編集スタッフ　中村

「なんだか満たされないな……」
せっかくのひとり時間。やりたいことを思う存分楽しもうと息込み、1日のスタートを切ったはずなのに、なぜか楽しめていない自分がいました。

観たかったはずの映画なのに、集中できない。
読みたかったはずの本なのに、数行読んではスマホが気になっている。
どうしてだ……いつもなら至福の時間になるはずなのに。

なんだかモヤモヤとした気分を抱えながら、感情に従うがままにスマホをいじり、ゆるゆる自分の気持ちに向き合ってみると少しずつ整理されてきて。

今日の自分は受動的なものはなぜだか受け付けられない。自分で考えながら手を動かしたいのかもしれない。そんなことにふと気がついたのです。

とりあえずやりたいことリストを開き、ぼうっと眺めてみると「刺繍」に目が留まり、やってみることに。

余っていた布を適当なサイズに裁断し、下書きをして、いざ縫い始める。黙々と手を動かし、ふぅ〜っと一息ついて時計を見上げると3時間も経過していて。さっきまでの集中力のなさはどこにいったのだと自分でも呆れます……それだけ心の底から楽しめていた証拠でもあるのでしょう。

改めて見返してみると、これまでストックされ続けた「やりたいこと」の半分以上、今この瞬間はやりたいとは思えません。
きっとこれらを書いていたときの自分は、未来で実現され幸せなひと時を過ごすであろうと信じて疑わなかったのでしょうが、意外と未来の自分は想像通りにはいかないもので。

たとえば仕事でクタクタな日に思いつくのは、癒されることが中心になるし、なんとなく暇な日が続いていると新しいことにチャレンジしたくなるみたいな具合に、やりたいことが思いつくきっかけとなる出来事に近しいことが起こらないと実現されないかもしれないと気づきました。

一番いいのは、気持ちが最高潮の瞬間にできるだけ行動すること。そうはいかないのも人生なので、同じ感情が起きたらラッキーくらいの気持ちでやりたいことはメモしつつ、あまり未来のことばかり考えず、今この瞬間に自分を最大限ごきげんにできる方法を考えたい。

人生のどの瞬間も楽しくできるのは全て自分にかかっている。その言葉通り、自分の感情に向き合いつつ素直に過ごしていきたいです。

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