【ゴミとの付き合いかた】第2話:食材を買ったそばから実践できる「保存」の工夫

編集スタッフ 齋藤

キッチンゴミを増やさないためには?

居心地よく暮らしたい思いはあるのに、それとは相反してついてくる「ゴミ」という存在。

一緒に過ごさざるを得ないならば、目を瞑るだけではなく、これはチャンス!と向き合ってモヤモヤを晴らしたい。

そんな思いから「ゴミと暮らしのいい塩梅」を見つけて、今よりもっと気持ちよく暮らすためのヒントを探るべく、第一話に引き続きライフオーガナイザー®中山あいこさんのご自宅でお話を伺いました。

第二話では、そもそものゴミを減らすために「食材・キッチンゴミ」に注目して、保存の工夫を取り上げます。

 

冷蔵庫収納は「見通し重視」

冷蔵庫にものを入れすぎないことが大切!という中山さんの冷蔵庫を開けていただくと、驚くほどすっきり。

中山さん:
「我が家は週に1度の宅配生協での買いものがメインで、葉物の野菜・ヨーグルト・納豆など週の途中で食べきってしまったものはスーパーで買い足しています。

そんななかで、食材を冷蔵庫へ収納するときに一番気をつけているのは、中身が『見える化』できていること。

食材がたくさんありすぎると、総量がわからずに使えないものが出てきたりと、ゴミが出てしまう心配があります。

だから、冷蔵庫を開けたときに『見えないスペース』をつくらないために前後にものを入れることは避け、また中身の見える容器を使っていますよ」

 

食材をムダにしない、冷凍保存アイデア

中山さん:
「魚やお肉を宅配で買うとき、購入の段階から『あえて冷凍』を選んでいます。

宅配生協では、注文は商品が届く1週間前です。その時点では翌週になにを食べるか分からないな、という思いもあって、日持ちしない魚やお肉は最初から冷凍を選択しているんです。

スーパーで冷蔵品を買った場合は、今日か明日使わないならすぐに冷凍保存をするように心がけていますよ。

万が一冷蔵保存していて食べるチャンスを逃してしまうと、どんどん美味しさが失われてしまいます。そんな、計画通りにいかなかった!なんてときにも冷凍保存だと柔軟にできてわたしには便利で。

結果的に食材をムダにするリスクも減らしているように思います」

そのほかにも、中山さんが冷凍保存を活躍させている食材が「油揚げ」。

▲先日大量にいただいたという長ネギも、初めに調理した時に一気に刻んで冷凍。

中山さん:
「油揚げは複数枚あっても、初めに使うタイミングで全て切ってしまい、入っていた袋に戻して冷凍しています。

入れ方は大雑把ですが、これも面倒くさがりな自分が続けれる秘訣かな?と。

ほかにも、にんにくを多めに買ってしまったら、最初に使うタイミングで半分は醤油につけて『にんにく醤油』に。余りは一気に皮を剥いて冷凍しています」

▲にんにく醤油は、焼うどんや野菜炒めにもおすすめだそう。冷凍にんにくは、冷凍庫から出して5分後に包丁でスライス可。

中山さん:
「『小ネギ』の保存は、我が家は冷蔵派です。少量ずつ使いたいのに、冷凍するとくっついてしまうのが気になって。

切りたては水分が多いので、保存容器に入れたらキッチンペーパーをネギの上にのせ、蓋を閉めたら逆さにして保存しています。

こうすると、1週間〜10日間はシャンとしてもってくれるんです」

中山さんは、「短期間では消費できないかも……」という食材は、積極的に冷凍を活用しているのだとか。

切ってから保存するという、一見大変そうと感じてしまう行動でも、最初に使うついでにやってしまえば、数分で終わること。

面倒臭がりを自覚している中山さんだからこそ、その数分の手間をはじめに選ぶことに納得しました。

 

食べられる「皮」は美味しく香りよく

中山さん:
「無駄なく食べるために工夫しているのは、『皮』かもしれません。

例えば、家族みんな大好きなみかん。箱買いするほど好きだから皮まで美味しく使いたくて、無農薬を選んで皮は捨てず、ベランダで干してカリカリに。そうして乾いたらバーミックスで粉状にして瓶へ入れます。

ヨーグルトにかけてもいいし、ガーゼに包んでお風呂に浮かべると、ふわりといい香りがするんですよ〜。入浴剤を入れたみたいに『みかん色』にお湯が変わるのも楽しいです」

中山さん:
「大根や人参、りんごの皮も食べてしまいます。

大根の皮を剥いたら『きんぴら』にしたり、細く切って味噌汁に入れてしまったり。美味しい野菜を買ったり届いたら、なるべく全部使い切りたいなぁと。

子どもたちも好きなりんご。皮まで食べることにしているから、剥いたあとのゴミはこれくらいで済みます。難しいことは考えずに、食べられるものは食べきろうという気持ちです」

▲生ゴミは三角コーナーではなく、シンクのなかでまとめておいて最後に袋に入れてキュッとまとめるだけ。

 

我が家だったら、どう購入し、どうやって保存する?

出てしまったゴミをどうするか、を考える前の「そもそも食材をムダにしないためのコツ」についてお聞きした第2話。

自分や家族が好きな野菜や果物。それらを美味しく使い切るために、どう購入し、どうやって保存するのがハッピーなのだろう。

まずは今日から、食材を自分の暮らしに引きつけてみるのが、食材を使い切る第一歩になりそうです。

さて、続く第3話ではキッチンを抜け出します。

ゴミが出るのはキッチンだけではない!そう意気込んで伺ったものの、我が家のゴミ事情とは大きく違う中山家。その理由を探ります。

(つづく)

【写真】鍵岡龍門


もくじ


中山あいこ(ライフオーガナイザー®)

フルタイムの会社員として長年勤務の後、独立。書籍や雑誌、ブログ『生活のメモ』などで暮らしのアイデアを発信中。2歳と12歳の子どもの母。
『生活のメモ』http://seikatsunomemo.com

▼中山あいこさんの著書は、こちら。

 


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