【お茶の間会議】夫婦で意見が食い違ったとき、どうしていますか?

編集スタッフ 糸井


お茶の間会議のテーマ
「夫婦で意見が違った時の乗り越え方


 

夫婦といえど、2人の異なる人間が共に生活していくと、嗜好や考えが食い違うことも。

わたし自身は結婚していないこともあり、夫婦で暮らすことは未知。意見も、全てが一致するわけではないはず。そんなときには、一体どうやって乗り越えているのだろう?

そこで、いい大人だからこそ周りに聞きづらいテーマについて、ときに真面目にときに楽しく語り合う、クラシコムのお茶の間会議で聞いてみることにしました。

テーマは、「夫婦で意見が食い違ったとき、どうしてる?」です。

 

本日の参加者はこちらです。

参加者を、左からご紹介します。

【参加者1:バイヤー 市川(34歳)】
結婚9年目。2歳、5歳、7歳の3人の子どもを育てる母。「夫と私の考えは基本違うかも。お互い違う人間というスタンスで過ごしています」

【参加者2:編集スタッフ 栗村(26歳)】
結婚して1年未満。食い違いから大きないざこざになることは滅多にない。「夫婦といえど、100%意見が合うことはない」ことを思い出したい時は、山崎まさよしの『セロリ』を聴く。

【参加者3:編集スタッフ 二本柳(30歳)
結婚8年目。夫とふたり暮らし。日常の些細な食い違いはあるものの、そこまで問題にはなっていない。とはいえ、ライフプランのように大きいテーマはまだ話し込めていないようで?

【参加者4:編集スタッフ 岡本(29歳)
結婚4年目。一児の母。子どもが生まれたタイミングと夫の転職が重なり、1年ほど前から食い違いシーンが増えた。 多い時は毎日家族会議をしていたが、今では週1ほどに減少。最近の合言葉は「何度だって喧嘩して、何度だって仲直り」。

 

わが家の食い違い事情

一口に食い違いといっても、インテリアの好みや生活習慣のように小さなこと、人生設計(ライフプラン)のように大きなことまで様々。まずはそれぞれの家庭の現状を聞きました。

二本柳:
「今夜何食べる?とか、布団カバーは何色にする?とか、小さな食い違いは色々あります。でも、そういう細々した違いなら『お昼は私が決めたから、夜はあなたに譲りましょう〜』みたいな感じで、平和に解決できます(笑)

一方で、まだ真面目に話し合えていないのが、ライフプランのような、もうちょっと大きなこと。

たとえば、どこで子育てをしたいか?将来どこに住みたいか?みたいな部分です。私は郊外で庭付きの一軒家が原風景にあるけれど、夫は東京が大好き。お互いに違いがあることは認識してるのですが、『ま、海外もいいしね!』なんて現実逃避しちゃって、まだ真面目に向き合えてません」

栗村:
「僕も基本、争いとかない派で」

みんな:
「なさそう!(笑)」

栗村:
「鈍感なのか、小さいことにこだわりがなくて。相手に極力合わせて平和にしたいです。

最近だと妻に『夜、洗濯物を干しっぱなしにしないでほしい』と言われました。僕は全然気にしていなかったんですけど、『湿気ちゃうし、防犯的にもよくないから取り込んで欲しい』、と。

注意されても嫌に思わないですね。ただ……向こうから言わせると『合わせてる風だけど、実際は静かな主張をしている、頑固だよね』とのことですが」

岡本:
「その小さいことが気になる派、かもしれません。言っても仕方がないな〜って思うことだったら、最近はスルーします。でも、言わない限り変わらないから、タイミングをみて……」

市川:
夫は、気になることがあってもその都度言わずに、溜めていく人。一度2年前のことを言われたこともあって。『そんなの覚えてないよ〜!』と(笑)

私は、思った時にすぐ言いたい。結婚初期から、夫にも『すぐに言って』と言い続けてきたかもしれません」

 

じっくり話したいときは、日時を設定する

二本柳:
「話すタイミングはどうしていますか?」

市川:
「日時を決めて話すことが多いかもです。

些細なことであれば、子供達がテレビを見ている時に、私から軽ーく『ちょっと話せる?』と投げかける。『今こう思っているんだけど』と伝えて、それにフィードバックをしてもらう形で、夫の意見を定期的に聞くようにしています。

じっくり話したい場合は、『金曜日の夜、子供達が寝たらどうするか決めよう』という風に、時間を押さえます。もしそこで決まらなかったら、1週間寝かせてから、再度話すこともありますね。

老後の生活や親の介護など、今後に大きく関わる話は、帰省帰りの車中でも。物理的に2〜3時間確保されているから、落ち着いて話せるんです

岡本:
「私も事前に『話し合いをしよう』と伝えるようにしています。LINEで『今日夜時間とれるかな?』と。

向こうは、考えはあってもすぐに言葉が出てこないタイプ。急に話をスタートしちゃうと、私がバーっと言って終わってしまう。それは悲しいから、向こうにも心づもりをしてもらいたくて。

結果、2時間くらい話したのに解決しないことも多いです。でも、問題に向き合ったっていう事実が、なによりの救いになりますね。一方が持ってたモヤモヤを少しスッキリできるというか

 

話し合いの時には、一冊ノートを準備するんです

栗村:
「我が家は話し合いのとき、ノートを一冊買ってくるようにしていて。

最近話した議題でいうと、引っ越しです。

話さないといけないこと、不安な部分。そのためにこれを決めなきゃね、だからここから話そうか、というトピックを事前にノートに書き出しておきます。

それが道筋になるので、話し合いが迷子になりにくい。『決まったこと』も、ノートに書いておけば、また同じことが議題に上がった時に『ここで決まってるから大丈夫』という安心材料にもなる(だから、家には最初のページだけ盛り上がったノートが溜まっているのですが……)。

僕自身、すぐに考えを言語化できない方なので、これが助かっていて。事前に考えることがわかっていれば、1人で考える時間がとれて、心の準備ができるんです」

 

子供が生まれてから、話し合いの場が増えた?

二本柳:
「とはいえ夫婦って、そこまで切実に話し合いをするチャンスが少ない気もしていて。ライフステージが変化すると、話し合いの形も変わるものなのでしょうか」

岡本:
「わたしの場合は、それを感じます。産後、住居も家事の分担も、働き方も全部議題になってくることを実感しました」

市川:
「子供の進路とか、自分たちの中にもなかった新しい出来事が出てくると、2人の知恵で解決できないことも生まれる。『あの子はこういう性格だから、こういう環境の方がいいのかもね』と話しながらも、これはどうしたらいいんだろうと、あらゆる先輩に聞いています。

だからなのか、今は夫婦というよりも、『チーム』というイメージでいるかもしれません。子供も合わせて、5人のチームのような

 

争いが増えた時期は、お互いの「すり合わせ期間」

岡本:
「実は少し前に、バトルみたいな時期があったんです。子供のこと、夫の転職、その他日常の小さなことも全部喧嘩になる。

そこで気づいたのが、『お互いの目指す場所は一緒だけど、そこに至る手段が大きく違う』ということ。私と夫は、目的地までゆっくり自分の足で歩いていきたいか、ロープウェーに頼っていくか、くらい違っていて。

その違いを踏まえた上で話し合いができるようになったのは、大きな収穫でした。『同じ方を向いてるよね』とわかっている安心感からか、今は、喧嘩ではなく、話し合いで済んでいます」

二本柳:
「衝突期間って必要なのかもしれませんね。私は、付き合いたての1〜2年がその時期だったのかもしれません。

私、嫌なことがあっても何にも言わず、黙ってしまうタイプだったんです。夫は、それがすごく嫌だった。思ったことはちゃんと言葉にしない限り、いつまで経ってもお互いを理解しあえない、と」

二本柳:
「それからは、いつもの癖でこっちが黙ると、『ちゃんと教えて?』と辛抱強く言ってくれて。最近は『そのくらいでもういいよ』と言われるくらい、言葉にできるようになりました(笑)

今は、すれ違いがあっても、お互いがお互いを傷つけ合おうとしているわけじゃなくて、そこにはリスペクトがあるとわかる。だから根本的に衝突することがあまりないのかもしれません」

 

「これは嫌だよね」の基準が合っていれば

市川:
「うちは変わらず、定期的にプチバトルが起きていますね。

だけど……そこまで仲睦まじい夫婦ではなくても、『最低限ここは守ろうね』って基準が合っているから、やっていけてるのかな。『こうしたい』に違いがあっても、『これは嫌だ』と思う部分は、同じなんですよ」

二本柳:
「だから、我が家は話が一向に進まないことがあるのかも……。

なんだか、先々の話って急がないじゃないですか。将来の住居についても、お互いの希望を言うだけで、それをお互いに否定もしない。『海外も憧れるね』なんて、あまり現実味のない話に終わることも多い。

今はまだ、楽しみたくて東京に住む、という価値観はあっているけれど。話を前に進めたいなら、『こういうのは嫌だな』ってところをすり合わせるのも、近道かもしれませんね。家に帰ってやってみます」

栗村:
「わが家はまだ、大きな食い違いは訪れていないけれど、聞いていて思ったのは……『暮らしは楽しくしたい』って思いは妻と一緒です。だけどその、楽しくする理想の方法がどういうものかは、共有できていないですね。それはこれからなのかな。

その時がきたら、お互いの嫌に思うことを共有することで、自分と相手の違いがよく見えてきそうです。

それは人生設計のように大きいことでもそうだけど、暮らしのなかの小さな違和感も共有していれば、大きなバトルも避けられるかもと、今、希望を持ちました!」

みんな:
「よかった〜!」

 

100%は合わないとわかっているから、私たちなりのいい関係性を見つけたい

夫婦でも、別の人間。合わないのが普通だよね、とお互いが理解していれば、いざ合わせなきゃいけない時に、協力して合わせることができるのかもしれません。

各々の原風景と、理想像を持ち寄って、お互いの考えをチューニングしていくその形に、正解はないのですね。

ちょっと最近いざこざが多くても、「今、うちはすり合わせの期間なのかな?」というスタンスでいれば、そこには小さな安心が芽生える気がしています。

 

 

お茶の間会議のテーマも、引き続き募集しております

▼思いつきから始まった「お茶の間」プロローグ
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