【残暑とスパイス】第1話:料理家・冷水希三子さんに聞く、残暑むけのレシピとコンディション術
編集スタッフ 寿山
8月に入ってから台風に、猛暑に。なんだか体調を整えるのが難しい気候ですね。
夏休みが終わったばかりで、なかなか現実に戻れないという方も多いのでは。
わたし寿山は日々の献立があっさりしたものに偏りがちで、もっとバランスを気にした方がいいかなと、ぼんやり考えているところです。
そこで今回は、残暑と上手に付き合う方法やレシピを教えてもらうべく、料理家の冷水希三子(ひやみずきみこ)さんのアトリエを訪ねました。
夏バテのときこそ、食べたいものを食べればよし
四季折々の食材を生かした料理で、雑誌や広告などで広く活躍する料理家の冷水希三子さん。
旬のハーブやスパイスを使ったレシピに定評があり、アトリエでは料理教室も開催しています。
そんな冷水さんに、暑さを乗り切るコンディションづくりについて取材。さらに残暑におすすめというスパイスをきかせたスープ、ハーブティーのレシピを、全4話で教わります。
冷水さん:
「無性に何かを食べたいという衝動は、そのときの自分のコンディションに紐づいていることが多いです。
とくに夏に食欲が落ちているときは、体の声に正直になるのがいい気がして。
食べたいものを、食べたいだけ。無理に何かを制限しない方がいいのかもしれません」
そう話す冷水さん自身も、すごくお肉が食べたい日もあれば、逆に無性に野菜が食べたい日もあるそう。体が欲しているものを、食べ過ぎない程度に楽しんでいます。
たとえば、お肉を沢山食べたときは、翌朝たんぱく質の分解酵素が豊富なキウイやパイナップルを食べるそう。
試作などで揚げ物を食べ過ぎたと感じたら、翌日のお昼は軽めにしたり、野菜を積極的に食べてみたり。
食事を抜くことはせず、バランスがとれる食材を補うことを心がけているといいます。
冷水さん:
「自分の体に意識を向けると、自然と足りていないものに手が伸びるもの。
体が欲しているものを素直に取り入れることが、私なりの無理がないコンディション術かもしれません」
体のサインは、見過ごさないように
40代を迎えて「あまり無理はしない」と、あえて意識するようになった冷水さん。
それでも仕事の都合で、深夜の試作などが続くこともあり、そんな時は決まって体に不調をきたすそう。
冷水さん:
「私は寝不足が続くと、発疹が出ることが多いです。それは自分の体からの警告のようなものだと思っていて。
そういうときは、無理してあがくことはせず、しっかり睡眠をとるようにしています」
以前知人からのアドバイスで、体からのサインを見過ごすと、病気の原因になるとアドバイスを受けたそう。
サインを感じたときに無理はしないと決めてからは、大きく体調を崩すこともなくなったといいます。
メイクはあまり得意じゃない。だから基礎化粧品は、オーガニックなものを。
冷水さんといえばナチュラルメイクという印象があり、そのコツを伺おうと質問すると、メイクは得意じゃないとの答え。公私ともにすっぴんで過ごしているそう。
冷水さん:
「TPOもあるから、メイクした方がいいことはわかっているんですけど。あまり得意ではなくて。
だからせめてスキンケアはしっかりしようと思って、数年前からオーガニックなものを使うようになりました」
オーストラリアの「GROWN ALCHEMIST(グロウン・アルケミスト)」 と、国産「THREE(スリー)」の基礎化粧品を愛用しているそう。
毎日同じものを使い続けると肌が疲れる気がして、週替わりに使っているのだとか。
赤いハーブオイルは「ベリテ」のもので、肌や髪にも塗るほか、ネイルオイルとして活用しているといいます。
インタビューするなかで、考え方もお人柄も、「自然体」という表現がぴったりな方だなと感じました。
いつも自然体でいられたらいいなという憧れがあるので、私も見習いたいと思います。
つづく2話目では、スパイスをきかせたスープのレシピを教わります。
(つづく)
【写真】加藤新作
もくじ
冷水希三子(料理家/フードコーディネーター)
季節の素材を生かした料理を心がけ、雑誌や広告などで幅広く活躍している。
http://kimiko-hiyamizu.com/
▽冷水希三子さんの本はこちらから!
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