【北欧に暮らすひと】02:伝統料理でおもてなし。「スウェーデンのクリスマス」ってどう過ごす?
北欧に暮らすひと
#02 スウェーデンのクリスマス

厚い雲におおわれた暗い11月を乗り越えると、北欧の街はクリスマス一色。キラキラのライトが通りを飾り、カフェやパン屋は、この時期限定のサフランパンの香りで溢れ、道ゆく人もなんだか楽しげ……
オリジナルドキュメンタリー番組「北欧に暮らすひと」。2話目となる今回は、そんなスウェーデンのクリスマスをお届けします。
舞台は前回に引き続き、スウェーデン・ストックホルム在住ソフィアさんのお宅(Instagtam @shellsten)。週末に友人や同僚を家に招いてクリスマスパーティーを開くということで、料理の下準備から、パーティーまで、まるっと1日密着させてもらいました。
おばあちゃんやお母さんから教えてもらったレシピでソフィアさんがつくるスウェーデンのクリスマス料理Julbord(ユールボード)。コラムでは、スウェーデンの伝統的なクリスマス料理の一部を紹介します。
スウェーデンのクリスマス料理を紹介


サフランをつかったパン
Lussekatt(ルッセカット)
この時期になると、街のいたるところで目にするのが、サフランを使ったパン「Lussekatt」(ルッセカット)。パン生地にサフランをたっぷり練り込み、S字型にした円の真ん中にレーズンを乗せて焼いたパンで、毎年12月13日に行われるルシア祭に合わせて、お店などでも売られ始めます。
サフランの黄金色が、スウェーデンの暗い冬の夜を明るく照らす光の象徴「ルシア」と重なることから、この時期に食べられるようになったとか。
ルッセカットの他にも、ソフィアさんが映像の後半でつくっていたsaffranskaka(サフランケーキ)や、saffransbullar(サフランロール)などサフランを使ったパンやお菓子が店に並び、友人の間でも、「あの店のルッセカットが美味しかった」「あの店は何時に焼きたてが買える」など、クリスマス前はサフランの話で持ちきりです。
▲ 駅内の広告もルッセカットの広告で溢れています

スパイスたっぷりジンジャークッキー
pepparkaka(ペッパーカーカ)
こちらは、ちょうど去年のクリスマスの特集でも紹介したスウェーデンのクッキー「pepparkaka」(ペッパーカーカ)。
ジンジャーはもちろん、シナモンやカルダモン、クローブなどスパイスがたっぷり入った伝統菓子で、ツリーやリースの飾りとしても使われます。
「ゴルゴンゾーラチーズを薄くスライスして、ペッパーカーカでサンドするのがおすすめ」とソフィアさん。食後のフィーカにぴったりです。

スパイスとナッツのホットワイン
Glögg(グロッグ)
これも北欧のクリスマスには欠かせない飲み物。クリスマスに一番近い日曜日から4週間前に、クリスマスまでのカウントダウン「アドベント」がはじまり、「Glögg」(グロッグ)は、その最初のアドベントでよく飲まれるホットワインとして知られています。
スパイスをたっぷり入れるので、体もぽかぽか。レーズンとアーモンドを入れるのがスウェーデン流です。
ちなみに映像のなかでは、ソフィアさんがグロッグの材料を使ったジャムを作っていました。クリームチーズと合わせてパンに塗って食べるのがおすすめだとか。
続きはYouTubeでおたのしみください
続きは、YouTubeでおたのしみください。それではみなさんも、よいクリスマスを。 God Jul! (ゴーユール)
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もくじ


松浦摩耶(まつうらまや)
『北欧、暮らしの道具店』を経て、現在はコペンハーゲンを拠点に映像や写真を中心に活動中。プライベートでは、デンマークのテキスタイルアーティストKarin Carlanderを追ったドキュメンタリーなどがある。日々の様子はInstagramで更新中(@mayanoue)
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