【冬のコンディション術】前編:アロマオイル1本で、風邪の予防に!「ティートリー」の活用法

編集スタッフ 田中

ちょっと風邪気味かも…の時点で、できることはある?

年末までに片付けたい用事で忙しかったり、忘年会やクリスマスで外食が増えたり。

体のコンディションがちょっと傾いたと感じても、上手に体を休められず、この時期に体調を崩しがちな私・田中。寝込む前に何をすれば、体調の悪化を食い止められるのだろう……と試行錯誤していました。

そんなとき、雑誌で冬の養生に精油やハーブがつかえるという記事を見つけました。これまで精油(エッセンシャルオイル)は室内の香りを変えたいときに使っていたけれど、風邪予防になると書いてあったのを読んで、もっと詳しく知りたいと思うようになったのです。

 

精油やハーブに詳しい2人を訪ねました

▲(左)長田佳子さん、(右)石丸沙織さん

今回、訪ねたのは英国メディカルハーバリスト&アロマセラピストの石丸沙織(いしまるさおり)さんと、菓子研究家の長田佳子(おさだかこ)さんが開催する「Herb lesson」。ハーブを使った季節ごとのケアを学ぶ教室です。

石丸さんは、薬剤師としてのバックグラウンドや、英国で学んだ植物療法を生かしてヘルスケアの教室やカウンセリングを実施。長田さんは、ハーブやスパイスを使ったお菓子に定評があります。

知人の紹介で知り合った2人は、約1年半前から不定期でこの教室を開催しています。

今回の特集では、前編で精油をつかった風邪予防法を、後編で免疫力がアップするシロップの作り方をお届けします。

 

風邪予防に!「ティートリー」3つの活用アイデア

ティートリー(Melaleuca alternifolia)は、オーストラリアで古くから「家庭の万能薬」として使われてきたハーブ。ほのかに甘く、ひんやりとした爽やかな香りが特徴です。

「風邪が流行る時期は、香りをかぐだけで予防になるんです。鎮静、抗菌、抗ウイルス、免疫力を活性化させる作用などがあり、のどの痛みや咳が出始めの初期症状を和らげます」と、石丸さん。

とても手軽で、すぐに取り入れられる活用法を3つ教わりました。

 

香りをかぐだけで、風邪予防に

石丸さん:
「ティッシュやアロマストーンに垂らす代わりに、冬はマグカップや小さなボウルにお湯をいれ、1,2滴垂らして部屋に香らせる方法がおすすめ。

また、蒸気を吸入するとのどの不調を緩和させます。その際、蒸気が目に入るとしみるので、必ず目をつむってください。

ティートリーの香りはツンとくるので苦手な人も。その場合は、スウィートオレンジなど柑橘類の精油をブレンドするのも良いでしょう。香りがスースーしすぎず、お子さんも受け入れやすいですよ」

 

「うがい薬」にして、のどケア

石丸さん:
「コップ半分くらいの水に精油を1,2滴垂らして、よくかき混ぜてからうがいに使ってください。

風邪予防にはもちろん、のどの痛みをやわらげる作用もあります」

※ティートリー精油は皮膚や粘膜への刺激が弱いことで知られているそう。水に薄めての使用なので安心してお使いいただけますが、心配な方や肌の弱い方は、綿棒に少しとりパッチテストを行ってからご使用ください。

 

鼻づまりや咳をしずめる
「マッサージオイル」に

石丸さん:
「咳がひどいときには、ティートリーの精油を植物オイル(ホホバオイル、スウィートアーモンドオイル等)で希釈して、マッサージオイルとしても使えます。

約5mlのオイルに対して、1滴の精油が割合の目安です*。空きボトルにオイルをいれ、精油を垂らし、あらかじめ瓶の中で混ぜたら出来上がりです。胸元や首の後ろ、付け根のあたりなどに塗ってください。

眠る前に行うと、体が温まってきた頃にスーッと香りがあがってきます。鼻づまりや咳で呼吸しにくい風邪の初期症状を緩和させます」

*希釈はオイルの量に対して精油1%が基本の比率。遮光タイプの瓶を使うと、精油が酸化しにくく保管もできておすすめです。

 

香りを楽しむだけだと思っていたけれど…

部屋の香りをよくするために、芳香剤のように精油を使っていた私。もちろん、その使い方は誤ってはいませんが、石丸さんのおかげで風邪予防や症状の緩和につながる「香り」があることを知れました。

小さなボトル1本で、芳香浴、うがい、マッサージと使い方にバリエーションがあるなんて一石二鳥!(いや三鳥?) ティートリーは冬のよい相棒になりそうです。

後編では、ヨーロッパの昔ながらの家庭の知恵である、エルダーベリーを使ったシロップのレシピをご紹介します。

 

(つづく)

【写真】上原未嗣(6枚目を除く)

(左)石丸沙織・(右)長田佳子

石丸沙織。英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より奄美大島在住。薬剤師として働きながら、地域に根ざしたハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。奄美大島以外でも、東京などでハーブケア教室やセッションを不定期で開催。www.herbshaven.com

長田佳子。菓子研究家。「foodremedies」主宰。レストラン、パティスリーなどで修行を積み、ファッションブランド「YAECA」のプレーンベーカリーでスイーツの開発・製造担当を経て、現在は店舗を構えず「foodremedies」(フードレメディ)という屋号で、お菓子教室や出張形式での喫茶イベントなどを開催。石丸沙織さんとのハーブケア教室も共催。http://foodremedies.jp/

 


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