【BRAND NOTE】前編:プロと一緒に検証!「極上バタートースト」のつくりかた。
ライター 小野民
突然ですが、みなさんのキッチンに常備している食材には何がありますか?
私・小野の場合、冷蔵庫には牛乳と納豆、野菜は玉ねぎとじゃがいもに旬のものを少々、そして欠かせないのが食パンです。我が家では、娘がおやつがわりにすることもあり、欠かせない食材のひとつ。
そんな、私たちの日常にあたりまえのように寄り添う食パンという存在。それを毎日「おいしいな」としみじみ思って食べられるか、あるいは妥協してしまうか……
それは、ひょっとすると「今日」という日そのものを映しだすと言っても過言ではないのかもしれません。
BRAND NOTEでお取り組みをすることになったフジパン「本仕込」のキャッチフレーズは「あたらしい、あたりまえ」。
簡単に手に入る食パンだからこそ、乳化剤やイーストフードは使用せず、トランス脂肪酸は0g。さらには「もっちりとした食感」を出すために、工場では不可能といわれた街のパン屋と変わらない製法で作られているそうです。
今回は、そんなこだわりの「本仕込」を存分に味わうための方法を探ることに。
前編ではシンプルにトーストのおいしさを味わう、バタートーストがお題。ちょっとしたポイントをおさえるだけで、こんなに味は変わるのか!と驚きの試食会となりました。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
おいしい「バタートースト」を大検証!
▲左から、スタッフ青木、フジパンの小嶋さん、料理家の枝元さん、スタッフ田中。
強力な助っ人は、料理家の枝元なほみさんと、フジパンのマーケティング担当・小嶋裕美子さん。試食係には、クラシコムのパン好き2人(スタッフ青木と田中)が名乗りをあげました。
枝元なほみさんといえば、幅広い年代の人々に愛される料理を、数多くご紹介されてきた方。身近にある食材を使い、料理初心者でも作りやすいシンプルなレシピが魅力的です。
そんな「みんなが嬉しい」料理を生み出す枝元さんなら、誰にとっても身近な「食パン」をすてきに料理してくれるに違いない。
そんな想いで、「究極のバタートースト」というお題を出させていただくと、本仕込の持ち味を生かしたパンの焼き方を考えてくださいました。
「もっちり」、「カリッ」が両立する焼き方とは?
今回バタートーストに使うのは、「本仕込」の5枚スライス。ほどよい厚みが特徴です。
普段は、オーブントースターでバタートーストをつくることが多いという枝元さん。私たちの「究極の」というキーワードを聞いて、しばしうーんと考えたあと、「あ!あれがいいかもしれない」とグリルパンを取り出しました。
枝元さん:
「鉄板の凸の部分は、焼き色がついてカリッと、凹の部分は少し蒸すような感じになって、カリッともっちりが同時に味わえるんじゃないかしら」
おいしい焼き方
[1] 中火にかけたグリルパンがしっかりと温まったら、食パンをのせる。
[2] 裏面に焼き色がついたら裏返してバターを塗り、両面に焼き色をつける。
あたりに小麦の香ばしい香りと、バターの香りが漂ってきて、それだけで幸せな気持ちになります。枝元さんの調理を食い入るように見ていた小嶋さんは、「わ〜、本当にもっちり!」と感激の様子。
小嶋さん:
「カリッとした耳の部分と、バターが染みたしっとりもっちりした生地のコントラストがはっきり出ていますね」
青木:
「外側はしっかり焼き目がついているのに、中は驚くほどしっとり!すべすべの白いお肌みたいななめらかさです」
小嶋さん:
「トーストを作るときは、食パンに含まれる水分をいかに保つかがポイントなんです。
ひとつは、冷たい状態から焼くと時間がかかってしまい、その間にどんどん水分が飛んでしまうので、あらかじめ温めたトースターや焼き網にパンを乗せるのが鉄則です。
さらにグリルパンを使うと、凹凸の部分のおかげで水分が保たれるから、パンを焼くのに実はぴったりの道具かもしれません」
バターにひと工夫!ふわふわホイップで贅沢気分
もうひとつ、バタートーストと聞いて、枝元さんがおすすめしてくれたのが、ホイップバターです。
白くてふわっふわのバターは、見た目にも幸福な面持ち。少量のバターでもたくさん空気を含ませれば、たっぷりと贅沢にバターを塗ることができます。
作り方は簡単。室温に戻して少し柔らかくなったバターを、泡立て器で好みの硬さまで撹拌します。まだ気温の高いこの時期なら、底に保冷剤を敷いて冷やしながら作業すると、仕上がりやすいそう。
冷蔵で保存も可。できたてのふわふわ感はなくなってしまいますが、さくっと軽い口当たりのバターとして楽しめます。
田中:
「これはもはやデザートとかスイーツの感覚でトーストが食べられますね。例えていうならなんだろうな……。そうだ、パンケーキみたい」
▲メープルシロップやハチミツをかけても絶品!
ホイップバターにすっかり魅了された一同。生ハム、あんこ、アスパラなど、ホイップバターに合いそうな食材を口々に発表していました。
食パンにも上下がある?小嶋さんのおすすめバタートーストも聞いてみました
フジパンに入社し「本仕込」の担当になってから、もともと好きだったパンがさらに好きになったという小嶋さん。
本仕込のおいしさを引き出すための焼きかたの研究は、勤務時間に止まらず、毎日の朝食時も。日々、ちょっとしたコツを実践しているそうです。
家庭でも真似しやすい、オーブントースターでのポイントをまとめると……
ポイント1:トースターを事前に温めて、水分の蒸発を最小限に。
トーストを入れる前に数十秒〜1分ほど余熱をすることで、短時間で焼きあげ、水分をぎゅっと閉じ込められます。こうして焼くと、本仕込の持ち味である、しっとりもちもちした食感がトーストした状態でも味わえるそう。
ポイント2:パンの下側を奥に向け、均一に焼く。
パンの上下を意識したことありますか?実は、置いたとき下になっている方が、重力で生地の密度が高いそう。焼き加減も上下で微妙に差ができるので、高温になるトースターの奥の方に下側を向けることで、ムラなく焼けるのです。
ポイント3:トースターの上でお皿を温める
せっかく絶妙な焼き加減で仕上がったトーストを、ひんやりしたお皿にのせると水蒸気でべちゃっとなってしまいます。
これはお皿が温かければ防げること。パンを焼いている間に、お皿をトースターの上に置いておき、焼きあがったトーストをそのままのせてできあがりです。
一番大事なのは……
パンの様子を見ながら、焼き上がりを待つこと
小嶋さん:
「1度目のバターを塗るタイミングは、表面が乾燥したかな?くらい。さらっとした感じになったら、いったん取り出してバターを塗り、もう一度好みの焼き色になるまで焼いて、お皿にのせてからさらにバターをのせたら完璧ですね」
じーっとトースターを覗き込む小嶋さんは、真剣さとワクワクが混ざったような表情。「わぁ、おいしそう!」と小さな声が漏れた瞬間が、できあがり。トースターのタイマーはあくまで目安として、五感に頼ると、楽しみも増すそうです。
枝元さん:
「香ばしい小麦の香りが、2度塗りしたバターの味を際立たせていますね」
青木:
「焼き方が違うだけでこんなに違うんですね。こちらは水分がしっかり保たれて、全体的にもっちり!」
「こんなに変化するの?」と、枝元さんと小嶋さんが焼いたパンを交互に食べ比べて目を丸くするスタッフたちでした。
いつもの「焼いただけ」との違いにびっくり。
今回、グリルパンを使ってみたり、いくつかのポイントを踏まえてバタートーストを作ってみたら、想像以上に普段のトーストと違いがありました。
枝元さんもあらためて、「毎日こうやっておいしい食卓ができたら幸せよねぇ」とニコニコ顔。
焼き方を変えたり、バターの塗り方やタイミングの違いでくっきりと現れる変化に、スタッフは「こんなに違うとは…!」と衝撃を受けました。
でも、特別な技を使ったわけでも、手間ひまをかけたわけでもないのです。
身の回りにあるものを使い、ちょっとのコツで、極上のバタートーストはできる。ささやかなミラクルに出会えた試食会でした。
▲ホイップバターにたっぷりのメープルシロップという、禁断の組み合わせに満面の笑みの枝元さん。
つづく後編では、厚さの違いに着目し、用途によって使い分けるレシピを枝元さんに教えていただきます。どうぞおたのしみに!
後編(9月26日)
食パンはまだまだ楽しめる!「厚さ」で変わるアレンジレシピ。
【写真】木村文平
枝元なほみ
料理研究家。大学卒業後、劇場の研究生になり役者をしながらレストランで働き、劇団解散後、料理研究家に。料理本の執筆の他、料理番組への出演多数。農業支援団体「チームむかご」を立ち上げ、現在は一般社団法人「チームむかご」の代表理事を務める。http://mukago.jp/
ライター 小野民
編集者、ライター。大学卒業後、出版社にて農山村を行脚する営業ののち、編集業務に携わる。2012年よりフリーランスになり、主に離島・地方・食・農業などの分野で、雑誌や書籍の編集・執筆を行う。現在、夫、子、猫3匹と山梨県在住。
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