【年末のじぶん時間】予算2000円の小さなごほうびを。おいしい一杯と簡単おつまみレシピ
ライター 小野民
忙しない日々の中のほっと一息ついたり、自分の機嫌を上向かせたいとき、どんなことをしているでしょう?
家で過ごす時間が増える時期、たとえば、気持ちをゆるめたいときや上昇させたいときに「お気に入りのワインを一杯」はなかなか効果的。 好きなグラスやおつまみと楽しむひとときは、日常にひとさじの特別感を与えてくれます。
でも、意外と難しいのが「自分好みのワインを選ぶ」ということ。ぼんやりイメージはあっても、どんなお店で何を買うかにハードルを感じてしまうことも。そんなときに知ったのが、ワイン専門店の「エノテカ」が、ワインに詳しくない私たちにも「今日のあなたにぴったりな1本」を選んでくれる店であるということ。
自分好みのワインに出合えたら、ささやかな冒険心も満たされて、家での一杯の時間がよりよいものになりそうです。
(この記事は、ワインショップ『ENOTECA(エノテカ)』 の提供でお届けする広告コンテンツです)
食べることが好き。週末はそこに一杯のおいしいワインがあればなおいいです
今回、エノテカにご一緒したのは、スタイリストの脇もとこさん。
「参鶏湯研究家」の肩書きも持つ脇さんにとって、料理したり食べたりは好きな時間。お酒は強くないといいますが、白ワインを月に4〜5回、家でイタリアンを作ったときに飲むことが多いそう。
脇さん:
「家で飲むワインを選ぶのは、夫の役目。私はぶどうの種類や産地もわからないので、リーズナブルでおいしいものを選べなくって。
普段は和食が多く、アジア料理も好きなので、本当は洋食以外にも合わせて楽しめたらいいですね。2000円以内くらいの予算で、家で気軽に飲めるワインを選べるようになりたいです」
「事前知識はいりません。寄り道がてら、今日の一本に出合えたら」
脇さんと訪れたのは、ワインショップ・エノテカ 成城学園前店。
店内には産地ごとにずらりと並んだワインに、ノンアルコールワインや小分けのおつまみのスペースも。ただ、この中から「お気に入りの1本」を見つけるのは至難の技だろうと怯んでしまいそう……。
不安な気持ちを見透かしたようにフレンドリーに話しかけてくれたのは、店長の矢作勇一さん。
矢作さん:
「何も決まってなくても気軽に話しかけてください。『おいしいワインあります?』で大丈夫。ワインを楽しむ仲間が増えたら嬉しいので、一緒にワインの話をするのを楽しみにしているんです」
脇さん:
「それを聞いてすごく安心しました。エノテカは高級なワインの品揃えが充実しているイメージがあって、ワインに詳しくない私が日常使いのワインを買うにはハードルが高いと思っていたんです」
矢作さん:
「以前に比べてワインの産地自体も増えていますし、当店で扱うワインのバリエーションの幅も広がっています。カジュアルなラインナップも増えているので、2000円くらいの予算でも十分おいしいワインに出合えるはずです」
好きな味にきっと出合える、伝えるポイント
脇さん:
「自分好みのワインを選ぶためには、どんなことを伝えればいいですか?
軽めの白で……くらいは言えるのですが、味の表現となるとどんどん抽象的になっちゃうし、かといって産地やぶどうの品種も分からなくて。
店員さんにうまく伝えられなかった経験が何度もあるので、二の足を踏んでしまうのもあります」
矢作さん:
「まずは、どんな料理に合わせたいか。もし合わせたい料理が決まっていたら、それが手がかりになります。単体での味わいも大事ですが、ワインは料理と合わせることも大事な要素なので。脇さんは普段和食が多いとうかがって、今回選んだ白ワインがあるのですが、和食の中でも特にカキフライや揚げ物にぜひ合わせてみてほしいです。
二つ目は、今の気分。『今日は疲れちゃって』とか『寒いときに飲むのは何がいいかな』といったことでいいんです。夏バテしている人には、ほんのり甘めで癒されるような風味のものを紹介していたんですが、寒い時期には白ワインを常温で飲んでみるのもおすすめです」
▲軽やかな口当たりの白ワインが好きな脇さんに選んでもらった5本。普段も会話から数本選んで比較しながら紹介することが多いそう
脇さん:
「わぁ、そうなんですか。実は、私は普段、温かいものや常温のものを好んで飲むんです。でも白ワインは冷やさなくちゃと思い込んでいました。水やお茶と同じで、冷えているのが好きな人、常温で飲みたい人、料理や季節によって決めればいいんですね」
矢作さん:
「はい。冷やした時とは違う、ふくよかな風味が感じられるものもありますよ。
最後に、好みのワインを見つける近道もありまして……。おいしいと思ったワインの銘柄のメモは有効です。ラベルの写真を撮っておいてもらうのもいいですね。そのワインを知っていたらすぐに好みを想像できますし、ワイン自体を知らなかったとしても、産地やぶどうの品種が分かると、好みの味はだいぶ絞り込めます。ワイン以外のお酒の好みも参考になります。
その上で、新しい楽しみ方に出合ってもらえたら嬉しい。今回だと脇さんの好みは押さえつつ、和食にも合うもの、白ワイン好きなら気に入ってくれそうな赤ワインなど、意外性のあるものを選んでみたので、ぜひ試してみてください」
脇さん:
「ワイン専門店へ行っても、自分は詳しくないから対等に話せないと思っていたのが、楽しくおしゃべりできて、自分の好みを探っていくのもワクワクしました。産地や製法の話も興味深かったし、自分が興味がある入り口からもっとワインのことを知りたくなりました。大好きな参鶏湯と合うワインも見つけたいですね(笑)
今回は、スパイスがきいたものやアジア料理にも合うというもの、和食に合わせてみたいもの、普段は飲まない赤ワイン1本を、家で飲んでみたいと思いました」
こうして3本を選んでお店での時間は終了。ぎゅぎゅっと詰め込んでお届けしましたが、ワインを真ん中にあっちやこっちへ楽しく会話が弾んでいました。
お気に入りのグラスやおつまみで、ささやかな贅沢
帰宅後さっそく、ラベルも気に入った白ワイン『ヴィーニャ・エスメラルダ』を、脇さんの定番おつまみと一緒に飲んでみることに。華やかでスパイシーな料理に、とすすめられたので、黒こしょうをたっぷりひいたカナッペと合わせます。
おつまみの作り方は簡単。クリームチーズかマスカルポーネチーズに、刻んだ新生姜の甘酢漬けからっきょう漬け、同じく刻んだ干し柿を混ぜるだけ。仕上げに塩こしょうで味を整えて好みのクラッカーにのせたら完成です。
「料理に合う」が大事なポイントの脇さんにとって、味見をしながらワインを飲む時間も楽しいひととき。
脇さん:
「わぁ、おいしい! フルーティーでまろやかな甘味を感じつつ、スパイシーさもあって。あっさりしすぎないコクがある感じもかなり好みで、家に常備しておきたいくらい。
デイリーにも使えるけれど、ラベルがかわいくておもたせにも喜ばれそうなのもいいですね」
ピリリときいたこしょうや、甘しょっぱい味が混ざり合ったクリームチーズの、なんと合うこと。ワインをゆっくり味わいながら、すっかりくつろいだ時間となりました。
▲今回脇さんが選んだ3本は、左から『ヴィーニャ・エスメラルダ』(1,760円)、『セラー・セレクション・ピノノワール』(2,090円)、『ムートン・カデ・ブラン』(1,815円)。全て2021年12月時点の税込価格
後日、他の2本も含めてワインを味わってみた感想も寄せてくれました。
脇さん:
「おすすめされた赤ワインは渋みをほとんど感じなくて、とても飲みやすかったです。赤ワインにもいろいろな種類があることを知って、最近はめっきり白派でしたが、赤ワインももっと飲んでみたくなりました。夫は『これで2000円以下?』と驚いていました(笑)。
ワインといったらなんとなくチーズやトマトソースと合わせがちでしたが、『ムートン・カデ・ブラン』はおすすめのカキフライとの相性はもちろん、韓国料理のポッサムとの組み合わせもよかったのは嬉しい発見です。
エノテカに行けば、私の頼りない説明からでも、しっかり自分好みのワインをおすすめしてくれる。これからのワイン選びが心強くなりました。
常温で飲んでみる、2日目の風味の変化を味わうといった、これまで意識していなかった楽しみ方に出合えたのも、新しい扉を開いた気分です」
「私の1本」はきっとみんな違うから
脇さん:
「家での楽しみ方はパターン化していましたが、もっとワインを飲む時間を暮らしに取り入れたいと思いました。自分を緩めたり、夫婦のコミュニケーションが増えそうなのも嬉しいです」
あらためて、「お店でじっくりおしゃべりしながら選ぶのも久しぶりで、いい時間だった」と脇さん。おつまみやグラスを並べて、誰のためでもない、自分のために選んでもらった1本をワクワクしながら開けると、キッチンがふわっと華やぐのを感じました。
***
「おいしいワインあります?」と声をかけた先に待っている「私のための1本」はそれぞれに違うはず。お目当てのワインを買いに行くのもいいけれど、新しい出合いを楽しみにエノテカへ行ってみる。そんな新しい楽しみを知ることができました。
▼国内外に60店舗以上を展開するエノテカの店舗リストはこちら。
【写真】佐々木孝憲
脇もとこ
参鶏湯研究家、スタイリスト、参鶏湯スパイスセット開発&販売など、活動は多岐にわたる。薬に頼らず身近な食材で体調を整えられるように、という意味も込めた「HOME KITCHEN PHARMACY」というプロジェクトを掲げ、薬膳やハーブのワークショップを展開。https://homekitchenpharmacy.com
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