【BRAND NOTE】当たり前を、見直してみる。「ちいさいモノ選び」はじめませんか?
商品プランナー 斉木
ちいさなモノ選び、コンパクトな暮らし……
書店でそんな言葉を見かけるたび、つい手にとってしまいます。
大は小を兼ねる、どうせ住むなら広い部屋がいい、大容量がお得なはず。そう思って生活してきたはずなのに、どうして今こんなにも「ちいさいモノ」が気になるんだろう。
わたし・斉木が改めてそう考えたきっかけは、今回のBRAND NOTEでご一緒するキリンビバレッジの、ミネラルウォーター「キリンのやわらか天然水」と炭酸水「yosa-soda(ヨサソーダ)」を目にしたから。どちらも従来よりも小さなサイズが特長で、そこがいい!と喜ばれている商品です。
小さい方がいいってどういうことなんだろう。「ちいさな暮らし」を実践している人に聞いてみたい。そう思い、会いに行くことにしたのです。
▲左が炭酸水「yosa-soda」(190ml)、右が「やわらか天然水」(310ml)。どちらもインターネット通販限定商品です。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
38平米・1LDKに詰まった、お気に入りと居心地のよさ
訪ねたのは、イラストレーター・柿崎こうこ(かきざき こうこ)さんのご自宅。38平米の1LDKにひとり暮らし。コンパクトな空間にダイニングテーブルや一人がけのソファ、仕事用のデスクなど、家具は一通り揃っているのに、入った瞬間驚くほど開放的な気持ちになります。
▲柿崎さんの手がけるイラスト。「あっ、この絵!」とピンと来る方も多いはず。
インテリアでもモノ選びでも、大切にしているのは「心地よさ」。自分が気持ちいいと思うものを選び続けていたら、コンパクト、見た目が美しい、多用途……自然とそんなものが集まるようになったそうです。
柿崎さん:
「大きな家具や、広い間取りに憧れた時期もあるんです。その思いが募って、20代の頃、3シーターのソファを購入したこともありました。でも、当時気に入ったものを買うには予算も足りなくて、どこか妥協して買ってしまって。そのあとの引越しでは手放してしまったんです。
その経験から、自分が心から満足していないもの、使わないもので空間を埋めるのはイヤだなあと思うようになりました。調理器具にしろ何にしろ、使い勝手がいいものってほんの一握り。それならその一握りを残して、大切に手入れをしながら使いたいと思うようになったんです」
部屋にあるのはお気に入りだけ、と話す柿崎さんの「ちいさなモノ選び」を探ることにしました。
“好き” も “使いやすさ” も詰まってる
「ちいさな暮らし」
小さな家具がくれる大きな満足感
▲リサイクルショップで買った日本の1960年代のチェスト。中には雑誌や書類、趣味の道具などを収納して
柿崎さん宅には、まるでこの部屋のためにあつらえられたかのようなジャストサイズの家具がたくさんあります。でも、引っ越しで新調したものはほとんどないんだとか。
柿崎さん:
「家具は21歳で一人暮らしを始めて以来、コツコツ増やしてきました。古いものが大好きなので、購入場所は蚤の市やリサイクルショップ、ネットオークションなどあちこち。
家具があることで、圧迫感を感じたくないんです。だから自然とコンパクトだったり、スリムだったりするものを選ぶようになりました。小さいと、柱と柱の間のデッドスペースに収まったり、どこに置いても動線を邪魔しなかったりして、部屋を実際以上に広く感じられるんです」
▲60cm×60cmのダイニングテーブルはこの部屋に引っ越した際、唯一新調したもの。サイズに狙いを定め、ネットオークションで落札。
軽くて、見た目が好きなものだけ
バッグの中身は厳選をくりかえして
柿崎さん:
「バッグの中にはお財布代わりのがま口、カードケース、ティッシュなどを入れる大きめポーチ、ノート、飲み物、メイクポーチを入れています。できるだけ軽くて、見た目が好きなものだけを持つようにしています。こう見ると、水玉柄のテキスタイルが好きなのがよくわかりますね(笑)」
柿崎さん:
「以前は長財布を使っていたんですが、重たいしかさばるしでずっと気になっていて。カードは地元青森のこぎん刺しのカードケースに、現金はがま口にという2個持ちに変えました。
はじめは別々は使いづらいのかな?と不安だったんですが、すぐに慣れましたし、ポイントカードを見直す機会も増えてよかったなあと思っています。
ちょうど今、すごくコンパクトな長財布を見つけて、届くのを待っているところなんです。これからも財布に限らず、その時々の自分にフィットする使い方を見つけていきたいです」
毎日持ち歩くなら、
サイズもデザインも「好き」がいい
▲やわらか天然水のデザインは全6種。柿崎さんは一番左と左から2番目の柄が特に気に入ったそう
柿崎さん:
「ミネラルウォーターは、いつもは水筒に移し替えて持っていました。普段カゴや布のトートバッグを持つことがほとんどなので、やわらか天然水は、バッグの中を占領しないサイズと、ズシッとこない軽さがうれしいなと思いました。
実は、小さいけれど見た目や色使いがあまり好みじゃなくて手に取らない商品もあるんです。でもこれはテキスタイルのようなかわいい柄が使われていて、ボトルには手に寄り添う絶妙なシェイプがあって。こういうの好き!と思いました(笑)」
▲家での定位置はかごバッグの中。常時10本ほど入れて、いつでも取り出せるように
食事は目と舌の両方で
盛り付けから最後の一口までたのしむ
柿崎さん:
「古い器を集めるのが趣味なんです。なかでも豆皿やお猪口、小さなグラスには目がなくて。白い飾り棚にディスプレイ感覚で並べています。
でもどの食器も、日常使いもしています。基本的に家で食事をするんですが、豆皿にちょこちょことおかずを並べると、なんてことない料理でもお店みたいな気分に。それに、『やっぱりこの器かわいい!』と愛でる時間でもあるんです。
ゆっくり味わいたいから、『今日の食事には何が合うかな?』と、気分に合うドリンクを用意するのもこだわりです」
柿崎さん:
「yosa-sodaは、晩酌のハイボールの割材にすることが多いです。
ほかに最近好きなのは、グラスにミントと薄くスライスしたすだち2〜3枚を入れて、yosa-sodaを注ぐ即席ソーダの飲み方。シュワシュワ感と爽やかな香りで、味もさっぱりしているから、どんな料理とも合います。
一人暮らしでキッチンが広くないので、自家製のシロップづくりに憧れはあれど、置き場や飲みきれるかを考えると手が出せなくて。でも、シュワっとしたものを飲みたいときや、アルコールの飲めない友人が自宅に来たときに手軽に作れるドリンクがあるといいなあと思っていました。この即席ソーダは、思い立った時にスーパーで食材を買えば、すぐに作れるのがいいところ。シロップと同じで、炭酸水も飲みきれないことが多いから、グラスにちょうど1杯分くらいという量も、わたしにフィットしている気がします」
省スペース&見える化で
小さめ冷蔵庫も無駄なくスッキリ!
▲冷蔵庫の真ん中の段、一番下の段、両方に縦置きできるので、その時々で入れる場所は変えているそう
柿崎さん:
「冷蔵庫も小さめなので、いつもパズルのように食材を入れていて。保存容器も重ねられたり、中身が透けていたり、少しでも使いやすいものを選ぶようにしています。
飲み物は寝かせて置くことも多いんですが、そうすると転がったり取り出しにくかったりするんです。yosa-sodaは棚のなかに縦置きできたのでそのプチストレスがない!
収納だけじゃなくて量もそう。風呂上がりに炭酸水を飲むことが多いんですが、500mlのペットボトルだと1度には飲みきれず、かといって翌日には炭酸が抜けて美味しくなくなっていて……。190mlって最後まで美味しく飲みきれるちょうどいい量でした。
冷蔵庫の置き方も、飲みきれることも、どちらもとても地味なことなんですが、『そうそう、炭酸水のここにモヤモヤしていたんだよね〜』というところが絶妙に解消されていたんです」
「ちいさなモノ」が教えてくれた、いまの暮らしを愛おしむこと。
今まで、大容量のものを買うこと、今より広い部屋を求めることが合理的なのだと思ってきました。でもそんなふうに「もっと、もっと」という思いがあふれる部屋の中で時折息が苦しくなる時があったのもまた事実で。
柿崎さんのもの選びを聴きながら、「合理的」って自分の心地よいサイズやデザインを知ること、そしてそれに素直でいることなのかもしれないと思いました。それは、 “今の自分” が気持ちいいと感じるものを選ぶ、とも言い換えられます。
最後の一滴まで美味しいと思いながら飲める、持ち歩くのが苦にならない軽さ。それは日常のなかで見落としてしまうほど些細なことです。けれど、“今の自分” に、確かな心地よさをもたらしてくれる。
今まで当たり前だと思っていた物を、このサイズって本当にわたしにフィットしているんだっけ?と、立ち止まって考えてみる。そんなちょっとした選択の変化、そのささやかな積み重ねから、暮らしは変わっていくのかもしれません。
(おわり)
▼「yosa-soda」「やわらか天然水」はインターネット通販限定商品です。購入先はこちら
【写真】神ノ川智早
柿崎 こうこ
イラストレーター。雑誌、広告、
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