【たよれるお粥】03:ほったらかしで絶品。とろ〜り卵黄と食べる「中華風鶏がゆ」
編集スタッフ 藤波
お正月が終わって、新しい一年のはじまり。年末年始のごちそうで疲れ気味の胃腸にやさしくて、じんわり温かいものが食べたいときにぴったりなのがお粥です。
夜遅くなってしまったときや少し調子が悪いときにも心強いお粥のレシピを、スープ作家の有賀薫(ありが かおる)さんに教わっています。
第3話では、簡単だけれど本格的な味わいの中華風鶏がゆをご紹介します。
有賀さん:
「このレシピは、食べることが大好きだった父が早起きして家族のために作ってくれた鶏がゆを思い出して、作りやすい分量にアレンジしたものなんです。
丼に卵黄をすべりこませて、スープみたいにサラサラなお粥をたっぷり注いで食べるのも父のこだわり。
じっくり炊くので少し時間はかかりますが、その分鶏の旨味がじんわり染み出した美味しいお粥ができますよ」
有賀さんの思い出の味
鶏出汁がじんわり染みる、「中華風鶏がゆ」
材料(2人分)
米…1/2カップ
鶏手羽先…4~5本
卵黄…2個
水…1000ml
醤油…小さじ4
ごま油…小さじ2
長ネギ、しょうが…適量
※鶏肉は他の部位でも大丈夫ですが、骨つきの方が出汁がでるのでおすすめです
※長ネギは青い部分と白い部分どちらも使用します
作り方
1. 鶏肉をボウルに入れ、熱湯を注いで色が変わったら水を切って鍋に移す。
有賀さん:
「この簡単なステップで鶏の臭みやぬめりがとれ、すっきりとしたスープに仕上がります。お粥だけでなく普通のスープを作るときにもおすすめの下処理です」
2. ネギの青い部分と米を加え、水を注いで中火にかける。沸騰したらアクをすくい、弱火にして40~50分炊く。
▲このタイミングでネギの青い部分を加えます
▲アクがたっぷり出てくるのを待って、1回さーっとすくえばOKです
▲炊いている間は写真のように蓋をずらして、わずかな隙間を作っておきます
▲25分ほど経過したところ。だんだんとスープが透き通ってきました
3. 炊きあがる頃、二つの丼にそれぞれ卵黄1個分、醤油小さじ2、ごま油小さじ1を入れ、ネギの白い部分としょうがを千切りにして加えておく。
有賀さん:
「薬味用のネギはそのまま斜め薄切りでも大丈夫ですし、芯を除いて千切りにすると見栄えのよい白髪ネギになります。
しょうがは皮付きのまま千切りにしてOKです」
4. 粥が炊きあがったら、ネギと鶏肉を取り出す。鶏肉を骨からはずして丼に入れ、粥を上からたっぷり注ぐ。お好みで薬味や鶏肉をトッピングして完成。
▲じっくり炊いた米が割れて崩れることを、 “花が咲く” というそうです
有賀さん:
「中華粥の良いところは、水分量が多いので焦げつく心配があまりなく、ほったらかしにできるところなんです。
追加で醤油やごま油を垂らしたり、ザーサイを添えても美味しく召しあがっていただけますよ」
じっくりコトコト炊いたお粥にはじんわりと鶏の旨味が溶け込んでいて、お腹の中から温まります。
ほろっと崩れる鶏肉と、シャキシャキの薬味の相性はばっちり。途中で黄身を割ると優しいまろやかさが加わり、よりさらっと食べられました。
このお粥からはじまる朝を味わうためだけに、今度の休みに早起きがしたくなりました。
【写真】佐々木孝憲
もくじ
有賀さんのスープレシピはこちらから
有賀薫
スープ作家。約10年間、毎朝作り続けたスープを土台にシンプルで作りやすいスープのレシピや暮らしに根づく家庭料理の考え方を、雑誌・ウェブなど各種メディアなどで発信。著書は、最新刊『ライフ・スープ くらしが整う、わたしたちの新定番48品』(プレジデント社)のほか、2020年レシピ本大賞入賞の『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)、『有賀薫の豚汁レボリューション』(家の光協会)など多数。
note:kaorun、Instagram: @arigakaoru
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