【BRAND NOTE】前編:いい日も、そうでない日も、ありのままを残せる文房具。
編集スタッフ 齋藤
「いい日」なら、つくれる。
毎日目まぐるしく過ぎていくなかで、忘れたくない出来事は一瞬一瞬でたくさんあるのに、それをどう残して、とどめていいのか分からない。
そんな日々をカタチに「残す」ための文房具を作ろうとした女性たちがいました。
今回のBRAND NOTEでご一緒するのは、文房具メーカーのキングジムが展開する「HITOTOKI(ヒトトキ)」ブランド。
開発を担当したのは、こちらの二人の女性。ご一緒したい!と感じた根っこには「HITOTOKI」のコンセプトに私たちが心から共感したからでした。
「いい人生」は、人ごとみたいだけれど。
「いい日」なら、つくれそうな気がする。
いい人生なんて、いい日の積み重ね、なんだから。
(「HITOTOKI」コンセプトより抜粋)
「HITOTOKI」は “日々を楽しむための文房具ブランド” として誕生し、現在7アイテムが展開されています。
日々はいつも違うからこそ、ちゃんと心にとどめて、積み重ねていきたい。そうして、いい日が目に見えるかたちで残っていったら、すてきですよね。
▲「HITOTOKI」ブランドは全7アイテム。左上から時計回りにKITTA、ひより、暮らしのキロク、オトナのシールコレクション、ガーリー「テプラ」、マスリエ、そして中心が “こはる” 。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
文房具が大好き。そんな二人が出会って「HITOTOKI」は生まれました。
▲左:望月さん、右:井上さん
このブランドを開発したのは、3歳の女の子のお母さんでもある井上さんと、望月さんのお二人。井上さんは育休を経て数年前に職場復帰をされたそう。
文房具好きがきっかけでキングジムに就職したという二人は、好きなものも似ていてなんだか姉妹のよう。その仲の良さは写真からも伝わってきます。
望月さん:
「シールがとにかく大好きで、小学生の頃は友達とシール交換をして遊んでいました。今でもそのシール好きは変わらなくて、大人向けのシール収納ファイルを開発するに至ったほどなんです」
▲望月さんの当時のシール帳。ふわふわ素材や蛍光色の懐かしさに大興奮でした。
井上さん:
「文房具って、本当にささいなものなんですよね。子どもの頃からいつもそばにあったけれど、劇的に人生を変えるものではないし。
でも、だからこそ好きなものが違って個性が現れるもので、そこが面白い。それは大人になった今でも同じだなあと思います。ささやかながら毎日を楽しくしてくれるアイテムになっています」
「日々を振り返る時間」を楽しめる文房具をつくりたい。
▲お話を伺ったのはわたしスタッフ齋藤。二人の育児に奮闘中の身には井上さんの言葉がじんわり響きました……。
そんな二人の出会いが「HITOTOKI」をスタートすることにも繋がっていきます。
井上さん:
「キングジムはオフィス向けの文房具メーカーとして知られていますが、数年ほど前から、趣味をサポートするための個人向け文房具も発売するようになりました。
これらは、他の商品と差別化するために『女子文具』と命名されていましたが、アイテムが続々と発売されていくなかで『このネーミングで本当にお客さまにフィットしているのかな?』と感じるようになりました。
わたしたちがこのブランドを通して提案したいのは、使ってくださるお客さまをカテゴライズするのではなく『趣味を楽しむための時間そのもの』だと思ったんです」
望月さん:
「それから新たにブランドの構想を二人で練っていきました。
『 “女子文具” ではお客さまにこのブランドの想いが伝わらない』ということを、社長をはじめ社内に伝えていくことには時間がかかりましたが、皆応援してくれて有り難かったですね」
望月さん:
「ブランド名のコンセプトを考えることには一番時間をかけました。社内で机に向かっていても一向にいいワードが思い浮かばなかったので、二人で自由が丘へフィールドワークへ出かけて。
文房具以外にも、洋服屋さん、カフェといろいろな場所をまわって気になる言葉や思いついたワードを集めました」
井上さん:
「そして、どんな文房具を自分たちが作っていきたいのかを、どんどん付箋に書いていったんです。
すると『ささいなほんの少しの時間を楽しむ/愛着が持てる/持っているだけで嬉しい』といったことに集中していて。
これらって、よくよく見てみると全て『日々・日常』に集約されていることに気づきました。
わたしたちが日々のなかで楽しみながら簡単に使える文房具を作っていこう!という方向性が見えたんですね」
井上さん:
「『HITOTOKI』のブランドコンセプトに『いい日』を入れたのは、『日々』という言葉に私たちが強い想いを持っていたからなんです。
『日々』にはいい日も悪い日も、ぽっかり穴のあいたような日もある。でも、それが日々で、その積み重ねで人生が出来ていく。
そんな『日々を振り返る時間』をストレスなく楽しみたいというのは、何より私たちが一番思っていたことなで、こういうコンセプトになっていきました」
わたしにとっての「いい日」って?
井上さん:
「コンセプトに『いい日』というワードが入り改めて、私にとってのいい日ってどんな日だろう?と考えてみました。
そこで真っ先に思いつくのは、朝、時間通りに家を出て娘に笑顔で保育園へ『行ってらっしゃい!』が言えた日……。
ついイライラしてしまうのって、ほとんどが自分の余裕のなさで。育休中はよく娘の成長の様子を手帳に書き留めていましたが、職場復帰後はそれが全然できないジレンマがあって。
どんどん過ぎ去って忘れてしまうことへの罪悪感もあり、子どもの日々の成長を簡単に残したいなという悩みを望月に相談することもありました」
望月さん:
「育休中の井上からそんな話を聞いていたことが『HITOTOKI』ブランドの『暮らしのキロク』のカテゴリ検討時にはヒントになりました。
特別なイベントや、印象的な映画や本だけではなく、日々のちょっとしたキロクも残せる、そんなツールができたと思います」
▲「暮らしのキロク/BABY」は子どもの成長の記録を書き込みたくなる仕様になっています。
望月さん:
「わたしの場合は、だれかとの関わりのなかで、今日はいい日だった!と感じることが多いかもしれません。
昼食で初めて行ったお店が美味しかったとか、この人とこんな話をして楽しかったとか。そういうことを毎日手帳に残しておきたいと思っています。その瞬間を忘れたくないんです。
手帳には、その日の記録を『HITOTOKI』ブランドのアイテムを使って1日1ページ残しているのですが、これを作る時間が楽しくて。
自分もこういった時間が好きだからこそ、次はこんなアイテムが『HITOTOKI』にあったら……と繋がっていくことが多いですね」
▲望月さんの手帳(写真上)では「HITOTOKI」の「暮らしのキロク」「KITTA」を使用。井上さん作成のアルバム(写真下)では “こはる” 「マスリエ」を使用。
自宅にも合うものを、とデザインしたテーププリンター。
▲テーププリンター “こはる” は手のひらサイズ。後編ではわたし齋藤の自宅で使ってみた様子をレポートします!
「HITOTOKI」ブランドの最新アイテムは、今年5月に発売されたばかりのテーププリンターの “こはる” MP20。
フォントや絵文字も自由に選べる、手のひらサイズの “こはる” の特徴は何と言ってもシンプルでかわいらしいお家のようなデザイン。
井上さん:
「その時代が反映されるのが文房具の一面でもあると思うのですが、今回登場した “こはる” も然りで。
私自身、この数年で暮らしが変わり、年齢も変わり、自分のなかでも求めることが変わっていきました。子どもがいても暮らしを楽しみたいし、家に置くものもちゃんと選びたい。
数年前に自宅をリノベーションし、そこに合うものが欲しいという気持ちも大きく、インテリアに馴染むようシンプルで北欧を意識したデザインを開発しました」
▲リノベーションをした井上さんのご自宅のようす
「いい日」なら、つくれそうな気がする。
「HITOTOKI」 を知ったことで、わたしは一段強くなれました。
それは「いい人生」は「いい日」を積み重ねた自分が、いつか振り返ったときに実感するものかもしれないと、気づけたからだと思います。
後編では「HITOTOKI」ブランドのテーププリンター “こはる” MP20をスタッフの自宅で使ってみた様子をレポートします。
子どものレイングッズの名前付けやお菓子のラッピングにもぴったりでしたよ。
(つづく)
【写真】木村文平(1〜15、17枚目)、井上さん(16枚目)
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