【35歳の仕事論】第1話:憧れの人に聞く「35歳のとき、何をしていましたか?」(良品計画 矢野直子さん×編集マネージャー津田)

ライター 小野民

進むべき道が見えてくる?35歳目前で、あきらめと可能性を天秤にかける

社会人になって10年が経ち、自分なりの「働き方」や「仕事についての考え」が染みついてくる35歳前後。世の中では、転職のラストチャンスなんてささやきも聞こえ、漠然とした不安が頭をもたげます。

「このままでいいの?」という不安とともに、自分の可能性にかけたい気持ちが、天秤の両端でぐらぐらと揺れるような気持ち。友達同士で集まったときの話題も、他愛のない恋話だった時代は終わりを告げ、暮らし、子育て、仕事など、生き方を語り合うことにシフトしてきました。

特集シリーズ「35歳の仕事論」は、35歳まであと2年の編集スタッフ津田が、憧れの仕事をしている「あの人」に、働くことについての質問を投げかけていきます。本日より全5話の連載です。

 

「無印良品」のデザインをとりまとめる、矢野直子さんに会いに行きました。

シリーズ第二弾に登場するのは、「無印良品」でおなじみの良品計画にお勤めの矢野直子さん(47歳)。生活雑貨部企画デザイン室の室長として、24人のスタッフを束ねていらっしゃいます。

今回ぜひインタビューをとお願いしたのは、多くのクラシコムスタッフを含め、津田自身も無印良品の愛用者だったことがひとつ。さらには、ただ一直線に歩んできただけではないキャリアにも興味を持っていました。

憧れの無印良品の生活雑貨をすべてデザインする部署の「室長」という肩書きに、少々緊張気味だったインタビュアー津田。軽やかな空気をまとって現れた矢野さんのこの笑顔に、すぐに引きこまれてしまいました。

矢野さんが良品計画に入社したのは、1993年。20年以上、途中海外移住や百貨店での勤務をへて、今は、無印良品のデザインの最前線で舵とりを任されています。

▲世界中を旅して見つけた “いいもの” を紹介・販売する、「Found MUJI青山」の店内の様子

世界中の “いいもの” を紹介する「Found MUJI」の責任者も務めてこられた矢野さん。津田は、これまでのインタビューや講演の記録に触れ、まわりの状況に身を委ねつつも、ぶれない仕事観を語られる矢野さんの姿に、密かに憧れを抱いていたといいます。

本に囲まれたすてきな応接室で、和やかにスタートしたインタビュー。およそひとまわり年上の先輩のお話から、津田は何を感じたのでしょうか。

 

環境ががらりと変わった、35歳の前と後。

津田: 今日はよろしくお願いします。

矢野さん: 私なんかでいいのかしら……と思いつつ、お声がけいただいたのがすごくいいタイミングで驚いたんです。いま47歳なので、35歳ってちょうどひとまわり前。切りがいいですよね。それで12年前の写真を全部見返してみたんです。

2005年は、ちょうど3年暮らしたスウェーデンから帰国して、良品計画の企画デザイン室で仕事を再スタートした年齢です。

スウェーデンでもヨーロッパの「MUJI」に関わる仕事をしていましたが、向こうにいるときに本社に企画デザイン室ができたと、聞き捨てならない話を聞きました。

津田: 聞き捨てならない、といいますと?

矢野さん: 実は、私が入社した当初はまだ良品計画に生活雑貨のデザインの部署はなくて。でも、就職活動の面接の時に「いつかデザイナーとして働きたい」と言っていたんです。

津田: それはすごい!13年越しの有言実行をされたのですね。

矢野さん: ふふふ。そうですね。それと、海外暮らしの間に日本のことをいかに知らないかを思い知らされて、以前から興味のあった茶道を、ちゃんと学び始めた年齢でもありますね。

今振り返ると、すべての経験が今につながっているなぁと改めて思います。35歳、まだまだ柔軟に変化していける年齢だと思いますよ。

津田: 35歳ってもう、若手といえる歳でもないし、どちらかというと現状維持の方向で考えたり、新しいことにチャレンジするのをためらったりする気持ちが出てくる気がしていました。

でも、矢野さんは10年以上越しで、やりたかったことを叶え始めた年齢だと聞いて勇気をもらえました。そこに行き着くまでのお話も聞かせてください!

第2話では、新入社員時代からスウェーデンに引越すまで、約10年間の仕事についてうかがいます。

(つづく)

【写真】鍵岡龍門(3枚目以外)


もくじ

 

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矢野直子(やの なおこ)

東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、1993年、株式会社良品計画入社。2003年、夫の赴任でスウェーデンへ。マルメで3年過ごす。その間、業務委託でヨーロッパ〈MUJI〉に従事。ミラノ・サローネの展示やヨーロッパMUJIの商品開発に携わる。2008年、株式会社三越伊勢丹研究所(旧伊勢丹研究所)入社。リビングのディレクションを担当。2013年、良品計画へ再び入社。現在生活雑貨部企画デザイン室長を務める。

 

onotami_profile

ライター 小野民(おの たみ)

編集者、ライター。大学卒業後、出版社にて農山村を行脚する営業ののち、編集業務に携わる。2012年よりフリーランスになり、主に離島・地方・食・農業などの分野で、雑誌や書籍の編集・執筆を行う。現在、夫、子、猫3匹と山梨県在住。


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