【3/9(土)発売決定】『hope』という名の真っ白なコラボブラウス。ひと足先に、店長佐藤が綴った手紙のような企画書を公開します
編集スタッフ 松田
この春にむけて、マザーハウス代表でアパレルブランド『ERIKO YAMAGUCHI』のデザイナー・山口 絵理子さんとともに、1年以上の時をかけて『hope』という名前をつけた真っ白なブラウスをつくりました。
お店としてもブランドとしても、新しいチャレンジとなる新作ブラウス。いよいよ今週3月9日(土)より発売となります(今回、数量限定かつ再販を予定していない商品のため、イレギュラーではありますが発売日を先に告知させていただいております)。
今回は発売前に改めてこの企画の経緯と、佐藤が実際に山口さんに宛てて書いた企画書をお届けします。
先日のイベントで、一足早くお披露目しました
▲写真左:スタッフ馬居 中央:山口絵理子さん 右:店長佐藤
発売に先立ち、店長佐藤とマザーハウス代表でありERIKO YAMAGUCHIデザイナーの山口さんによるトークイベントを、スパイラルホール(東京・青山)にて3/2(土)に無事に執り行いました。
『hope』の全貌をひと足早くご来場いただいたみなさまへお披露目し、二人がこの1着に込めた思いや完成までの一年間のストーリー、インドでの制作秘話や、ものづくりへの思いを話しました。
さらには仕事や暮らしについてなど、お互いに気になることを聞き合う場面も。当日ご来場いただいたみなさま、YouTubeのライブ配信をご覧いただいたみなさま、ありがとうございました。
▲当日の様子は、後日イベントレポートで詳細をご報告予定です!
店長佐藤が綴った、長い長い手紙のような企画書
▲マザーハウス代表 / ERIKO YAMAGUCHIデザイナーの山口 絵理子さんと店長佐藤
すべてのはじまりは、一昨年の冬にさかのぼります。
当店の店長・佐藤が、とある授賞式に呼んでいただいた際に『ERIKO YAMAGUCHI』のワンピースを選び着ていったことが山口さんご本人に伝わり「ぜひ一度会いましょう」と声をかけてもらい、二人は出会うことに。
その後、「ぜひこれを一緒に作りたい」と佐藤が長い長い、まるで手紙のような企画書をしたためて届けたのが、まさに「hope(希望)」という名前をつけた真っ白なブラウスの企画でした。
ひとつの商品について、佐藤自らが手を動かして企画書から作成するということは、これまでほぼなかったこと。そのぐらい、山口さんとの出会いは佐藤にとって大きな刺激となりました。
今回は特別に、その手紙の一部を抜粋いたします。
人を寄せ付けないストイックじゃない。
「希望 – hope -」という名の白ブラウス
この企画書と言うにはちょっとふさわしくないかもしれない作文みたいな文章は『ERIKO YAMAGUCHI』の春夏コレクションのショーに出かけた翌日、日曜日の夜に書いている。
人を寄せ付けないストイックじゃない。
「希望 – hope -」という名の白ブラウス
この企画のタイトルだけは、実はショーに出かける前からドキュメントに打ち込んでいた。
その先の文章は全部空っぽ。
ショーに足を運んで、今の山口さんが何をやろうとしているのか?どんなメッセージをお客様と共有しようとしているのか?そういうことを体感してから書こうと思った。
昨年12月。
山口さんに初めてお会いして食事をした日以来ぼんやりと考えていたが、私が山口さんに実際に会って、なんとなくだけれど降りてきたのは「希望」という言葉だった。
正直な話、私自身もこの世の中で、そして近い世代の方で、しかも同じ女性で、このようなスタンス、在り方で居続けながら経営を続けている人に出会えたというのは、ひと筋の「希望」だった。
誰よりも厳しく、そしてストイックな一面を持っていなければここまでのものづくりをされて来ていないと理解しつつも、実際にお会いした山口さんは大きな声でキャッキャと笑うとてもチャーミングで、人懐っこさもあるような人だった。
人を強く寄せ付けない、そういうストイックではなく、ストイックを向ける先が徹底して決まっておりそのストイックは時に周囲が応援したり力を貸したくなるような、周りの人を引き寄せることもあるストイックなんじゃないかと勝手ながら感じてしまった。
と同時に、わたしたちクラシコムも創業当初から大事にしてきた「希望」は自分たちで柔軟に作り続けていくものだということ。用意されるものでも待っているものでもなく、トライの道筋で見つかったり、こしらえていくものであるということ。
マザーハウスという会社と、もしかしたらそういう共通点があるのではないかと思った。
そんな「希望」の感覚をまとった「白いブラウス」を一緒に作ってみたいと思った。
私は普段、黒い服が好きで気づくと黒ばかり着ているのだが、山口さんとはぜひ「真っ白なブラウス」を作ってみたい。
真っ白であることによって、ここからの時間が進んでいくこと、ここからさまざまな彩りを添えていくことに前向きになれるような。
このブラウスを着たお客さまを想像してみる。
どんなデザイン、どんな生地なんだろう。
その人が動くと、歩くと、どんな空気が振りまかれるんだろう。
それを着た人が真っ白なブラウスだからこそ、色や柄を自由に組み合わせていくことに希望を感じてくれたり、立体的なディテールの入ったブラウスを着たことがなかった人が「これは挑戦してみたい」とささやかに希望を感じてくれたなら。
そしてそれを着ていると、決して人を寄せ付けないのではなく、むしろ誰かが寄ってきてくれるような単なるストイックではない楽しさや柔らかさや優しい雰囲気をもまとっていると実感できるものであったなら。
そんな人であれていると、このブラウスを着ている時間だけでも自分のことを居心地良く思えるような。
そんな「希望 - hope -」という名の白いブラウスを一緒に作ってみたい。
佐藤友子
2023年1月30日
***
この佐藤が綴った一通の手紙をきっかけに、プロジェクトが始動。インドの伝統的な素材である、手紡ぎ・手織りの「カディ」を使用して生地からオリジナルで作るなど、1年以上の歳月をかけて、ささやかな希望を纏った一着の白いブラウスがようやく完成いたしました。
いよいよ3月9日(土)より発売開始。前日より商品ページがご覧いただけます
こちらの【数量限定】hope / ERIKO YAMAGUCHIコラボブラウスは、3月9日(土)より発売開始となります。
発売に先立ち、特別に前日3月8日(金)より商品ページを公開いたします。
今回のアイテムは数量限定となっており、基本的に再販を予定していないため、気になった方はお早めにご検討いただけるとありがたいです。
どうぞ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。hopeと名付けた真っ白なブラウス
商品ページを公開しました!
photo:砺波周平(1,5-9枚目)、鍵岡龍門(2,3枚目)
styling:野崎未菜美
hair&make:宇津木明子
model:ヒスイ(有限会社アマゾーヌ)
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