【かんたん韓国おかず】03:素朴な塩味に、ごはんがすすむ「じゃがいもとさつま揚げの塩炒め」

ライター 瀬谷薫子

韓国の日常のおかずは、塩やしょうゆがシンプルにきいたやさしい味わい。手軽でごはんによく合い、日々の献立にぴったりなんです。

今回はそんな韓国おかず4品を、料理家の程塚裕子(ほどつか ゆうこ)さんに教わりました。

1品目から読む


具材2つでも、食べごたえ満点
じゃがいもとさつま揚げの塩炒め


材料(2〜3人分)

さつまあげ…2枚(細切りにする)
じゃがいも…2個(せん切りにする)
にんにく…1片(すりおろす)

油(太白ごま油、米油、サラダ油など風味の強くないもの)…大さじ1
…ひとつまみ(1g)

刻んだねぎ、黒胡椒…適量(仕上げにお好みで)

程塚さん:
「さつま揚げは市販のものならなんでもOKですが、私はいつも韓国さつま揚げを使います。『韓国おでん』という名でAmazonや海外の食品を扱うお店で手に入るのですが、日本のさつま揚げより薄くて味がよく染みます。もし見かけたらぜひ試してみてください」

 

作り方

1.じゃがいもは水に5分ほどさらしてから、水気を切る。

2.フライパンに油とにんにくを中火で熱し、香りが出てきたらじゃがいもを加える。

全体に油が回ったらさつま揚げ、塩を加え、じゃがいもが透明になってきたら火を止める。器に盛り付け、好みでねぎと黒胡椒を散らす。

程塚さん:
「韓国では『おでん』の名で食べられているさつま揚げは、トッポギと合わせた甘辛い煮物や、炒めものなど、幅広く使われています。

じゃがいもとおでんの炒めものは、おかずの定番。お惣菜屋に行けば必ず置いてあるほど身近な料理です。1話目でご紹介したナムルと同じように、じゃがいもには火を通しすぎず、シャキッとした歯ごたえが残る程度で火を止めるのがおいしさのポイントです。

子どもにも食べやすいやさしい塩味なので、塩はお好みで少し増やしても。大人は仕上げに刻んだねぎや黒胡椒、唐辛子などをかけてもおいしいです。」

具材は2つだけなのに、不思議と満足感の高い味。シャキシャキ、しっとり、違う食感が楽しめて箸が進みました。さつま揚げの旨みがじゃがいもに染みて、ごはんとの相性もばつぐん。覚えておけば忙しい日の心強い味方になりそうです。

 

【写真】吉森慎之介


もくじ

程塚裕子

株式会社サザビーリーグにて、アフタヌーンティー ティールームの商品・メニュー開発に長年携わった後に独立。企業のレシピ制作やフードコーディネート、カフェのプランニングやメニュー開発などに携わる。料理教室「hodo食堂」を開催し、韓国料理をはじめ多国籍の料理を提案している。instagram: fukuro0216

 


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