【BRAND NOTE】心のゆとりは「力を抜くこと」から生まれた。大類尚子さんに聞きました
ライター 仲島ちひろ
余裕がない…。それは、頑張る気持ちが強すぎるから?
小学4年生の時、「母はがんばりや」という作文を書いたことがあります。
働きながら3人兄妹の送り迎えや食事の支度、家のことすべてをこなしていた母。そのパワフルさを綴ったのでした。
今思えば、母は毎日気が張っていたのでしょう。叱られた日、顔を合わせるのが気まずくて深夜にこっそり台所へ行くと、そこには泣いている母の姿がありました。
あのとき、その背中に「そんなに頑張らないでいいよ」と声をかけてあげられたら。
大人になり家庭を持ち、私にも母の大変さが少しだけわかるようになった今。そんなことをよく考えるのです。
ママも子どもも、いつも気持ちよく暮らせたら
今回、BRAND NOTEでご一緒するのはライオンのハンドソープ『キレイキレイ』。
ハンドソープは除菌といった機能面が注目されがちですが、私たちがとても素敵だと思ったのは「ママの心にゆとりを生み、親子の笑顔に寄り添いたい」という、ブランドの根っこにある想いでした。
でも、なぜ手洗いがママの負担を軽くすることに繋がるのでしょうか?
それは、キレイキレイが薦める「親子で行う生活習慣づくり」にあります。毎日の手洗いや歯磨きを、親が“やらせる”のではなく子どもが進んでやるようになったら。そうすれば、ママにもゆとりが生まれるはずだからです。
「キレイキレイしよう」
親子の会話から生まれたブランド名には、家族みんなが笑顔で楽しく暮らせるようにという想いが込められていました。
ママも子どもも、毎日気持ちよく暮らせたら。今回そのヒントを探しに、3人のママであり、テキスタイル作家としても活躍する大類尚子(おおるい しょうこ)さんを訪ねました。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
「こうしなきゃ」をやめたら、気持ちに余裕ができました
デザイン事務所での勤務を経て、2009年に独立した大類尚子さん。現在はテキスタイル作家として、オリジナルレースやストールの制作をはじめ、ワークショップや展示会など幅広く活動されています。
6歳の長女、3歳の長男、1歳の次男を持つママとして、今はまだまだ子どもから目が離せない時期。
さぞかし苦労も多いのでは?と思っていたら……「大変なこともありますが、力まず楽しい気持ちで過ごすようにしています」と大類さんはにっこり。
お話を聞いている間も「ママ〜!」と服を引っ張られながらも穏やかに笑う姿と、お子さんへの温かい眼差し。多忙な日々のなかで、その心の余裕はどこから生まれているのでしょうか?
わかったのは、はじめからそうだったわけではなく、今に至るまで色んな悩みを一つひとつ乗り越えてきたということ。
以前は心にゆとりが持てず、苦しかった時期もあったそう。
大類さん:
「特に2人目が生まれたばかりの頃は余裕がありませんでした。つい、長女に『何でこんなこともできないの』とキツく当たってしまうことも……。後になって言い過ぎたことを反省して、『ごめんね』と寝ている背中を抱きしめて泣く夜もありました」
あれもこれも自分がやらなきゃと力みすぎていた、と当時を振り返る大類さん。
そんなとき、夫からの「子どもにやらせてみたら?」という一言をきっかけに、子どもたちの自発性や習慣づけを意識するようになったといいます。
まずは丁寧にやり方を教え、親子で習慣づくりを一緒にやってみることから始めたそう。
例えば手洗いも、はじめは洗面台の前に連れていって、まずは自分がやって見せる。「ここに台があるから乗ってね」「こうやって洗うんだよ」と1人でできるよう教えたそう。
やり方を覚えたら、しばらくは一緒についていって……という風に手順を踏んでいきました。
時間がかかっているのを見て、つい手を出したくなっても「子どもたちの成長のため」と思い、そばで見守るように。
現在、上の2人のお子さんは、手洗いやお風呂あがりの着替え、歯磨きなども自分でできるように。すっかり毎日のルーティンになっているそう。
子どもの「やりたい!」を引き出すには?
子どもが楽しみながら行動し、それを習慣にするには?大類さんがお子さん達と接するうえで意識していることを聞きました。
「嬉しい気持ち」を伝えること
▲「これお願い〜」と大類さんが言うと、駆け寄ってお皿を運ぶ子どもたち。
その一つが声かけの工夫にありました。なかでも、「ありがとう」「助かったよ」「嬉しい」の3つの言葉を特に意識しているといいます。
大類さん:
「子どもが何かしてくれたら、『ありがとう、ママ助かったよ』と嬉しい気持ちも伝えるようにしています。すると子どもたちも、自分がしたことでママに喜んでもらえちゃった!って嬉しくなるから、またやろうって思ってくれるみたいなんです」
「できた」ことの先に喜んでもらえたり、褒めてもらえたりするのなら、子どもにとっても続ける動機になりそうです。
「できる」が増えるのは成長の証
▲長女は保育園で使うお昼寝セットを自分で準備。
「できた達成感の中には“嬉しい”気持ちが含まれていると思います」と大類さん。何かができるようになったり、もっと上手になったり。それは子どもに限らず大人だって嬉しいことですよね。
大類さん:
「子ども自身にやってもらうのは、楽をしたいからだけではないんです。子どもたちが成長してくれたらいいな、という気持ちのほうが大きい。だから一緒に家事をするなかで、子どもにできることをたくさん見つけさせてあげたいですね」
習慣を通じて生まれた、大類さんの心のゆとり
お子さんの自発的な行動や習慣化を通して、大類さんの心にはゆとりができたそう。
大類さん:
「体力だけでなく、精神的に楽になった部分が大きかったです。長男が1人でトイレに行けるようになると、抱いている下の子を一度座らせなくてからいいから、泣かないで済んだりとか。泣き声を聞くとやっぱり焦っちゃうものですから、そのストレスが減るだけでも違いますよね」
習慣にすることで、考え方も前向きになったといいます。
大類さん:
「長男は本が大好きで、毎晩寝る前に本を読み聞かせていたんです。でも、それが習慣になる前は、疲れている日に『読んで〜』とせがまれると、それが苦痛に感じることもありました。
でも『1日1冊』を日課にしちゃえば、グンと気が楽に。読まなきゃ、じゃなくて、1冊読めば今日は終わり!って変換したんですね。そんなふうに考えると、何でもポジティブにできるようになったんです」
▲自宅の作品づくりスペース。仕事も大類さんの暮らしに欠かせないもの。
とはいえ、毎日やることはたくさん。体力的にも決して楽ではないそうですが、それでも前向きな気持ちでいられるのは、好きな仕事がそばにあるから。
作品づくりを始めたのは1人目のお子さんが生まれて間もない頃。育児との両立に不安はあったものの、周囲の後押しからやってみようと決めたそう。
「子育てしながらでも、好きなことを諦めなくていいことが原動力になっている」と話す大類さん。子育ても家事も仕事も楽しんでやりたいからこそ、暮らしに工夫が必要なんですね。
もっと力を抜いて。気持ちのいい暮らしは家族でつくろう
ゆとりはつくれる、少しの工夫と気分次第で。肩の力を抜くことでママも子どもも笑顔になれることを、大類さん親子は教えてくれました。
気持ちのいい暮らしは家族みんなでつくっていこう。だって、1人で生きてるわけじゃないから。
一生懸命になりすぎて、ひとりよがりになっていないか、自分で抱え込みすぎていないだろうか。たまにはふーっと深呼吸して自分点検してみませんか?
続く後編は、キレイキレイを担当するパパ社員さんと、クラシコムのママスタッフ渡邊の対談トークをお届けします。
親としての子どもに対する想いや、キレイキレイが親子の笑顔のためにできること。どうぞお楽しみに。
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
【編集協力】長谷川賢人
もくじ
大類尚子
1982年、東京生まれ。東京造形大学テキスタイルデザイン卒業後、三宅デザイン事務所入社。me ISSEY MIYAKE、PLEATS PLEASEの展示会、店舗ディスプレイの制作を勤める。2009年退社後、制作に専念し、都内でワークショップも開催。2013年度は東京造形大学非常勤講師を勤める。オリジナルテキスタイルのレースやフェルトのストールを中心に制作している。
ライター 仲島ちひろ
RIDE MEDIA&DESIGNの編集者、ライター。雑誌編集を経て、現在は企業のオウンドメディアやWEBコンテンツの制作ディレクション、女性クリエイターのためのライフスタイルマガジン「箱庭」のエディターとしても活動中。趣味は、本屋巡りとはしご酒。
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