【使いきる、冷蔵庫収納】第2話:中がすっきり見渡せる!オススメの「保存容器」と「配置」
冷蔵庫や野菜室をすっきりきれいに収納し、使いやすい収納アイデアをご紹介します。調味料のチューブや野菜、粉ものを整頓するコツも。また、1段目から4段目まで何をどう置くか?の配置アイデアやおすすめのiwakiのガラス製保存容器やジップロックのスクリュー式タッパーも。精進料理研究家の麻生怜菜さんに聞きました。
編集スタッフ 田中
冷蔵庫の食材をなるべく余らせず、使いきりたい。そのための収納アイデアや上手に使うサイクルなどを、精進料理家の麻生怜菜(あそう れいな)さんに聞いています。
まず食材管理のコツを伺った第1話につづいて、第2話では冷蔵庫内での収納アイデアを教わります。冷蔵庫内で大活躍する100均のアイテムなども登場します!
いちばん手に取りやすいのは、何段目?
麻生さん:
「よく出し入れするものを、手に取りやすい場所に配置してます。わが家の冷蔵庫なら3段目と4段目。
3段目に下ごしらえ済みのおかずが入ったジップロックや、ヨーグルト、ふりかけなど。
4段目にお茶セット(日本茶、紅茶の葉)、お味噌汁セット(具材やお味噌など)、朝ごはんセット(パン用のバターやジャムなど)と分けています。私の場合は棚の高さ調節はせず、その段に合う収納グッズを探しました。
朝ごはんセットは、バターやジャム、メープルシロップなどが入っています。これは最近5歳の子供が、1人で準備できるようにと作った仕組みです」
▲4段目の朝ごはんセット。100円ショップのケース
麻生さん:
「平日の朝は和食ですが、忙しい時や週末はパン食にして、テーブルにケースごと持っていけば、子供は自分でパンにバターを塗って食べています。一つずつ出し入れすると整頓できずぐちゃぐちゃになるけれど、これならケースを出すだけでラクなんです。
上の2段は自然と割り振りが決まりました。1段目は納豆、ちりめんじゃこなどの日持ちがしないものを、2段目には調理済みのおかず類をいれたタッパーたちを。おかずは週末までに消費してなくなっていくので、目線の高さにあると残量がわかりやすいです」
「鍋ごと」保存できるスペースをつくる
▲鍋はVermicular(バーミキュラ/ 直径20cm)
麻生さん:
「わが家の冷蔵庫は、3段目にあえてスペースを空けておいて、お味噌汁用の鍋をいれられるようにしています。
まだ子供が小さいので、飲む量も少なく、お味噌汁は1日ではなくなりません。たとえば1日目は根菜類をいれて、2日目は飽きないように葉物もいれて具沢山に。そうすると根菜がやわらかくもなり、食感や味も変わって、満足感もアップするから、私にとっては手間も省けて一石二鳥です」
プロが吟味して、たどり着いた
「オススメ保存容器3つ」
タッパーなど保存容器はたくさんあるものの、どれが自分に最適なのかわからないもの。麻生さんも同じで、たくさん試してきて今に至ったそう。
「中に何をいれたか覚えきれないので、とにかく中身が見えるものを選んでいます」と、麻生さん。よく使う3種類の保存容器をご紹介します。
丈夫で洗いやすい
「ガラス製」のイワキシリーズ
麻生さん:
「iwakiの耐熱ガラス容器には、メイン用のおかず、下処理した野菜、カットフルーツをいれています。角形は縦に積み上げて収納しやすいし、蓋*は電子レンジを使うときはとらなくてもいいんです。
プラスティック製のものも使いますが、何度も使うと変形したり、油がつくとヌルヌルして洗いきれなかったり。なので、油を使うメインおかずの保管には、耐久性と洗いやすさを考えてガラスを取り入れています」
*蓋について…ポリカーボネート製で、耐熱140度。オーブン調理の際は外してお使いください。
汁物も安心、重ねて収納しやすい
スクリュー式の蓋付きケース
麻生さん:
「ジップロックのスクリューコンテナは、2種類(300ml、473ml)を、中にいれるものの量にあわせて使い分けています。冷蔵庫内では、お味噌や、野菜を半調理したものの保存や、汁気のあるおかずなど。
持ち運びも安心だし、冷蔵庫から慌てて取り出して落としても、汁が飛び散らないので助かります。
冷蔵庫の外でもたくさん使っていて、粉ものやごま、塩、砂糖なども。一番わが家で見かけるアイテムかも」
見た目がかわいい、並べたくなる
100均の瓶
麻生さん:
「100均の瓶も高さ違いで持っています。小さい方には自分で混ぜ合わせて作ったスパイスをいれて、大きい方は最近ハマっているフルーツの酢漬けを。
やっぱりかわいい見た目のものって、気分があがるんです。色々な容器を試しましたが、中身が見えないと使いきれないと分かっているので、せめてちょっとかわいさを足したい……と、ガラス瓶を使い始めました。
まずガラス瓶が使いやすいかどうかを確かめるためにも、最初は100円ショップで試してみています。もしよかったら好きなデザインのものに買い替えるかもしれません」
野菜室すっきり!「調理なし」の食材だけがルール
冷蔵庫に続いて、野菜室も見せていただくと、フルーツばかり。下の段には、購入したばかりの野菜がきれいに入っています。どんなルールで収納を決めているのでしょうか?
麻生さん:
「野菜室には基本的に、調理しなくていいものをいれています。いつもは、フルーツやトマトくらいしかないんですが、今は料理教室前で、下段に野菜が多い状態。
日曜の買い物から帰ったあとは、一旦ここへ保管しつつ下ごしらえするので、だんだんこのスペースが空いていきます」
買ったままの袋に輪ゴムで保存はNG?
ここまで冷蔵庫で見かけなかった、ビニール袋に入った乾物や加工品のパッケージ。どこに収納しているのでしょうか?
麻生さん:
「中身が見えないと忘れてしまうから、買い物後になるべく移し替えているんです。
味噌、粉末だし、ごま、ふりかけ……など、まだ残りがあるのに、同じものを買ったことが何度も。だから残量も中身もすぐに見えるようにしたんです。
失敗に次ぐ失敗を経て今があるので、まずタッパーや容器を買いに走るより、今あるもので中身がみえるなら、移し替えを試してみてほしいです。容量や形の好みは使ううちに分かってきます」
すっきりと見渡せる冷蔵庫収納のコツを教わりました。
「わが家の冷蔵庫は使いにくい…」と嘆かなくても、まだまだ工夫できそうです。
また、たくさん種類のある保存容器から、どれを選べばいいか迷うけれど、まずは家にある半透明のものでもいいから使ってみればいいんだと、なんだか気持ちがラクになりました。
第3話では、冷凍庫で保存した食材やおかずを、使いきるためのコツや整理収納アイデアをお届けします。
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
もくじ
麻生怜菜(あそう れいな)
日本食文化史・精進料理研究家。旅好きの両親の影響もあり、地域食材や郷土料理を食べるのが幼い頃から好き。大学卒業後に就職した会社で出会った夫と結婚、実家がお寺だったことから行事食に関わり、伝統的な和食、とくに精進料理に興味をもつ。現代のトレンドと融合した食文化を発信する場として、「あそれい精進料理教室」を主宰。「一般社団法人全国料理教室協会」代表理事。また現在は日本大学 生物資源科学部非常勤講師も務める。HP→http://shojinryori.jp/index.php instagram→@reinaasou
著書「おからパウダーでスッキリ腸活レシピ(2019,主婦の友社)、「寺嫁ごはん 心と体がホッとする“ゆる精進料理”」(2014,幻冬舎) 、「和食deワンプレートごはん」(2016,タツミムック、共著)
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