【BRAND NOTE】第3話:minneはデジタルだけどハンドメイド?お仕事体験してみてわかったこと。
ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」のお仕事を体験しました。minneは毎日1万点を超える出品から作品を写真や画像を頼りにピックアップし、アプリの通知コピーを考えたりと、運営もハンドメイドな要素がありました。ハンドメイド好きだから作れるサービスを作る人たちへのインタビューですが、ミンネで販売をして売れる方法がもっと知りたい人、minneでピックアップの掲載を狙う人にも参考になるでしょう。
編集スタッフ 長谷川
写真 田所瑞穂、クラシコム(5,8,13,16枚目)
BRAND NOTE『minne(ミンネ)』編 vol.3では、ハンドメイドの良さをあらためて考えています。
第1話ではitonowaの渋谷有美さんなど3名へインタビュー、第2話では「おいしいミンネ」のクラシコム試食会を行いました。
minneをもっと楽しむために、第3話ではminneを運営するGMOペパボ株式会社のオフィスで、仕事体験をさせていただきながら、スタッフの方たちにお話を伺いました。
▲minne立ち上げメンバーの阿部雅幸さん、お久しぶりの登場です。バイヤー竹内とスタッフ長谷川でおじゃまします!
お話から浮かび上がってきたのは、「minneが好き!」という気持ち、作家さんへの敬意、そしてハンドメイドへの愛情です。
「今日よりも明日、明日よりも明後日、もっと良いマーケットにしよう」
そんな心の声が聞こえてくるようです。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
※この記事の最後にminneのウェブマガジンとの連動企画で、当店スタッフのお買い物レポートもお楽しみいただけます!
minneもハンドメイドで作られている(北欧、暮らしの道具店も…)
現在、毎日1万点を超える作品が集まり、合計で360万以上のアイテムからお買い物が楽しめるminne。
サイトへ一歩踏み入れてみると、「特集ページ」や「注目作品のピックアップ」が並び、トップページはまさにminneのディスプレイウィンドウのようです。
掲載されている作品は、質の高さや写真の見栄えに加え、スタッフが自分の感性を頼りに選び取っているそう。
▲朝、出社すると、じっと考えている姿を見かけます。
さて、こちらはクラシコムのバイヤー竹内。みなさんがこの「北欧、暮らしの道具店」に訪れてくださった時のトップページを毎朝編集しています。
minneも、北欧、暮らしの道具店も、デジタルな空間にある場所ですが、すべて機械的に成り立っているわけではありません。スタッフが何かを考え、想いを乗せているコンテンツがあります。
そこで今回は、トップページを司る者同士として感じることもありそうだと、バイヤー竹内(とスタッフ長谷川)でminneのお仕事を体験させてもらうことになったのでした。
4作品をピックアップするために、1000作品を見ています。
▲minneオフィスのミーティングスペース。テーブルや棚に木が使われ、やさしい雰囲気。
今回教わったのは、minneを立ち上げ、現在の姿をつくりあげていった阿部雅幸さん。
そして、minneに初期から携わり、トップページの編成も長く手がけていらっしゃった石井梨佳さんです。
石井さんは福岡にあるオフィスからスカイプ(テレビ電話のようなものです)で参加してくれました。
▲石井さんは気さくで、快活な笑顔がすてきでした。
アプリ版のminneを開くと、ピックアップ作品が4つ表示されます。作品を「新しい順」に並べて、多い時でおよそ1000アイテムはチェックして決めていきます。
気になった作品は、ちゃんと紹介文も読んでいますよ。1枚目の写真だけだと伝わらない情報もありますから。
▲minneのアプリやトップページに表示される「ピックアップ」。掲載されると多くの人の目に触れるため、作家にとって「憧れの場所」だそう。
どんなところに注目して選びますか?
まずは1枚目の写真が大切ですね。
オリジナリティがあって、ハンドメイドじゃないとできない遊び心を感じるもので、トップページを華やかにしたいんですね。だから、きれいで伝わる写真が必要なんです。
あとは、オススメできるものを載せたいから「自分が欲しいと思えるかどうか」を主軸にしています。
「欲しいと思えるか」は、私も近いところがありそうです。インスタグラムなどのSNSをのぞいて、自分の感情をはさまずに決めたりもします。
それも大切ですね。フラットな目で見て載せることで偏りを減らしたり、他の作家さんにも失礼にならないような選出を心がけています。
minneのお仕事体験 その1
「注目のピックアップ」を探しだそう!
展示会などで商品を見つけているバイヤー竹内も、minneからの作品ピックアップには不慣れ。なんとか候補を見つけてチェックしてもらうと……
▲ピックアップは大切な場所。お仕事「体験」とはいえ、本気のダメだしをもらっています……。
このアクセサリー、写真だと縮尺がわかりにくいですね。現物が手に取れないだけにサイズ感は大事にしたいところです。
北欧、暮らしの道具店でも、ファッションアイテムは着用レビューとかで、いろんなサイズの人が着て見せるようにしていますね……。
こっちの候補はブランドロゴに目が引き寄せられてしまいますね。あとは白い背景に白いピアスなので、素材感が伝わりにくいかも。
バイヤー竹内も苦戦すること1400作品(!)を見ていったところで、宝石のようなアクセサリーに出合い、ついに「OK!」をもらえる作品が決まりました。
でも、本来ならピックアップの4分の1が決まったところ。minneスタッフがいかに日頃から作品をチェックし、心を傾けているかを知る時間となりました。
minneのお仕事体験 その2
アプリのプッシュ通知に載る文章を書こう!
▲大人たちが真剣に「16文字×2行」を考えている図。添削をする役割を担っている池田あずささんにも参加してもらいました。
次なるお仕事体験へ。minneは公式アプリも提供していますが、新着特集などをお知らせする文章を流しています。
▲こんな「お知らせ」が届いたことはありませんか?これがアプリの「プッシュ通知」です。
その「プッシュ通知」に載る文章も、スタッフがひとつずつ頭をひねっています。たとえば、こんな感じです。
冷やしミンネはじめました。
見た目にひんやり小物たち
ちょっぴり大人のゴールドアクセ
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minneを利用するユーザーさんに興味を持ってもらうために、わずか32文字程度のキャッチコピーに情報と気持ちを込めるといいます。
配信するたびにユーザーの反応を振り返り、ひとつずつ手探りで作り上げます。候補をいくつか絞り、他の人にも見せ、ブラッシュアップを経て配信するのです。
考えるべきは「何を伝えたいか」。たとえば、質感を知らせたいのか、使っているイメージをわかせたいのか。
プッシュ通知で大切にしていることは「みんな一斉に届くので、読み手がさまざまなのが難しいところ。開いてくれた人がどんなふうに思うのかをなるべく想像します」。
プッシュ通知は、『LINE』のようなメッセージとも、メールとも、手紙とも異なる。たくさんの人、たくさんのシチュエーションを想像しながら文章を考える経験は新鮮でした。
バイヤー竹内ともども、ポストイットやノートにいくつも言葉を重ねて、候補を絞り出しました。終えた頃にはふたりとも頭を使ってへとへとに……。
▲考えたプッシュ通知と、バイヤー竹内がピックアップしたアクセサリー。配信されました!
私たちが考えた候補はminneチームに預けてきたのですが、ブラッシュアップを経てめでたく採用いただきました!(やったー!)
家にいながら「好き」の世界が広がる。
ピックアップ作品のチェックをはじめ、minneを見続けているスタッフさんたち。「minneの好きなところは何ですか?」と聞いてみました。
minneは「作家さんの作品をもっと見たい!」からスタートして、日本各地でものづくりをしている人たちの作品がいっぱい集まるような場所にしたかったんです。
作家さんが共感して、出品してくれて、今では永遠と作品を見続けられるのは好きなところですね。3時間近く見てくださっているユーザーさんもいたりするんです。
それこそ本物の手作り市に足を運んでいる感じですよね。
いつも新しい発見や気づきがあるんですよ。自分の視野が広がるなって思います。自分でお店を歩き回っても見つかるかもしれないけれど、家にいながらにして、いろんな世界が一同に見られますから。
「お気に入り」に入れた作品を見返すと、自分の好みが昔と変わっていっているのもわかるんですよね。毎日見ている私でも感じるので、来てくださるユーザーさんにもきっと感じてもらえるはず。
その楽しみをもっと伝えていきたいです!
ハンドメイドでつながる、気持ちとわたし。
minneは出品されているものを「商品」ではなく「作品」と呼んでいます。似ているようで、この言葉には大きな違いがあるのでしょう。
今回の3話を通じ、こんなふうに考えました。
ハンドメイドの良さとは、作る人と使う人の気持ちが通じ合えること。そして、選んだ「わたし」をもっと好きになれるものではないか、と。
自分の感性と、興味と、勇気で、手元に届いた作品は、「わたし」という世界でひとりの感覚を色濃く表現して、言葉にしづらいものを教えてくれる。
その喜ばしい体験を作り、伝えるために、ハンドメイドの良さを知っているスタッフだからつくれる場所がある。
ピックアップひとつ、プッシュ通知ひとつ、細かなところにまでminneが想いを込めるのは、まさしく「サービスそのものが良きハンドメイド」であろうとする気持ちの表れなのだと思います。
minneで見つけた愛用品!
「手ぶらのおでかけ!」を叶えた、ショルダーポーチ。
さて、今回のBRAND NOTEでは、minneが発行するwebマガジンの「minne mag.」とのコラボ読みものをつくっています。
日々の暮らしで「こんなのあったらいいなぁ」を思い描くクラシコムスタッフがminneをのぞいてみたら、欲しかったものに出合えました! そんな喜びを、見つけたものと一緒に綴っています。
スタッフ上山が見つけたのは、日常にも旅にも使えそうな、手ごろなサイズのショルダーポーチ。どなたの作品か、どんなところが気に入ったか、下記のバナーよりminne mag.にてご覧ください。
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