【今年こそ、キャンプ】前編:初心者でも大丈夫。「泊まらないキャンプ」の始めかたと過ごしかた

編集スタッフ 野村

休日は、もっぱらインドア派。でも、たまのアウトドアで感じられる非日常な時間も大好きです。

特に憧れるのは、過ごしやすい秋の季節に楽しむキャンプ。キャンプ好きの友人に連れられ、キャンプに行った時にはとても楽しい時間を過ごした思い出があります。

でも、そのままキャンプを趣味にできればいいなと張り切ってテントを買ったものの、気がつけばクローゼットに道具を眠らせっぱなし。

もっと活用できればいいなと思うけれど、はたして手持ちの道具だけで初心者の自分が本当に楽しくキャンプできるのかと考えると、少し不安で、どうにも重い腰があがりません。

▲青木さん夫婦は、ともにキャンプインストラクターの資格を持ち、「野あそび夫婦」というユニット名で活動しています

キャンプ初心者の自分にもぴったりなのはどんな過ごし方?

そもそもキャンプ道具には何が必要で、どんなアイテムを揃えればいいの?

そこで今回は、そんな疑問を解消できればと、キャンプ始めの第一歩をサポートする「キャンプ民泊 NONIWA(ノニワ)」を運営している青木達也さん・江梨子さんご夫婦に、キャンプ始めに必要なあれこれを教わってきました。

▲同じ敷地内にある母屋には、たくさんのキャンプ道具が

 

まずは「泊まらない」キャンプがおすすめ

ずばり、初心者にぴったりなキャンプってどんなものでしょうか?

達也さん:
「野村さんのようにキャンプ初心者の方には、まずはテントがなくても楽しめる、日帰りキャンプ(デイキャンプ)から始めるのをおすすめしています。

外で寝る苦労もないですし、日帰りなのでたとえ忘れ物があっても大丈夫という安心感もあります。

日帰りでも、外で過ごす時間や料理、それにたき火も十分楽しめるので、今回はそんなデイキャンプでも活躍するアイテムを中心にご紹介しますね」

 


これがあればOK!
デイキャンプにおすすめアイテム5選


・チェア
・クーラーボックス
・ヘッドライト
・ランタン
・テーブル

達也さん:
「外で快適に『過ごす』ための必要なアイテムは5つです。

食材などを持っていくためのクーラーボックスがあると安心。サイズは持っていくものに合わせて準備すればOKです。

デイキャンプでも夕方暗くなる時間を過ごすこともあると思うので、その時の明かりとしてランタンやヘッドライトもあるといいですね。

特に片付けの際も両手を空けたまま手元などを照らせるヘッドライトは何かと役立つので、1人1つ持っていけると安心です」

 

おすすめの選び方はありますか?

達也さん:
「チェアは、色々なタイプのものが出ていて、どう選んでいいか悩むポイントかもしれません。

大きく分けると、背もたれが高く快適に座れるハイタイプのものか、コンパクトに持っていきやすいロータイプのものがあります。

外でのんびり過ごすことを重視する方はハイタイプのものを。持ち運びの手軽さを重視する方はロータイプのものを選ぶようにすれば、大丈夫ですよ」

▲今回ご紹介してもらったテーブルは、「UNIFLAME(ユニフレーム)」のもの。耐熱仕様で折り畳みもできます。ランタンは、「Barebones Living(ベアボーンズリビング)」のLEDランタン

達也さん:
「テーブルの高さは、チェアの高さと合わせて選ぶと過ごしやすくなります。

また外で料理をする際、熱くなった調理器具を置くことも多いので、熱いものをそのまま置ける耐熱性のテーブルがおすすめです。

ランタンもLED電球で充電して使えるものが多く出ています。値段が手頃なものも多いし、デザインも好みのものを選べばインテリア雑貨としても活躍しますよ」

 

「タープ」があれば、より快適に!

▲今回立てたタープは「DOD(ディーオーディー)」のもの

達也さん:
「外で快適に過ごすために、もう一つおすすめしたいアイテムが『タープ』です。

テントがなくても、日除けになって快適に過ごせるし、外でもプライベート空間を簡単に作ることができます。

今回立てたタープは、『ヘキサタープ』と呼ばれる生地が六角形のもの。ポール2本から立てられて簡単に設置できて、高さや形もアレンジをきかせやすいので、初めてのタープにおすすめです。

ペグやポール、ロープにハンマーなど、タープを立てるのに必要なアイテムが一式揃ったセットなども販売されているので、そうしたアイテムから選んでいけば安心ですね」

 

泊まるための必須アイテムも教えてください

私・野村が持っているキャンプアイテムは、シート付きのテント・寝袋・寝袋マット・折りたたみチェアの4点でした。

もし「泊まるキャンプ」も楽しんでみたい場合は、このアイテムでも大丈夫でしょうか?

<おすすめの「寝る」ためのアイテム5点>
・テント
・アウトドア用まくら
・寝袋の下に敷くマット
・寝袋
・テント下に敷くグランドシート

達也さん:
「テントで寝るためのアイテムは、野村さんの持ち物で十分揃っています。

テントの下に敷く『グランドシート』や、寝袋の下に敷く『マット』は、テント泊での必需品です。テントで寝る場合、床の凸凹や傾斜、地面からの冷気もあって眠りにくい。そうした影響から身を守ってくれるのが、こうしたアイテムの役目です。

あとは『まくら』があると、眠りの質が格段に変わります。コンパクトに畳めるアウトドア用のまくらもあって、タオルなどをまくら代わりにするより、ずっと快適に眠れるのでおすすめです」

 

重ね着しやすい服装で、気温差知らず

ちなみにキャンプでの快適な服装はどんなものでしょうか?

達也さん:
「アウトドアなので基本は汚れても大丈夫な服装で。

それと秋に差し掛かってくるこれからの季節は、1日の気温差が激しいです。昼間の日射しの下で暑く感じたり、夕方や夜に差し掛かってくると急に肌寒くなったり。

なので基本は重ね着しやすい服装がおすすめです。Tシャツに長ズボン、寒くなったら羽織るための長袖シャツという風に準備していけばOKです。

たき火をする時は火の粉が飛ぶこともあるのでコットン生地の服がおすすめ。夕方以降、涼しくなると蚊が出てくることもあるので、暑過ぎない日には長袖・長ズボンがおすすめです」

***

▲ひと仕事を終えて、タープでのんびりする時間が格別でした

私のような初心者にもおすすめなのは、日帰りで楽しめるデイキャンプと教えてもらい、キャンプに対してのハードルがぐっと下がったように感じました。そしてその時に必要なアイテムについても知ることができて、いよいよキャンプを始めることができそうです。

でもせっかくなので、キャンプごはんを作ったり、憧れのたき火も楽しんでみたりしたいところ。

続く後編では、デイキャンプをより一層楽しむためのごはんとたき火の楽しみ方を教わりたいと思います。

(つづく)

 

【写真】鍵岡龍門


もくじ

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青木達也・青木江梨子

2019年6月、キャンプと民泊を組み合わせた「キャンプ民泊NONIWA」を開業。夫婦ともにキャンプインストラクターの資格を持ち、「野あそび夫婦」というユニット名で、アウトドア雑誌の監修やキャンプ講習などを行う。地域 × アウトドアをテーマに、商品開発、PR、コンテンツ制作など幅広く活動。


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