【BRAND NOTE】前編:飯島奈美さんの、家庭料理が生まれるアトリエを訪ねました。
編集スタッフ 齋藤
パッとできて、無理がないから、続けられる。
「なんだか今日は頭がまわらない」「子どもがパクパク食べてくれて栄養も摂ってほしい」「せっかく作るのだからちゃんとしたものを」。
さあ、今日はなにを作ろう…….。
毎日続く、日々の家庭料理。自分の意思とは関係なく、かならずやってくるご飯の時間。毎日続くからこそ、パパっとできて、いつもの味にホッとできておいしい。そんなご飯を家で食べたい。
それはきっと、多くのひとが思うことではないでしょうか。
今回BRAND NOTEでご一緒するのは、有機や特別栽培野菜などの安心安全な食材をお届けする定期宅配サービス「Oisix(オイシックス)」が提供する、20分以内で2品作れるレシピつき献立キット「Kit Oisix(キット オイシックス)」です。
「Kit Oisix」の献立のなかには、映画『かもめ食堂』の料理で知られる飯島奈美さんが監修したメニューも。
その飯島さんのアトリエにお邪魔して、家庭料理への想いや日々の調理の小さなコツをお聞きしました。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
映画で、ドラマで。おいしい家庭料理を生み出す、飯島奈美さんを訪ねました。
飯島奈美さんは、当店スタッフも大好きな映画『かもめ食堂』、『めがね』の料理を手がけたほか、連続テレビ小説『ごちそうさん』やドラマ『カルテット』など数々のCMや映画で活躍されています。
また、思わずフッと笑顔がこぼれるような、素朴でやさしい家庭料理の数々が掲載された著書もたくさん。
わたし齋藤も、自宅で飯島さんのレシピを何度もつくっているのですが、丁寧なレシピでいつも必ずおいしくできるんです。
▲著書『LIFE2』に登場する「肉じゃが」が「Kit Oisix」の献立になっています
そんな飯島さんが「Kit Oisix」の監修に携わったのには、理由がありました。
飯島さん:
「普段忙しくて料理が重荷になってしまっている方にも、手軽さとおいしさの両面を持った『キット』を試してもらうことで、純粋に『おいしいね』って思ってもらいたいんです。
簡単に作れて、おいしい。それってお家で食べるご飯にとってすごく大事なことですよね」
▲アトリエは、今年の3月に引っ越してきたばかり
「家庭料理は、パッとできて無理がないのがいちばん!お母さんは大変ですもの」
飯島さんのお母さんは、なんと保育園の給食の先生だったそう。30年ほど勤めた、ベテランのはたらくお母さんだったのですね。
飯島さん:
「母がつくる日々の夕ご飯は20分くらいでできるものが中心。常備菜を用意するようなこともありませんでしたし。青菜をぱーっと茹でて胡麻和えにして、生姜焼きを作ったり。
だから、わたしが思う『家庭料理』は、手軽につくれるからこそ、お母さんにとって無理のないものであってほしい。そうでないと、続かないと思うんです。
でも、たまーに張り切ったり、時々は買ってきたものにちょっと1品だけ添えてみたり。それでいいと思います」
そうおっしゃる飯島さんに、家庭料理が簡単においしくなるコツはありますか?と勇んでお聞きすると、フフフと笑いながら「ありますとも!」と教えてくれました。
家庭料理が簡単においしくなるコツって?
いじりすぎないで「放置」する
飯島さん:
「お肉などを焼くとき、ついいじりたくなってしまうかと思うのですが……放置するのがポイント。
いじりすぎると、焼き目がつきづらいんです。生姜焼きも、焼いているときにかたまっても、裏返してちょっとほぐせば直ります」
余熱で蒸らすとおいしくなる!
飯島さん:
「煮物などは特に、できたてってなんだか味が染みてない気がしませんか?でも、蓋をして余熱で5分ほど蒸らすと、汁を吸ってツヤが出て、おいしさが全然違います。
肉じゃがも、出来上がってすぐに盛り付けず、蓋をして蒸らすと、ほどよく熱が下がって、器に盛り付けたときに水分が飛びすぎません。
熱々の状態だと、湯気でお芋の表面もどんどんパサついてしまうんです」
調理道具で素材を引き立てる
和食を調理するときには、特に頻繁に使う道具があるという飯島さん。難しいことをしなくても、これらの道具を使うことで、素材のおいしさがぐんと引き立つのだとか。
1)おとしぶた
飯島さんは適度な重みがある木のものを使用。かぼちゃを煮るときなども、おとしぶたをすることで崩れにくくなるそう。
2)おひつ
炊いたご飯を、土鍋やジャーにそのままにしておくと熱がこもってかたまってしまうことも。おひつを使うと、ほどよく水分がとれて熱の具合も丁度よく保温されるそう。
また、見た目から「おいしそう」という気持ちに。「演出も大事ですよ!」と飯島さん。
3)盆ざる
小松菜やブロッコリーを茹でて、そのまま盆ざるにひろげて冷ますと、水っぽくならなくてオススメなのだそう。
「青菜を軽くしぼって、おかかと醤油を和えるだけでおいしいですよ」とのこと!
飯島さんは、盆ざるの上にペーパーを敷いて揚げ物をあげたりもするそうです。
みんな大好きなメニュー。だから「肉じゃが」の監修をしました。
▲ご自分のレシピをしっかり確認する飯島さん。このレシピ通りに作っていただきましたよ!
飯島さんの著書のなかには、繰り返し作って我が家の定番にしたくなるような家庭料理がたくさん。
そのどれもが、よく知っている料理なのに「そうそう、この味が作りたかった!」という喜びをともなったおいしさなんです。
それはきっと、飯島さんが提案する家庭料理が、私たちのだいすきな味とぴたりと合っていて、工程ひとつひとつに「食べるそのときにおいしくなるコツ」が染み込んでいるからだと思います。
そんな飯島さんが「オイシックス」と一緒に、忙しくても手軽に作れて、ちゃんとおいしい食卓を囲めるように、とレシピを監修したのが『肉じゃが』。
飯島さん:
「いろいろな肉じゃがレシピがありますが、わたしは『家庭の肉じゃが』を目指しました。
最初から調味料といっしょにじゃがいもを煮ることで、お子さんが食べてもご飯のすすむ、優しい味に仕上がります。そして最後の一工夫で、じゃがいもは外はこっくり、中はほくほくのおいしさになるんです。
1回つくって、甘いかも?と感じたら次回からは砂糖を自分の好みで減らしても。ご自分の基準で作ってもらって大丈夫ですよ。このレシピでは、肉じゃがと言えば!という調味料のバランスにしています」
▲同時に作れる副菜は、切って5分漬け込むだけの『アレンジ自在 なすのさっぱり漬け』。白ごまやミョウガなどを加えるのもおすすめ。
飯島さん:
「わたしのレシピ本と同じような手順ですが、より手軽に、パパっとおいしく仕上がるはずです。
作ってみたいけれど、本をみるのは手間……という方にも、試してみてもらえたら。そうやって、さまざまな環境にある方たちに料理の楽しさを知っていただけたら嬉しいです」
▲これこれ!このおいしさが自宅で作れるなんて。
飯島さんの家庭料理は、わたしたちが別々の環境で育っているにも関わらず、みんなが「この味!」と笑顔になれる、こころからのおいしさを持っています。
それは、飯島さん自身の家庭料理の記憶と、これまでのお仕事、そして「何より、おいしいねって、食べてほしい」という飯島さんのねがいが繋がった結果かもしれません。
後編では、2人のスタッフがそれぞれの家で「Kit Oisix」を取り入れてみた様子をレポートします。
※上記画像はイメージです。(実際にお届けする内容、分量とは異なります)
(つづく)
【写真】木村文平
もくじ
飯島奈美(フードスタイリスト)
東京生まれ。「おいしそうに見えるものは、食べてもおいしく」ということを心がけ、見た目の美しいスタイリングから、素朴で懐かしささえも感じる家庭料理のスタイリングまで、幅広くこなす。2005年に『かもめ食堂』参加をきっかけに、映画やテレビドラマのフードスタイリングも手がけるようになる。主な仕事に、映画『かもめ食堂』『海街diary』ドラマ「ごちそうさん」「深夜食堂」など。近著に、『ワインがおいしいフレンチごはん』(リトルモア)がある。
▼飯島奈美さんの著書はこちら。
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