【今日のクラシコム】どんより雲でも本があれば!スタッフ3人の元気の出る読書
編集スタッフ 鈴木
当店の舞台裏をお届けしている「今日のクラシコム」。
なんだか雨の多い昨今。早くも梅雨入りか?なんてニュースも目にしました。
どんより空だと、まぶたが重く、お散歩に出るのも億劫になりがちです。
そんな時にふと思い出したのが本の存在。読書って、ここではないどこかへ連れて行ってくれる力がありますよね。
元気が欲しい時、どんな本がオススメですか? 今日はスタッフ3人にそんな質問を投げかけてみました。
やっぱりご飯がパワーの源!
美味しそうな物語を読み返す
— スタッフ 金 —
金:
「子どもの頃から物語が好きで、大学ではイギリス文学を専攻していました。ビジネス書も読みますが、元気がほしい、リラックスしたい時に読むのはお気に入りの小説やエッセイが多いです。
おすすめは、森沢明夫さんの『エミリの小さな包丁』(角川書店)。
森沢さんの作品にはじんわりあたたかい気持ちとともに元気が湧いてくるような物語が多く、何冊も持っていて、1度読んでもまた読み返すことが多いです」
▲晩酌のお供、アジのなめろう
金:
「『エミリの小さな包丁』では、居場所を失い傷ついた主人公が祖父を頼って漁師町に移り住みます。
おじいちゃんが作る美味しい料理とともに主人公が立ち直っていく物語なのですが、とにかく料理が美味しそう!
私も元気がない時やモヤモヤしている時に、美味しい料理で気持ちが落ち着いたり、前向きさを取り戻せた経験が沢山あるので、食事シーンはとても共感します。
夫に薦めたら、夫にとってもお気に入りの1冊になったよう。本を真似して魚料理を作るようになり、それをつまみに晩酌するのが大好きな時間です」
思うままに本を広げて
文字少なめをパラパラと
— 編集スタッフ 栗村 —
栗村:
「元気になりたいときは、文字を読まなくても楽しめる本を手に取ることが多いでしょうか。
イラストや写真多めのエッセイや、詩集、短歌、コミック……。
中でも高頻度で手に取るのは益田ミリさんの『オレの宇宙はまだまだ遠い』(講談社)。
益田ミリさんの作品はどれも好きなのですが、こちらは男性の書店員が主人公。勝手に仲間だと思って読んでいます(笑)」
栗村:
「作中に、『今宵はオレの意外性祭りだ』(149ページ)っていいながらパチンコに行くシーンがあるんです。
パチンコに行かなそうな人なのに、やけになってこんな行動をするのですが、そこにはちゃんと救いもあって。そのあと、主人公はちょっと宇宙に近づくんです(これだけだと、意味不明ですよね笑)。
西日の入る夕方に、本棚の前で本や雑誌をたくさん広げて、気合なんて決して入れずにパラパラめくる。暑い日にはサイダーがあったら最高です」
おうちにいながらエア登山?
ルートを辿って予習復習
— 編集スタッフ 田中 —
田中:
「登山が趣味でして、山に行くと元気になれるし、景色をみてリラックスできるんです。
家にいてもそんな気分が味わいたくて、山にまつわる本をパラパラとめくることがあります。
どちらも山の師匠である大内征さんの著書で、ちょっと低めの身近な山について。
『低山トラベル』(二見書房)はルートがしっかり説明されていて、山に行く前の予習としてはもちろんのこと、行った山のおさらいができるのも楽しくて」
▲何度も足を運んだ御嶽山にある、武蔵御嶽神社の狛犬、ならぬ狛オオカミ。武蔵の国には狼信仰があるそうですよ
田中:
「写真も合わせて見返しながら、道中にあった狛犬の逸話を知ったり、行ってない道に想像を膨らませたり。
想像で登山をしているうちに、少しだけ元気になれている気がするんです」
– – – – –
活字の世界に入り込んでもよし、頑張り過ぎずにパラパラと眺めるだけでもよし。
自分だったら何を読もうかと考えてみると、気がつけば何年も開いてない本がたくさんあることに気がつきました。
しばらく雨予報は続きそうですが、週末は本がくれるパワーを片手に、しばし空想のお散歩に出かけようと思います。
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