【スタッフコラム】「おしゃれぽっちゃり道」が楽しくてしょうがない

編集スタッフ 小林

いきなり告白しますと、私、クラシコムに入社する前から比較して、20kgくらい太りました。

きっかけは多分、生活スタイルの変化。以前は1日1食なんてこともざらでしたが、転職してからは1日3食好きなものを食べ、友達と呑みに行くようになり、夫に晩御飯をつくって一緒に食べる日々。そう、いわゆる幸せ太りというものです。

けれど太っていくにつれ、周りの目線を勝手に深読みしてしまう、以前の自分自身と比較してしまう、なんてことも増え、なんだか辛いなぁと感じるようにもなりました。

とはいえダイエットに何度もトライし、頑張ろうと意気込むほど、なかなか成果が出ない自分にもがっかりしてしまって。

だから今はあまり考えすぎずに、普通に暮らしています。それにこれは本当に思っていることなのですが、太っていようがいまいが、結構幸せ。

優しい家族や友達、同僚がいて、やりがいのある趣味も仕事もある。とても恵まれていると思うし、強がりでも謙遜でもなく、割と毎日楽しく、うきうき生きております。

近ごろはもはや「今のままの自分でも楽しく生きていける方法を模索するのが、心身ともに健康的でいられる秘訣なのでは?」と思うように。

ということで、今年の目標は「ふくよかな自分を受け入れて、できるだけ楽しくハッピーに生きていこう」にしてみました。

そこでまずはお正月休みのタイミングで、痩せていたときの服を全部手放すことにしました。どれもお気に入りだったり、思い出があったり。痩せたらもう一度着たいなぁと思って、クローゼットでずっと眠っていたもの。

ながいこと踏ん切りがつかなかったのですが、今がいいタイミングかもしれないと思い、えいやっ!と実施。結構な量を抱え込んでいたので大変でしたが、ものすごくスッキリした気持ちになりました。

もしかすると、心の奥にひっそりと抱えていた過去の自分への執着や、痩せなきゃダメだという自分に対する思い込みから、解放されたのかもしれません。

そして気持ちだけでなく物理的にもスッキリしたクローゼットを前にしたら、今度はここにどんな服が入ったらいいだろう、と思うようになりました。

太ってからというものの、なるべく買い物をしないようにしてきた私。それは試着をするのもショックを受けそうで怖いし、そもそも何を見ても入らなそうと思って諦めてしまうから。

ファッションなのに「似合う似合わない」「好き好きじゃない」「ときめくときめかない」といった条件では選べず、「入るか入らないか」「隠れるか隠れないか」という項目が最優先。なので、あまり楽しいとも思えなくて。

我ながら極端だと思いますが、買い物に行かなければそんな想いをせずにすむ、と。白状すると、ずっと夫の服を借りて生活しておりました……。(夫よありがとう〜)

けれどようやく「今の私」に似合う服ってなんだろう?と、考え始められるようになったんです。なんというか、たとえ自分がぽっちゃりでも、「おしゃれを楽しむぽっちゃり」でいたい、という欲望がうまれてきた。

自称・ぽっちゃり歴は3年ほど。その間コンプレックスから「おしゃれ」に苦手意識を持ち距離を置いていたので、ぼんやりとした好みはあれど、今の自分に何が合うのかまだわかりません。だからこれから新鮮な気持ちで、洋服選びをするのが楽しみです。

とはいえ予算的なこともあり、洋服をすぐには買い替えられない。そこで今すぐにできそうな「おしゃれなぽっちゃり」のためのマイルールを、まずは2つ設けてみました。

▲透明のものは昔プレゼントでもらったSIRISIRIのもの。それ以外は最近自分で購入しました。

ひとつは、結婚指輪以外のアクセサリーを毎日身に付けること。

仕事柄ファッションの撮影なども手がけるので、たとえ苦手意識があっても、周りの人の素敵なコーデを観察したり、おしゃれな人は何故おしゃれなのかを考えたり。大人のおしゃれについて考える日々を過ごしてきました。

そうして現場にいるといつも感心してしまうのが、アクセサリーの偉大さです。

シンプルなTシャツとパンツでも、アクセサリーをつけるだけで何だか垢抜けて見える。それは体型も年齢も関係ないなと思います。それにアクセサリーは手頃なお値段でも、今風のものがたくさん売っているし、素敵なデザインに出会えるのがいいですね。最近はもっぱらお小遣いの範囲内で買えるアクセサリーを探すのに夢中です。

まだ今の選択肢はイヤリング3つですが、毎朝どれにしようかなと選ぶのが、とっても楽しいです。

▲ネイルもまだきちんと使っているのはこの2つだけ。最近はベージュが一番のお気に入り!

ふたつめは、好きな色のネイルを(できるだけ毎週一度は)塗ること。

前職が飲食店だったのでネイルをする習慣が全くなく、塗るのも下手なので、自分には関係ないものだと思っていました。けれどこれもアクセサリーと同じで、撮影現場にいるとその偉大さを感じるように。

実際に自分も塗ってみると、たとえ手がかさかさでも、むくむくでも、艶があるだけで潤ってみえるな〜としみじみ思います。

洋服だと抵抗がある色も、ネイルなら取り入れやすく、チャレンジしやすいのも魅力。全くワードローブにはないのですが、今は春らしいミルキーな紫と、うぐいす色を狙い中です。

自分に似合う色を探すと難しいのですが「この色かわいい〜」と思えるものに出会えたら、そのときめきは宝物。きっと眺めるだけでも幸せになれるので、買っても大丈夫!ということにしています。

不器用ながら格闘していたら、この頃は自分で塗るのが上達してきたような気も。この歳になっても何かができるようになるって、とっても嬉しいです。

まだまだわたしの「おしゃれぽっちゃり道」は始まったばかり。

どんな髪型にしてみたい? どんなパンツをはいてみたい? 理想の靴ってなんだろう?なんて、考え始めたらキリがないけれど、もう既に、じゅうぶん世界が違って見えて、とても楽しい。楽しくてしょうがない。

きっとこれから、いろんな発見があるんだろうなぁ。

やってみたいこと、気になること。どれも軽い気持ちでチャレンジしつつ、今の自分なりの「おしゃれ」をゆるく、自由に楽しんでいけたらいいな、と思っています。


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