【一皿よくばりレシピ】04:赤しそのふりかけがアクセントに。おつまみにもぴったりな「鶏手羽ロースト」
編集スタッフ 吉野
ごはんのおいしい季節。
いろんなおかずと一緒にごはんを楽しみたいけれど、毎日あれこれ作るのは大変です。調理器具ひとつで、主菜も副菜もいっぺんに作れたら、お腹も心も満たせる食事の助けになりそう。
そこでこの特集では、メインとなるお魚やお肉などと一緒に、お野菜もしっかり摂れる一品を、お米料理研究家・しらい のりこさんに教えていただきました。
第4話では、赤しそのふりかけが隠し味の「鶏手羽ロースト」のレシピをご紹介します。出来たてはもちろん、冷めてもおいしくいただける、おつまみにも嬉しい一皿です。
「赤しそのふりかけ」のアクセントが鍵
冷めてもおいしい「鶏手羽ロースト」
材料(2人分)
鶏手羽先…8本(400g)
A
塩…小さじ2/3
タイム…小さじ1
韓国唐辛子または一味唐辛子…小さじ1/3
にんにくすりおろし…少々
オリーブオイル…大さじ1
カリフラワー…1/2個(100g)
ジャガイモ…2個(200g)
オリーブオイル…大さじ1
赤しそのふりかけ…少々
作り方
1. ポリ袋に鶏手羽先を入れAを塩からもみ込み、冷蔵庫で30分~3時間おく
しらいさん:
「塩と油を入れる順番がポイントです。
まず一番初めに入れるのは、塩。しっかりと食材に味を染みこませましょう。逆に油は一番最後に入れて、うまみを閉じ込めるよう全体にまとわせてあげてください。先に入れると他の調味料が染み込みにくくなってしまいます。
間に入れるその他の調味料は、どの順序で入れても大丈夫。初めに塩、最後に油というのだけ覚えておいてくださいね。
冷蔵庫で寝かせる際は、バットなどに入れておくと漏れの心配がありません」
▲材料を入れるたびに毎回もみ込むと、全体にまんべんなく混ぜられます
2. 野菜の下処理をする
カリフラワーは小房に分ける。じゃがいもは、皮は剥かずに2cmの厚さに切り、水にさらす。
しらいさん:
「カリフラワーは、茎側から切るとバラバラになりにくいですよ。余った分は冷凍もできます」
3. フライパンにオリーブオイルを入れて弱めの中火で熱し、鶏手羽先を皮目から入れ蓋をして4分焼く
▲はじめは皮目を下に
▲油がはねるので気をつけながら、皮目をしっかり焼きます。このときはあまり動かさないで
4. 皮目がパリッとしたらいったん取り出し、野菜を並べ入れて4分ほど焼く
▲皮目がパリッとしました
しらいさん:
「ジャガイモは『メークイン』など、形が崩れにくいものを選ぶのがおすすめ。他の根菜を入れてもおいしいですよ」
5. 野菜に焼き目が付いたら裏返し、鶏手羽をのせ、蓋をして6分ほど焼く
6. 火を止めそのまま5分ほどおいた後、器に並べて赤しそのふりかけを振ったら完成
しらいさん:
「このレシピは、赤しそのふりかけを使っているのがポイント。中東料理に使う『スマック』というスパイスが、このふりかけとそっくりな味なんですよ。
スパイスはお好みで増やしたり、違う種類を入れたりして、自分の好きな味を探してみるのも楽しい料理です」
***
意外な組み合わせのようですが、この赤しそのふりかけが程よい存在感で、飽きのこない味に。野菜にもその味が染みていて、どちらもおいしくいただけました。
スパイスが入っているとはいえ、馴染んでいるので食べやすく、どんな人にも楽しんでいただけそうです。
どれも違った味わいの、ごはんが進む4皿。
このレシピがあれば、一品でお腹も気持ちも満たされる食事になりそうで嬉しいです。
食欲の秋、ごはんもおかずも、どちらも楽しんでいただくための手助けになれますように。
【写真】上原 朋也
もくじ
しらい のりこ
お米料理研究家。夫、ジュンイチ氏と二人でごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として活動中。美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案でTV、雑誌などのメディアを中心に活動中。著書に『しらいのりこの絶品!ご飯のおとも101』(NHK出版)『ごきげんな晩酌 家呑みが楽しくなる日本酒のおつまみ65』(山と渓谷社)など。HP:https://gohandoumei.com/
Instagram,X:@shirainoriko
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