【あこがれの人】第3話:50代の着こなし。シルバーヘアに合わせたコーデ術
編集スタッフ 寿山
仕事でいろいろな方とご一緒するなかで「あんな風に歳を重ねられたらいいなあ」と、思わずあこがれてしまう、素敵な大人に出会うことがあります。
今日お話を伺うモデルの青木沙織里(あおき さをり)さんも、まさにそんなあこがれの存在。笑顔がとってもチャーミングで、いつも飾らず自然体。艶やかなシルバーヘアが魅力的で、何だかすごく楽しそうなのです。
1話目では、モデルになったきっかけや、楽しく歳を重ねるコツを。2話では、シルバーヘアにした経緯や、変化する体との向き合い方など伺いました。
3話では、50代の定番服やカゴが主役のスタイルなど、青木さんの私服コーディネートを見せていただきます。
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シルバーヘアに似合う服って?
シルバーヘアにしてから、合わせる洋服の幅がグッと広がったように感じているそう。
青木さん:
「シルバーヘアにしてから、色柄ものが合わせやすくなりました。とくにニュアンスカラーとの相性がいいような気がして、今日はグレーにベージュを重ねて、グラデーションを楽しむイメージ。足元だけ抜け感を出せたらと白い革靴を合わせてみました。
さらにメリハリをつけたいときは、スカーフやメガネなどの小物を活用して、アクセントをつくるとバランスがとれる気がします」
▲スカーフは広げたときの四つの角のうち、どれか1つをつまみながら巻くと、先っぽが真っ直ぐではなく、写真のように斜めになってこなれた感じになるそう。青木さんがパリジェンヌをみて学んだ知恵
青木さん:
「これはシルバーヘアにしてから気がついたことなんですけど、黒髪って強いので合わせる色を選ぶ気がするんです。全身でみたときも、黒髪が1番のアクセントになってしまい、そことのバランスを考える必要があるというか。人によって色素も違うし一概には言えませんが。
シルバーヘアはどんな色にも馴染みやすいから、全体とのバランスもそこまで気を遣わなくてもよくてラクなんです。コーデ選びがもっと楽しくなりました」
50代でカジュアルコーデを楽しむコツ
▲オーバーオールと羽織りは「phlannel」
小さい頃から大好きなオーバーオールも、今の自分に合わせて楽しんでいるそう。
青木さん:
「カジュアルな服装も好きで、オーバーオールやサロペットもよく着ます。もしカジュアルすぎると感じたら、羽織りできちんと感を出したり、革靴で大人っぽくまとめたり。バランスを意識すれば、50代でも楽しめるアイテムだと思います。
カジュアルな装いのときは、黒縁メガネをかけるとバランスがとりやすい気がしています」
カゴバッグを持つとき、気をつけていることは?
シーズン問わず、カゴバッグを合わせるのが好きという青木さん。コーディネートするとき、気をつけているポイントなどあるのでしょうか?
青木さん:
「とくに意識しないくらい頻繁に持ち歩いているのですが……強いていうなら、カゴが主役になるようコーディネートを考えます。
たとえば服や他の小物は、あまり主張するデザインではないものを選び、カゴを合わせて全身のバランスがちょうどいい感じになるように。でもシンプルすぎると味気ないので、少し存在感のあるバングルを足してみたり」
青木さん:
「あとは素材との組み合わせも少し意識しているかも。今日みたいな大人っぽい雰囲気の服には、やや落ち着いた表情のカゴを合わせるとか。デニムならナイロン素材のカゴを合わせてみたりなどでしょうか。
もう20年以上ずっと集めています。おやつに水筒にメイク道具など、とにかく荷物が多いので、何でも受け止めてくれるカゴは本当に便利。好きが高じて、カゴ風の布バッグを自作してみたり。大好きなアイテムです」
▲写真の手前左にあるモシャモシャのバッグが青木さんお手製。大好きなカゴをモチーフに、色の組み合わせを考えるのが楽しいそう
顔まわりを華やかにするアクセサリー選び
すっぴんで過ごすことも多い青木さん。シルバーヘアにすっぴんだと、ご近所感が出てしまうこともあって、ピアスをつけることも多いといいます。
青木さん:
「シルバーヘアにしてからは、顔まわりを少し華やかにしてくれるものを選ぶようになりました。
大ぶりなものや個性的なデザインのものを選ぶときは、色と素材が服になじみやすいものにするとバランスをとりやすい気がしています」
青木さん:
「ピアスを主役にしたいときはネックレスはつけず、両方つけたいときは邪魔しないデザインのものを選んだり。メガネをかけるならピアスは小さいものになど、顔まわりがごちゃつかないように気をつけています」
歳をとるほど、生きやすくなる?
笑ったり、ときに腕組みしたりしながら、どんな話題でもオープンに答えてくれた青木さん。
いろいろなことがあるけれど、楽しく発散して、迷っても、最後は自分を信じる。信じていれば、そっちの道にいくんじゃないかなとフワッと思ってるだけですよと、笑顔でお話されていたのが印象的でした。
自分を大切にする。好きなものを選びとる。
言葉にしたらシンプルだけど、実践しつづけるには胆力だって必要。それでも、選びとるほど道はなめらかになり、歳を重ねた分だけ足どりは軽やかになっていく。青木さんと話していたら、そんなことを思いました。
【写真】鍵岡龍門
もくじ
青木沙織里
19歳よりモデルを始め「nonno」などの雑誌、CM等を中心に活動。カフェ巡りとあんこが大好き。趣味はキックボクシング、ピラティス、陶芸、バッグ制作、おばキャン(モデル仲間とのキャンプ)など。Instagramは「@blue_record365」にて、日々のコーディネートをアップ
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