【体をいたわる夏のひと皿】第1話:夏疲れの解消に。豚肉ととうもろこし・もやしのスープ
ライター 長谷川未緒
夏本番を迎え、暑さに湿気、冷房の影響も加わり、疲れが溜まりがちではないでしょうか。こんなときは、身体にやさしい、元気が出るごはんを食べたいものです。
そこで、薬膳の知識に基づいた簡単料理を料理研究家の柳瀬久美子(やなせくみこ)さんに教わりました。
薬膳と聞くと難しそうなイメージもありますが、昔ながらのおばあちゃんの知恵のようなもので、旬の食材を上手に取り入れることで自然と体にいいごはんになるようですよ。
第1話では、疲労回復とむくみ解消が期待できる、とうもろこしを使ったスープの作り方を伺います。
やさしい甘さと奥深いうまみ
豚肉ととうもろこし・もやしのスープ
材料(2〜3人分)
・豚肉切り落とし…150g
・とうもろこし…1本
・もやし…1/2袋(約100g)
・水…500cc
・塩…小さじ1/2程度
・醤油…大さじ1
・ごま油…小さじ2〜3
1.材料を切る
とうもろこしは皮をむき、ひげを取って食べやすい大きさに切る。もやしは水洗いしてざるにあけ、豚肉も食べやすい大きさにカットする。
2.煮る
鍋にとうもろこし、豚肉、水、醤油を入れて、火にかける。煮立ってきたらあくを取り、ふきこぼれないよう中火で、とうもろこしに火が通るまで、蓋をせずに10〜15分煮る。
もやしを加え、蓋をしてさっとひと煮立ちさせ、味を見て塩で調味する。
器に注ぎ、ごま油を回しかけて、できあがり。
とうもろこしで、胃腸を整えよう
とうもろこしは芯ごと煮ることで、いい出汁が出ます。もやしはくったりするまで火を通してもいいけれど、夏の暑い日にはしゃきしゃきした歯応えを残すと、さっぱりいただけます。
豚肉のコクもあるスープに、ごま油の風味が効いて、満足感のあるひと皿です。
柳瀬さん:
「とうもろこしは胃腸の働きを整え疲労を回復してくれるので、夏の疲れた体におすすめの食材です。
また夏はつい冷たい飲み物を摂りがちで、むくみやすい季節でもあります。もやしは身体の熱を取り、しかも渇きを止める作用も持っているので、冷たいものの飲み過ぎを防ぎ、飲み過ぎたときには出してくれる、とても優れた食材です。
暑い日は台所に立つ時間を短くしたいので、豚肉は切り落としやバラ肉の薄切りを使うといいですね」
豚肉はビタミンB1が豊富なので、疲労回復効果が期待できますし、とうもろこしのあざやかな黄色は、見ているだけでも元気をもらえそうです。
続く第2話では、セロリとイカの中華風炒めを教わります。
(つづく)
【写真】砂原文
もくじ
柳瀬 久美子
菓子・料理研究家、国際中医薬膳師。書籍やテレビなどさまざまなメディアで活躍するほか、メニュー開発なども。少人数制フレンチベースのお菓子とお料理の教室「Osier」主宰。基本をおさえつつ、自宅で作りやすい、体にやさしいレシピが人気。オンラインレッスンも評判を呼んでいる。詳しくはインスタグラムアカウント@kumiketteで。
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