々の子どもの状況に合わせて家族も変わっていくと思うんです。そういうものだと思っていれば自分のベースは変わらないでいられるし、変則的にも対応できる。近所づきあい、ママ友づきあいにもすごく助けられてます。忙しい時に子どもを預けあったり、私の仕事の手伝いにきてくれることもあるんですよ」

 仕事と子育てを両立する苦労はもちろんあると言います。でも、さまざまな助けや協力を得てそれを乗り越えられることは苦労を上回る喜びにもなるはず。

 何事もプラスに考えて楽しむholidayらしさは、仕事だけに限ったことではありません。宿題だって親子のつながりを強くする大事なチャンス。

美沙さん:
「小学校で宿題が毎日出るんです。『ほめることは子どもの自信になるから、しっかりやったことを見た上でほめてあげて』と担任の先生に言われていて。だからどんなに忙しくてもそれだけはやろうって思ってやってます」

 

夢は日常を暮らしながら旅すること

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 最後に、家族でこれからやってみたいことを伺いました。夫婦そろって答えは「旅」!! 観光旅行ではなく、リゾートで過ごすのでもなく、普段通りの暮らしをしながらさまざまな場所に行ってみたいのだとか。

美沙さん:
「キャンプがしたいですね。庭にテントを張るような、毎日の延長線上にあるようなキャンプ。キャンピングカーも欲しくて探してるんです。過ごす時間は日常がいい、でもそれは旅の途上というのが理想」

隼さん:
「日常が大好きと言っておいて、旅という非日常を求めるのは矛盾してるかもしれないんですけど(笑)。でも、旅が日常にあるような経験をしてみたいんですよね。holidayという一座で、暮らしながら旅をしたい」

 

人を楽しませたい、ハッピーにしたい

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 holidayのコンセプトは「make everyday happy」。人を楽しませたい、ハッピーにしたいというのが夫妻の根底にある思いです。

 そしてその原動力こそが家族の暮らし。自分たちの楽しさとハッピーを何よりも大切にしているからこそ、その実感を誰かのために生かすことができるのかもしれません。

 帰り際、荷物をまとめていた取材班にうたくんとりんちゃんが素敵なプレゼントを差し出してくれました。小さな手に握られた、もっと小さく、そして可憐な花。holidayのスピリッツはしっかり子どもたちにも受け継がれているようです。

(おわり)

★前編はこちら

 

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holiday

“ make everyday happy ” をコンセプトに、アートディレクターの堀出隼と料理人の堀出美沙が2010年に設立。アート&フードディレクション、ケータリング、イベントの開催及び企画運営など、「食とデザインとアート」を中心に活動中。http://we-are-holiday.com

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ライター 片田理恵

編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務と出産と移住を経てフリー。執筆媒体は「nice things」「ナチュママ」「リンネル」「はるまち」「DOTPLACE」「あてら」など。クラシコムではリトルプレス「オトナのおしゃべりノオト」も担当。

 

▽シリーズ「あの人の子育て」はこちらからanohitonokosodate_top1_160415


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