【喫茶店レシピ】第2話:ふんわりバター香る、なつかしの「えびピラフ」
編集スタッフ 奥村
ふと食べたくなる喫茶店の味を、おうちでも。少しの工夫でお店風に仕上がるレシピ4品を、料理家の瀬戸口(せとぐち)しおりさんに伺いました。
2品目は、昔なつかしのえびピラフ。玉ねぎの甘味たっぷりのバターライスで作る、手軽なのに本格的な味わいです。
しっとりごはんに、プリプリえび
バターが香る「えびピラフ」
材料(1人分)
バターライス…180g(作り方は下で紹介)
むきえび…6尾
にんじん…小1/4本
ピーマン…小1個
塩…小さじ1/3
油…小さじ1
粉末こしょう…適量
【下準備】
・えびは(冷凍の場合は)塩水につけて解凍する。冷凍でない場合も、臭みをとるため15〜20分ほど塩水に浸けてから、背わたと腹わたをとる
・ピーマンはヘタと種をとって粗みじん切り、にんじんも皮をむいて粗みじん切りにする
作り方
①バターライスを作る。炊飯鍋(または炊飯器)に洗った米2合と塩小さじ1/4、通常より20ml少ない水を入れて混ぜる。
玉ねぎ小1/2個(90g)を粗みじん切りにしたものと、バター20gをのせて炊く。
炊き上がったらしゃもじでほぐし、玉ねぎとバターを全体に混ぜ合わせる。
②フライパンに油を引いて中火で熱し、にんじん、ピーマン、えびを加えて炒める。
③えびの色が白く変わったら、1のバターライス180gと塩を加え、弱めの中火でさらに炒める。
仕上げに粉末こしょうを振りかけて、できあがり。
瀬戸口さん:
「今回は、ごはんとバターを合わせて炊き込んでバターライスにしました。玉ねぎとバターから水分が出るので、炊く水は少し減らすのがポイントです。
手軽においしく仕上がりますし、このまま冷凍しておけばオムライスやドリアにも使えるので、多めに炊いておくと便利ですよ。
えびは調理前に塩水に浸けておくのがおすすめ。身がプリッと引き締まり、塩気がきいていいアクセントになります」
ひと口食べると、鼻に抜けるバターの香り。それから玉ねぎの甘さと、塩けの効いたプリプリのえび。
最近は喫茶店で見かけることも少なくなってしまいましたが、久しぶりに食べてもなんだか懐かしく、ほっとする味わいでした。
仕上げのこしょうは粗挽きではなく粉末こしょう(今回は「テーブルコショー」を使いました)にするのも、喫茶店らしさのポイントだと瀬戸口さん。
これもまた納得の相性だったので、ぜひお試しください。
【写真】衛藤キヨコ
もくじ
瀬戸口 しおり
夫と息子の3人暮らし。イラストレーターを目指していたセツ・モードセミナー在学中に、東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のスタッフとして働きはじめる。その後、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。著書に『わたしの作りおきおかず』(アスペクト)、『自分ごはん時々おやつ』(主婦の友社)など多数。Instagram:@kururichan
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