【コートをおしゃれに】前編:冬のコートスタイル、「なんだか重たく見える」のはなぜ?
編集スタッフ 奥村
毎年、コートの季節が苦手です……
毎年冬が来ると、「おしゃれ」の楽しみが極端に減ってしまうわたし奥村。
理由は「コート」にありました。手持ちのコートはネイビーや黒など落ち着いた色味ばかり。背の低いわたしが着ると、体の大半が覆われて……外見がいつも重たいコートの印象で、ワンパターンになってしまうのです。
「コートもおしゃれの一部」だって思いたい。けれど本音を言うと、コートはせっかくのおしゃれも隠してしまう、ちょっと厄介な存在でした。
ロングコート、どうしたら軽やかに着こなせる?
▲ひざ下丈のロングコートも、軽やかに着こなす樽山さん
そんな冬の悩みを、今年こそ解決したい! そう思ってお話を聞いたのは、樽山(たるやま)リナさん。雑誌「ONKUL」や「Hanakoママ」、webや広告で、シンプルながら絶妙におしゃれなファッションスタイリングを手がけるスタイリストさんです。
はじめてお会いして驚いたのは、樽山さんがわたしより小柄な方だったこと。身長147cmなのを少しも感じさせないほどに、ロングコートやワイドパンツも、さらりと着こなしていました。
コートが苦手なわたしとは正反対に「冬のおしゃれが一番楽しい」と話す樽山さん。一体その着こなしのヒミツはどこに? 今回の特集ではそんな樽山さんに伺った、冬コートをおしゃれに着こなすアイデアを紹介します。
「ひとつのルールで、コートの見え方は変わります」
まずは樽山さんに、普段コートを着る上で意識しているポイントを聞きました。
樽山さん:
「コートを着る時のマイルールがひとつあります。それは、コーディネートのどこかに『メリハリ』をつけること。
秋冬のコーディネートは、春夏より色合いも地味なので、重たくて単調な印象になりがち。けれど『メリハリ』を意識するだけで、コートの見え方はガラリと変わるんです」
では「メリハリ」のつけ方って? 今回はわたし奥村の冬コーデの悩みを例に、具体的な方法を聞きました。
Q:軽さを出すのに「白トップス」は正解?
A:意外と「ブラック」もおすすめです
奥村:
「手持ちのコートが暗い色なので、トップスで軽さを出そうと、白系の色を選びがちでした。でも、なんだかしっくりこなくて……何色のトップスを選ぶのが正解なんでしょうか?」
樽山さん:
「トップス選びで大事なのは、ボトムスとのメリハリです。奥村さんの今日のコーディネートは、ボトムスがベージュのチノパンで、靴がグレーのスニーカー。白ニットを選ぶと全体が同系色にまとまって、ぼんやりした印象に見えますね。
手軽にメリハリを利かせたいなら、トップスとボトムスの色に差をつけるのがおすすめ。今回はトップスをブラックにしてみましょう」
Q:ニットをすっきり着こなすには?
A:「ウエストイン」で重心を上に
奥村:
「寒がりなので、冬はニットが必須。けれど上半身にボリュームが出ると、身長が低いのでなおさら全身が重たく見えていました」
樽山さん:
「そんな時におすすめなのが、トップスをウエストにインすること。重心がぐっと上にあがり、これだけで上半身がぐっと軽やかになります。
ボトムスはハイウエストにしてベルトをすると、より気の利いた印象になりますよ」
トップスの色をブラックへ変えたのに、全体の雰囲気はぐっと軽やかに! 着こなしで色の印象まで変わるのは、新しい発見でした。
Q:カジュアルコーデが「手抜き」に見えがち…
A:「きれいめ」要素をひとつ入れましょう
奥村:
「ダッフルコート、チノパン、スニーカーなどカジュアルなアイテムは、どうしても『手抜き』な印象になりがちです。カジュアルコーデでも『気の利いたおしゃれ』に見せる方法はありますか?」
樽山さん:
「カジュアルなアイテムは、ラフな印象になり過ぎないよう足し引きのバランスが大切です。
例えば足元をスニーカーではなく、レザーのレースアップシューズやローファーに変えてはどうでしょうか? アクセサリーやメイクを、いつもより少し華やかにしてみても。ひとつでも『キレイめ』要素を加えるだけで、全体の印象が変わりますよ」
いつものコートと洋服だって、組み合わせ次第で変わるかも?
▲いつもと印象が違う! 袖を通した瞬間、嬉しくなりました
ずっと着こなせている自信がなかった、わたし奥村のロングコート。樽山さんのアドバイスでコーディネートを変えてみたら、買ったばかりのようなワクワクした気分で袖を通せる自分がいました。
あくまで組み合わせのベースにあるのは、手持ちのコートと洋服だけ。そこに「メリハリ」を意識するだけで、いつものコーデは変わるのかも? そんな希望が湧いてきました。
つづく第2話では、トレンチコートやチェスターコートなど「定番」のコートを例に、より具体的な着こなしのアイデアを教わっていきます。
(つづく)
【写真】濱津和貴(2枚目除く)
もくじ
樽山リナ(たるやま りな)
大阪でフリーランスのスタイリストとして活動後、現在は東京を拠点に雑誌・カタログ・広告などでファッション、インテリアなどのスタイリングを手がける。プライベートでは1児の母。インスタグラムアカウントは(@taruyamarina)
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