【心地よく、暮らしたい】第1話:体の変化には、どう向き合えばいいの?

編集スタッフ 寿山

わたしには40代の姉が3人いるのですが、皆それぞれの環境で、暮らしに仕事に忙しくしながらも、楽しそうに歳を重ねています。

ライフスタイルも価値観もまちまちですが「楽しく暮らしていたい」という思いは同じ。ときには問題に直面しながらも、しなやかに乗り越えていく姉の姿に、妹のわたしは勇気をもらうこともあります。

そんな姉たちとの会話で最近話題にあがるようになったのが、体の変化について。

月経の乱れや不調など、これまでに経験したことのない体の変化に、戸惑いを感じているといいます。

そこで今回は、内科医であり漢方やハーブを取り入れた診療を行っている橋口玲子(はしぐち れいこ)さんに、女性の体の変化について詳しくお話を伺いました。

 

40代は「リフレッシュ休暇」が必要なとき

女性は一生のあいだに、10代で思春期を、20代〜40代の前半で性成熟期を、40代後半から50代後半にかけて更年期を、その後に老年期と、4つのライフステージを経験するのだそう。

さっそく先生に40代で女性が経験する体の変化について、お聞きしてみました。

橋口先生:
「一般的には40代のどこかのタイミングで、更年期を迎える方が多いです。更年期とは、閉経の前後5年、トータル10年間の呼び名にすぎません。

“更年期はみんな大変” と考える方が多いですが、更年期=不調になるわけでも、すべての人が更年期障害を経験するわけでもありません。

もちろん年齢と共に変化する体に戸惑うことはあるかもしれませんが、それはこの年代に限らないこと。更年期と不調を結びつけて考える方が多い印象なので、まずそれをお伝えできればと思いました」

たしかに思春期も、さまざまな体の変化を経験したはずですが、ふつうに暮らしていたような……

それと同じように誰もが経験する体の変化と考えたら、そんなに怖がることはないのでしょうか。

橋口先生:
「怖がることはありませんよ。思春期にも立ちくらみや生理痛の始まり、片頭痛など経験する方もいますが、それを思春期の障害だとは捉えないですよね。軽い症状の方がほとんどですし、何もない人の方が多い。更年期も同じですよ。

ただ年齢的に、長いあいだ家事や子育てや仕事に忙しくしていて、くたびれやすい時期ではあるので『人生のリフレッシュ休暇を取る時期かな』と考えて、活動と休養のバランスを少し休養優先にするといいかもしれません」

 

生活に支障がなければ、気にしないが一番

もし、なんだか体調がすぐれない、今までにない不調が続いているとき、それが更年期障害のはじまりだと見分ける方法はあるのでしょうか?

橋口先生:
「多少の不調があったとしても、日常生活に支障がない限りは、とくに気にする必要はありませんよ。

更年期障害の自覚症状としては主にホットフラッシュ(※)、のぼせ、発汗、動悸などが挙げられます。私は少しのぼせはあっても生活に支障がなかったので、とくに治療などせずに暮らしていました。

たとえばホットフラッシュでも夜に寝汗がひどくて目が覚めるとか、冬でも扇風機を回さないと暑くて仕方がないなど。仕事や家事ができない、具合が悪くて寝込んでしまうほど重い症状があれば、かかりつけの婦人科を受診してみてください。薬や漢方で症状を和らげる方法がありますから」

※ホットフラッシュ…運動中でもないのに急にほてって汗が噴き出す症状のこと。

 

がんばりすぎず、ひと休み。もし気持ちの不調を感じたら

あまり身構えなくていいという話を伺って、少しホッとしました。ただ、この時期はメンタルな不調にも気をつけて欲しいと先生はいいます。

橋口先生:
「生理前に憂鬱やイライラを感じた経験がある方は多いと思います。それはエストロゲンという女性ホルモンの一時的な減少に関係しているのですが、閉経前後から徐々にエストロゲンの分泌そのものが低下していきます。

そのため更年期に憂鬱やイライラ、気怠いといったメンタルの不調を感じやすい方も。ちょうど親の介護や子どもの独立などと重なり、気苦労が多いことが相まって…という可能性もあります。

仕事や生活に支障があるほどの不調を感じたら、ぜひ心療内科などで必要な手当てを受けてください。一人ですべてを背負い込まないでくださいね」

橋口先生:
「患者さんの話を聞いていると、いまの女性はがんばっている方がすごく多いなという印象です。

仕事をしていて、家事も育児もこなすとなったら、睡眠時間を削らざるを得ないシーンもあるかもしれません。家事が片付いたあと、唯一ほっとできる時間に好きなことをしていたら、寝るのが遅くなってしまったという話もよく聞きます。

もちろんリフレッシュの時間は大切ですよね。ただ、寝不足が続いてしまうと脳に疲労をため込んでしまうので、睡眠も大切にしてくださいね」

 

すこやかに暮らすコツはある?

この先どんな大変なことが待っているのだろう?と不安がる私に、やさしく事実を話してくださった橋口先生。どんな変化があって、どう向き合えばいいのかを教わったら、少し不安が和らいできました。

橋口先生:
「50代はエストロゲンの減少に伴い、他にも体に変化が生じやすい時期。体質によっては、血圧が上がったりコレステロールが上がったりする人も。だからこそ、年に1回の健康診断を受けることをおすすめします。

一般の検査より、健康診断の基準は厳しく設定されていて、小さな異常を見つけてくれます。もし何か見つかったら適切な治療を受けられますから。

患者さんの中には、薬に頼ることに抵抗があって『食事制限をがんばります』『生活習慣を改めます』とおっしゃるストイックな方がすごく多いのですが、自分のがんばりではどうにもならない症状があるのも事実です。

今は体に負担が少ない薬もたくさんあるので、自分の弱点を補う医療を活用して、長く元気に暮らすのもひとつの選択肢です。何かあれば、かかりつけの医師にまずは相談してみてください」

先生がおっしゃるように「更年期は大変なもの」と想像していた私。やみくもにマイナスのイメージを膨らませていましたが、あまり構えず普通に暮らせばいいとわかって、気持ちが少し軽くなりました。

ただ、いくつであっても体は変化していくもの。暮らしに支障はないけれど不調が続いてしまったとき、どう向き合っていけばいいのでしょうか?

第2話では、橋口先生ご自身はどんなセルフケアをしているのか、日々のリフレッシュ法なども併せてお届けします。

 

【写真】鈴木静華

 

もくじ

 

橋口玲子

1954年鹿児島県生まれ。東邦大学医学部卒。1994年より緑蔭診療所で現代医学と漢方を併用した診療を実施。循環器専門医、小児科医、認定内科医、医学博士。高血圧、脂質異常症、メンタルヘルス不調などの診療とともに、ハーブティやアロマセラピーを用いたセルフケアの指導および講演、執筆活動も行う。著書は『医師が教えるアロマ&ハーブセラピー』(マイナビ出版)、『専門医が教える体にやさしいハーブ生活 』(幻冬舎)ほか

 


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