【新米って、おいしい。】第4話:ごちそう、なのに簡単。「ごはんが主役」のサラダ手巻き

手巻き寿司のレシピ・作り方に悩んでませんか? ネタではなくご飯が主役の簡単サラダ手巻きはいかがでしょうか。そのおいしさを存分に堪能すべく、お米農家 やまざきの山﨑宏さんに、新米ならではの食べ方・楽しみ方を伺いました。

ライター 片田理恵

新米の季節がやってきました。今しか味わえないそのおいしさを存分に堪能すべく、お米農家 やまざきの山﨑宏(ひろし)さん・瑞弥(みずや)さんに、新米ならではの食べ方・楽しみ方を伺っています。

第1話で教えていただいた基本の炊飯をもとに、第2話~4話では山﨑家の定番メニューが続々登場。今回は新米が主役のとっておきメニュー、「サラダ手巻き」を紹介します。

 

新米で「手巻き寿司」を楽しむコツは?

ごはんが主役のごちそうといえば、手巻き寿司。山﨑家でも人気のメニューです。でも実は、新米は酢飯にするのには不向きなのだとか。

瑞弥さん:
「酢飯に向いているのは、実は収穫してから少し時間が経った米。乾燥して米自体の水分量が減ることで、表面の細かなヒビから寿司酢が染み込んで味のなじみがよくなります。

新米で手巻き寿司をする場合は、酢飯にせず、そのままの白ごはんで楽しむのがおすすめですね。寿司酢のようなさっぱり感が欲しい時は、具材に酸味が効いたものを用意して、生野菜などと一緒に食べるサラダ手巻きにしてみてはどうでしょうか。みずみずしい新米との相性も抜群ですよ」

 


今夜の主役は「新米」!
カンタン豪華なサラダ手巻き


■材料(4人分)

・常温のごはん…3合
・巻くもの…海苔、フリルレタス、大葉など
・具材…生野菜、薬味、刺身など好みで
・調味料…醤油、味噌、ゴマだれなど好みで


具材はシンプルに「切るだけ」の生野菜やお刺身でOK! 
今回は合わせて食べるとよりおいしい、山﨑家定番の常備菜レシピ3品も紹介します。

 

エスニック風味で食欲アップ! 「レモンとハーブの鶏そぼろ」

■材料(4人分)
・鶏ひき肉…200g(※1)
・玉ねぎ…大1/2個
・パプリカ …1個
・ショウガ…1片(40g)
・好みのミント…たっぷり(※2)
・砂糖…小さじ2
・ナンプラー…大さじ1~2
・レモン汁…大さじ1~2

※1:脂肪の少ないささみまたはむね肉がおすすめ。
※2:今回はスペアミント、ペパーミントを使用。添えるのではなく、全体に和えるようにたっぷり使うのがおすすめ。

【作り方】
(1)フライパンに油大さじ1(分量外)とみじん切りにしたショウガを入れます。弱火で加熱して香りが立ったら、鶏ひき肉を入れて炒めます。

(2)砂糖、ナンプラー、レモン汁を加えてさらに炒めます。

(3)1cm幅のくし型切りにした玉ねぎとパプリカを加え、さっと炒め合わせます。

(4)火を止め、ちぎったミントを和えてできあがり。

 

和洋中、何にでも合う「クミンなめたけ」

■材料(4人分)
・えのき茸…300g
・クミン…小さじ2
・塩…小さじ1/2
・オリーブオイル…大さじ1

【作り方】
(1)フライパンにオリーブオイルとクミンを入れます。弱火で加熱して香りが立ったら、塩を加えます。

(2)半分の長さに切ったえのき茸を入れ、ザッと炒めてできあがり。

 

かけても、つけてもOK!  野菜と食べたい「万能ゴマだれ」

■材料(4人分)
・練りゴマ…大さじ3
・酢…大さじ2
・しょうゆ…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・塩…小さじ1/2
・こしょう…少々

【作り方】
器にすべての材料を入れ、乳化するまでしっかり混ぜればできあがり。

 

おいしい新米が、心と体に元気をくれる

山﨑家のモットーは「元気に毎日を過ごすこと」。それを支えるのが日に3度、家族で囲むごはんです。

たっぷりの野菜と動物性たんぱく質、そしてこの時季にかかせない新米。家族に食べさせたいさまざまな栄養がすべてバランスよく入ったサラダ手巻きは、そんな瑞弥さんの願いを代弁してくれるメニューなんですね。

瑞弥さん:
「どんなに疲れていても、夕飯の支度をしないわけにはいきませんよね。うちではそんな時にこのサラダ手巻きが並びます。一見ごちそうなんだけど実はすごく簡単。そこが  “とっておき”  のポイントなんです。

ごはんと具材を出しておけば各自で自由に食べてくれるから楽ちんだし、作った人も一緒に、みんなで食べられるのもうれしいんですよね」

「お米が主役」の山﨑家の食卓、いかがでしたか?

米農家ならではのこだわり、新米と家族への愛情がたっぷりと詰まったレシピは、いずれも心と体に元気をくれるあたたかなおいしさに満ちていました。

豊かに実った新米に感謝しつつ、おおらかな気持ちで作って、笑顔で味わいたいものです。

(おわり)

【写真】馬場わかな

もくじ

 

お米農家やまざき(山﨑宏・瑞弥)

江戸時代末期から続く米農家の6代目。現在は茨城県・筑波山麓で米作りに励む。手仕事の台所道具への造詣が深く、料理家やクラフト作家との交流も。田んぼ仕事と子育ての合間に全国各地のギャラリーなどで「お米の魅力」伝導活動にも努めている。著書に『お米やま家のまんぷくごはん』(主婦と生活社)。

ライター 片田理恵

編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務と出産と移住を経てフリー。執筆媒体は「nice things」「ナチュママ」「リンネル」「はるまち」「DOTPLACE」「あてら」など。クラシコムではリトルプレス「オトナのおしゃべりノオト」も担当。


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