第3回 小道のある部屋と夢の屋根裏部屋
クラシコム代表 青木
第2回で紹介した「元学生用下宿だった部屋」を内見してからというもの、佐藤の部屋探しのテンションが一気にトップギアに入ってしまった。
次の日には早くも朝から不動産屋を一人で3件も回ったらしい。
その中でとっても良い不動産屋さんに出会うことが出来たようだった。
国立の駅から程近い場所にあるハウスコムさん。
店長さんや担当してくれた女性の方があんまり儲けにもなりそうに無い、僕らの予算の少ない事務所探しにとても親切にご協力いただけたとのこと。
佐藤は自分達のイメージする事務所の物件像をどう表現してよいのかわからず、
「味のある物件探してるんですっ!」の一点張りだったらしいが、その辺のところを良く汲んでいただいて、しかも当社の台所事情なども考慮していただいた上で、イロイロと物件を紹介してもらえたらしい。
以下佐藤が一人で回った2件。
■物件1■ 小道のある家
この物件は大家さんの広大なお庭の中にある物件なので、したの写真みたいなちょっといい感じの小道を通って部屋に向かいます。
玄関を入るとすぐキッチン。
部屋は典型的なワンルーム。収納もまあまあありますね。
窓の外もお庭なので、気持ちよさげ。
佐藤の話だとこの物件、確かに立地の気持ちよさはあるんだけど、中は普通のワンルームで、機能的にも造作の面でもイマイチ決め手にかけるらしい。
まぁ普通に相場のサイズ、相場の機能というかんじなのかな。
■夢の屋根裏部屋
この部屋はお風呂はあるけど、なぜかトイレは共同という良くわからない仕様の部屋らしいのだけれど、とにかくものすごくいい感じに手が入っていて、こんなところを事務所にしてみたい!とかなりテンションが上がったらしい。
外観はこんな感じ。
ワクワク。
細い、ほとんど梯子のような階段を上ると、夢の屋根裏部屋が。
床なんて無垢材ですよ・・・
そしてこのキッチン。
鍋なんかをぶら下げられるようにポールが釣ってあったりもする。
天井の感じや、梁の感じもオシャレ。
そしてホウロウ製のいい感じのランプシェード。
ベランダをリフォームしたのかな?
なんだか面白いスペース。
この部屋は確かに他に無い個性があるし、かなり魅力的だったらしいのだが、
1)階段が本気で梯子のようで、荷物の搬入、搬出で事故がおきる確率が高い。
2)窓がオシャレな分、採光性が悪く、自然光で商品写真を撮るのが困難
3)その上予算オーバー。
という根本的な問題があり、
「ああ、いいモノを見たねー」
と思っただけとなってしまった。
でも、こういう物件がもっと増えると良いのにと思う。
この物件だって、築も古く、トイレ共同だが、もっと新しく、広いアパートより家賃の設定が大分高い。
でもきっとすぐに借り手は付くだろう。
無個性で取りあえずの機能ばかりがそろった物件ばかりが流通する不動産マーケットだが、こういう個性的な物件がもっと現れて、そういう物件こそが借り手もすぐ付いて、家賃も高く取れる、という事がオーナーにも浸透していくと、もっと住宅事情が楽しくなるのにと思う。
ちょっと横道にそれたが、今回内見した物件も、帯に短し、たすきに長し、という事でスルーすることに。
というわけで、もうしばらくこの連載も続きますー
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