編集スタッフ　齋藤

必要な食材がきちんと揃っていて、その上しっかり使い切れる。そんな「サイクル上手」の冷蔵庫をつくる、収納アイデアをお届けしています。

ご紹介くださるのは、第1話に引き続き整理収納アドバイザーの梶ヶ谷 陽子（かじがや ようこ）さん。

第2話目では、さっそく冷蔵庫のなかで一番大きな冷蔵室の収納法についてです。

 

管理しやすければ使い切れる。食材はすべて収納ボックスへ！

冷蔵庫のドアを開けると、収納ボックスがずらり！あまりの統一感に、思わず「圧巻ですね〜」と感動してしまいました。

梶ヶ谷さんは食材をすべて指定の場所に収納し、管理しやすくしているそうです。

▲左が「大豆類セット」、右が「ストック」。上の写真の容器はIKEAのRATIONELL VARIERA（ホワイト）。それ以外の容器は100円均一で購入。

そして取り出しやすさを優先し、納豆などは1つずつ小分けにして収納しています。

ちなみにボックスの色は、汚れがすぐわかるように白で統一しているそう。

 

梶ヶ谷さんの「サイクル上手な冷蔵庫」を、上段から拝見！

つづいて気になるのが「どの段に何をしまっているか」ということ。収納ボックスの分け方についても、工夫を教えていただきました。

【上から1段目】
あえて空きスペースに。おもてなしの場面など、料理の一時置きが発生した際や、頂き物をした際に使います。

【上から2段目】
・ストック（下の項目以外のものはここに。今はお弁当で使う小分けの調味料が入っている）
・めんるいセット（麺の他に、麺用のトッピング類もここ）
・チーズ
・おかしづくりセット

【上から3段目】
・大豆類セット（豆腐や納豆）
・うめぼし、キムチ
・みそ
・バター

【上から4段目】
・フルーツ（タッパーに移してある状態でボックスへ）
・デザート（ゼリーなど）
・ジャム
・マーガリン

その他お肉類や魚類、そして卵などは、元々冷蔵庫についていたチルド室と卵入れに保管されています。

 

ラベリングすれば、賞味期限の把握につながる

豆腐やお肉などは早めに使い切ろうと心がけますが、ついうっかり保存期限を忘れてしまうのが、調味料など長期保管できるものだったりします。

梶ヶ谷さんの場合は、味噌やジャムなどは容器ごとボックスに入れ、その後ボックスの裏側に賞味期限の書かれたシールを貼って把握しているそうです。

自分の手でシールに書き写すことで、期限を認識できます。そしていちいち中身を取り出さずとも、すぐに確認もできて便利だそう。

 

実は無印良品のペン立て！迷子にならないチューブ類収納

左右に開くドアポケットには、調味料が保管されています。左側が使用頻度の少ないもの、そして右側にはよく使うものが収納されているのだとか。

まず最初に気になったのが、わさびやからしなどのチューブ類の収納でした。

小さいゆえに横にしてしまうとどこに行ったかわからなくチューブ類は、なかなかの曲者。しかもたまにしか使わないから、無いと思ってうっかり新しいものを買ってしまった経験もありました。

梶ヶ谷さんはそれらを、見やすいように立てて収納しています。

▲ペン立てを引っ掛けているプラスチックの容器も、無印良品のもの（ポリプロピレンごみ箱・角型・ミニ）

一本がぴったりとおさまるこのジャストサイズの収納ボックスは、実は無印良品のペン立て（ポリプロピレンファイルボックス用・ペンポケット）。

発想次第でペン立てなども冷蔵庫の収納のひとつに。自分なりの収納アイデアを考えるのも、なんだか楽しそうです。

 

100円均一を活用！自分に合った収納方法を探る

液体の調味料は、すべて100円均一のSeria（セリア）で購入したプラスチックのボトルに移してあります。ボトルに移し替えるのもなかなかの手間のように感じますが、この理由は？

梶ヶ谷さん：
「調味料の容器は、大きさも形もさまざまかと思います。それをそのまま収納するとおさまりが悪く、無駄なスペースができてしまいます。容器を揃えることで無駄がなくなり、取り出しもスムーズに。

本当は移すと鮮度が落ちることもあるのですが、わたしの場合は、この方法が管理もしやすく合っているなと感じています。それにすべてきれいに揃っていると、料理へのモチベーションも上がるんです」

▲ポケットの目隠しも「自分好みの見た目にしたい」と思い、お子さんと折り紙で作ったそうです。

梶ヶ谷さん：
「そして容器をすべてプラスチックにすることで、子どもも安心して手にしやすくなります。そうすると手伝いもしてもらいやすくなるんです」

 

新鮮なうちに、野菜を使い切る工夫って？

ドア部分にも上手にサイクルする工夫がたくさんの、梶ヶ谷さんの冷蔵庫。

さらに気になってしまうのが、野菜の収納についてです。

野菜は長期保存もきかず、おいしさの面からもしっかり食べきってサイクルさせたい代表。ということで、次回は野菜室を見せていただきました。

（つづく）

【写真】岩田貴樹

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もくじ

 

梶ヶ谷陽子（かじがや ようこ）

Bloom Your Smile 代表。 2013 年 10 月より整理収納アドバイザーとしての活動を本格的に開始。 日本テレビ「ヒルナンデス」に「収納名人」として登場以降テレビ出演多数。 Ameba ブログ「整理収納レシピ」が話題を呼ぶ。  間取りプランナーなど暮らしに関わる資格を多く保有し、企業研修講師、講演、商品 PR、商品 開発、トークショー、テレビ出演・書籍執筆など活動は多岐に渡っている。http://ameblo.jp/yoko-bys/

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