特集|フィットする暮らしのつくり方vol.05 – 関根由美子さん編 第1話『私たち、関根由美子さんを訪ねました。』
商品プランナー 加藤
こんにちは、スタッフ加藤です。
本日より、
【フィットする暮らしのつくり方 vol.5】
を公開させていただきます。
柳沢小実さん、石井佳苗さん、
平井かずみさん、一田憲子さんに続き、
今回ご登場いただくのは、関根由美子さんです!
関根さんは、
下北沢にある布小物や雑貨のお店
fog linen work(フォグ リネン ワーク)
を主宰されています。
当店でも、フォグリネンワークの商品を
一部お取り扱いさせていただいているので、
ご自宅で愛用してくださっているお客様も
いらっしゃるかもしれませんね。
リネンファブリックやワイヤーカゴなど、
関根さんがセレクトされるシンプルで質の高い商品は
私たち自身も愛用している、大好きなアイテムです!
今回は、カメラマンの安部さん、
スタッフ齋藤・加藤の女子(?)3名で
関根さんのご自宅にお邪魔をし、
お仕事のことや愛用されている日用品について
たっぷりとお話をお聞きしましたよ。
白を基調としたシックで大人の雰囲気漂う
インテリアに、取材隊の3人は大興奮!
ご自宅の玄関に入った瞬間から
フォグリネンワークの世界観が広がります。
思わず憧れる雰囲気たっぷりの
インテリアについて、雑貨を扱うお店を営む
関根さんならではのさまざまなエピソードを
お聞きすることができました。
そんな関根さんのお話を、
ご自宅の素敵なインテリアの写真とともに
4日間連載でたっぷりとお届けしたいと思います。
第1話目の本日は、
関根さんがフォグリネンワークのお店を
始めるまでのエピソードをお届けします。
自分の貯金で古本の買い付けに。
関根さんは、ハックルベリーという
洋書を扱う本屋さんで働いていました。
大手の書店ができて競合が増えたころ、
関根さんは本屋さんのオーナーに
海外で古本を買うことを提案したそう。
関根:
「オーナーに『会社ではお金をだせないから
自分の貯金で行くなら休みをあげるし
仕入れた物を店に置いて良いよ。』と言われて
『じゃあ、いってきますっ!』って
30万円ほどの貯金を使って行ったんです。」
加藤:
「ご自身の貯金を使って行かれたんですか!
すごい行動力ですね!」
関根:
「そのときは、若かったんですね(笑)。」
買い付けた洋書の古本は日本でよく売れたので
関根さんはくりかえし海外へ買い付けにでかけ、
そのうち古本業で独立することになったそう。
関根さんのえい!と思い切った行動が、
買い付けのお仕事のきっかけになったのですね。
ワイヤーカゴからはじまった雑貨の仕入れ。
関根:
「サンフランシスコで宿泊したホテルの近くに
インテリアデザイン事務所があって、
ウィンドウにバスケットが飾られていたのを見て
その事務所の人にバスケットを
卸してもらえないかと相談しました。
そのカゴを日本の雑貨屋に卸したところ、
よく売れたんです。」
欲しい本はそろそろ買い尽くしたな、と
思っていた矢先のことだったそう。
関根:
「本は探して持ち帰ってと大変でした。
でも、カゴはFAXで注文するだけで届く!
って感動しました(笑)。」
サンフランシスコで出会った人たちは、
仕事につながりそうな人や商品のことを
関根さんに沢山紹介してくれました。
関根:
「ひとりでいたのを、周りのみんなが
心配してくれていたみたいで。」
関根さんがひとり奮闘している様子や、
明るく人を引きつける雰囲気が伝わって
そんな出会いが生まれたのかもしれませんね。
関根:
「ワイヤーカゴをはじめ、小さな雑貨、
Cavallini & Co.の文房具などを買い付けました。
今でもフォグリネンワークで
販売している商品たちですよ。」
店舗を持ったきっかけは、リネン製品。
そんな折、関根さんの叔母さまが
ホームステイを受け入れていた方たちと
リトアニアで和食レストランを
開くことになります。
関根:
「買い付けるアイテムに
布ものが欲しいなと
思い始めた頃ですね。」
リトアニアは麻の産地として有名。
麻のキッチンクロスの買いつけができれば、と
気軽な気持ちで同行した関根さん。
関根:
「でもリトアニアのお店には思ったような
麻の商品は置いてませんでした。
仕入れたいと思うようなデザインのものは、
近所のおばさんに縫ってもらったというもの。
輸出する製品を近所の方に頼むのは難しいので
電話帳をみながら、リトアニアのリネン工場に
片っ端から自分で電話をしました。」
関根:
「たいてい英語が通じなくて、
ガチャン!て電話を切られちゃうんですけどね。」
加藤:
「異国で電話するだけでも緊張するのに…。
私なら、辛くてすぐに諦めてしまいそうです。」
ようやく1社からサンプルを取り寄せたものの、
届いたのは小さな麻の生地の端切れだけ。
関根:
「価格表とか資料を送ってほしいとお願いすると
“特にカタログのようなものはないけれども、
何が欲しいの?”と言われて
そこで布商品の企画をしている友人に
欲しいものを話して、海外の工場へ発注するための
指示書を書いてもらいました。」
できあがった指示書を送ってみると
そうそう、こういうのが欲しかった!
と思える商品がとどいたそう。
関根:
「あるものを買うのより、
こういうのが欲しいと言わないと
駄目なんだということがわかりましたね。
それでこの時からどんどん欲しい物を作って
fog linen work(フォグリネンワーク)
の屋号でお店を始めることにしました。」
これをやってみてはどうだろう、と
はじめてみるとすんなり行かない。
じゃあ、それなら!と
もう1歩踏み込んでやってみる。
自分のお金で仕入れてきたら、と言われれば
いってきます!とぽーんと海外へ行き、
気軽な気持ちでリネン製品を探しにいけば
リトアニアの工場に片っ端から電話をかけている。
小柄で穏やかな印象の関根さんですが、
強い意思と勇気に満ちあふれた
頼もしい一面も持ち合わせた方でした。
関根さんは今でも、
ひんぱんに海外へ買い付けに訪れます。
お家にある日用品のほとんどは、
その時に購入することが多いそう。
そんな、買い付け先の海外で見つけた
関根家の日用品や愛用品の数々、
また雑貨をセレクトされる関根さんならではの
日用品を選ぶ視点をお聞きすることができました。
次回は、その内容をたっぷりと
ご紹介させていただきます。
明日の更新も、ぜひご覧くださいね。
写真:安部まゆみ
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もくじ
◎第1話
「私たち、関根由美子さんを訪ねました。」
(4月7日公開)
◎第2話
「関根さんの愛用道具。」
(4月8日公開)
◎第3話
「リネンとの付き合い。」
(4月9日公開)
◎第4話
「暮らしのもの選び。」
(4月10日公開)
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