【わが家のびん詰めvol.1 辛いはおいしい】第2話:暑い夏のお昼ごはんは「肉味噌のあえ麺」で決まり

ライター 片田理恵

「あたらしい日常料理ふじわら」の藤原奈緒さんが新しく考案したびん詰め「しょうがと花椒のオイル」の作り方と食べ方を、全3話でお届けしています。お気に入りのびん詰めがひとつあれば、調理も食事ももっと楽しみになる。今日からの2話と3話では、このオイルをよりおいしく食べるためのとっておきレシピを藤原さんに教わりました。

 

みんな大好き麺料理。新しいレパートリーを増やしましょう

夏にうれしいメニューといえば、そう、麺です。そうめんやざるそば、冷やし中華に焼きそば、ラーメン。食べる人にとっても、また作る人にとっても、一皿で満足できる麺類は頼もしい存在ですよね。とはいえ、自分で作るとついワンパターンになりがちという方も多いのではないでしょうか。

そこでぜひ新しいレパートリーに加えていただきたいのが、今回ご紹介する「肉味噌のあえ麺」。1話で作った「しょうがと花椒のオイル」はどんな麺とも合いますが、このあえ麺との相性は特に抜群! 自宅にいながら、しかも自分の手料理で、プロ仕様の味わいを楽しめるなんて感激です。

 


濃厚なうまさと辛さがやみつき必至

肉味噌のあえ麺


藤原さん:
「ご家庭ではなかなかつくる機会がないかもしれないあえ麺。でも実はそんなに難しくないんです。難しそう、手が込んでいそうに見えるところがポイント(笑)。ぜひご家族やお友達に作ってあげてください。男性も大好きな味だと思いますよ」

材料(2人分)
・中華麺…2袋
・好みの野菜(ここではゴーヤ、トマト、みょうがを使用)…適宜
・香り野菜(ここではしそ、パクチーを使用)…適宜
・肉味噌…適宜
しょうがと花椒のオイル…適宜

 

(肉味噌の作りやすい分量)
・豚ひき肉…300g
・にんにく…1かけ
・紹興酒(※)…大さじ2
・みそ…大さじ2
・しょうゆ…大さじ3
・きび砂糖…大さじ2
・はちみつ…大さじ1/2
・片栗粉…大さじ1/2

※紹興酒を加えることで味に深みが出ます。中華の調味料をひとつだけ選ぶならこれというほど使いまわしがきくので、常備しておくと便利。ない場合は料理酒でも代用可。 

 

(STEP1)
肉味噌をつくる

フライパンにみじん切りにしたにんにくと油(分量外)を入れ、弱火にかける。香りが立ったら火を強め、ひき肉を炒める。

ひき肉に火が通ったら紹興酒を加え、アルコールを飛ばす。きび砂糖、みそ、しょうゆを加え、最後にはちみつで味をととのえる(なくても可、味を柔らかくまとめてくれるので少し加えるのがおすすめ)。

同量の水で溶いた片栗粉を回し入れ、とろみをつけて出来上がり。肉味噌は1週間ほど冷蔵保存可。

 

(STEP2)
フライパンに湯を沸かし、野菜を食べやすい大きさに切る。湯が沸いたら麺を指示通りにゆで、茹で上がったら流水で洗い、水をよく切って皿に盛る。

 

(STEP3)
麺の上にあたたかい肉味噌、切った野菜と香り野菜を彩りよく盛り付ける。「しょうがと花椒のオイル」を好みの分量だけかけて食べる。

藤原さん:
「肉味噌は作り置いておくと便利なおかず。ごはんにのせてもいいし、野菜と合わせて炒めれば麻婆茄子や麻婆ピーマンが簡単に作れます。あらかじめ作って冷蔵庫で保存してある場合は、レンジでチンするなどして温めてからあえ麺に使ってください」

 

濃厚な旨みの肉味噌に、香り豊かなオイルを絡めて

見た目の美しさ、肉と野菜がたっぷり入った栄養バランスのよさ、そして食欲をそそる香味野菜とオイルの香り。心にも体にもうれしい、ボリューム満点のあえ麺が完成しました。そこにオイルをしょうがと花椒ごとスプーンでよそって、たっぷりと。

藤原さん:
「麺は太めのちぢれ麺がおすすめです。細いと肉味噌の味に負けてしまうので。盛り付ける器はちょっと深さのあるものを選ぶと、中で混ぜて食べやすいですよ。野菜と香味野菜はあるものをなんでも、お好みで使ってみてください」

カリカリに揚がったしょうがの食感と、鼻から抜けて下にピリッとくる花椒の辛み。それがジューシーな肉味噌やみずみずしい野菜とあいまって、とても爽やかな味わいでした。しっかりした食べ応えの中華麺との相性も、確かにと納得。ひとくちごとに具材とオイルと麺のバランスで味が変わるので、箸がどんどん進みます。まさしく暑い日に食べたい、そして食べさせたい味。

いよいよ次回は最終の第3話。レシピとまではいかないんですが……と藤原さんがいう「しょうがと花椒のオイル」の使い方をご紹介します。切ってかけるだけ・あえるだけでおいしい。なんたってそれこそが、びん詰めの真骨頂ですからね。

(つづく)

【写真】佐々木孝憲

 


もくじ

 

藤原奈緒

料理家。JR東小金井駅の高架下〈アトリエテンポ〉で、「あたらしい日常料理ふじわら」を営む。家庭の食事をより美味しく、より手軽にをテーマに、独自に作り上げた「ふじわらのおいしいびん詰め」も人気。nichijyoryori.com

 

ライター 片田理恵

編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務と出産と移住を経てフリー。執筆媒体は「nice things」「ナチュママ」「リンネル」「はるまち」「DOTPLACE」「あてら」など。クラシコムではリトルプレス「オトナのおしゃべりノオト」も担当。

 


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