特集|フィットする暮らしのつくり方vol.05 – 関根由美子さん編 第2話『関根さんの愛用道具。』
商品プランナー 加藤
第2話の本日は、
「関根さんの愛用道具」と題して、
関根さんが普段お家で使っていらっしゃる道具や
愛着のあるアイテムたちをご紹介していきます。
買い付けのために
海外へ出かけることが多い関根さん。
普段愛用している道具たちは、
旅先の海外で購入することがほとんどだとか。
そうして大事に持って帰ってきて、
関根家に仲間入りした日用品たちを
色々と見せていただきました。
旅先で出合った愛用道具たち。
『ほうきとちりとり fromロンドン』
関根:
「このほうきとちりとりは、
ロンドンのお店で購入しました。
紙製のちりとりは軽くて重宝しています。
床に傷をつける心配も無いですよ。」
加藤:
「イリス・ハントバーグ社の製品ですね!
掃除ブラシは当店でもお取り扱いしています。」
普段は、飼っている猫のごばんちゃんの
お掃除用に使っているそうです。
よく見るとお家のあちこちに、
ごばんちゃんのかわいらしい写真が
飾ってありましたよ。
『花瓶 fromアメリカ』
関根:
「なかなか良いデザインに出合えないから、
見つけると、海外からでも持ち帰るんです。
水差しを花瓶として使っています。」
ヒビが入ったガラス製のものは、
お父様に金継ぎをしてもらって
長く愛用しているそう。
関根:
「家には常にお花があります。
お花があるだけで、雰囲気が全然違いますよ。」
『キャンドル fromアメリカ』
関根:
「キャンドルは色々な香りが楽しくて
見つけると思わず買ってしまいますね。
小さいキャンドルは箱買いしちゃうくらい。」
火を点すと香りが違うものもあるのが楽しくて
いろいろな香りのものを購入して試すそう。
ほんのり温かい光に癒されますね。
『お風呂のラックfromイギリス』
関根:
「イギリスの友人宅を訪れた際、
猫足のバスタブにこのラックが
あったのをみて惹かれました。
バスグッズらしくない素材も
好きなところです。」
木製のラック、日本ではめずらしいですね。
石鹸やシャンプーなど置いておいても、
ジメジメすることがないのだとか。
関根:
「お風呂での読書が好きなパートナーも、
読書の台として愛用しているようです。」
『食器 fromサンフランシスコ』
関根:
「作家さんの1点ものの食器です。
シェリーオルソンさんという
大好きな作家さんの1人で、
よく集めています。」
加藤:
「わー素敵ですね、絵みたい!」
上の写真以外に小さなプレートもお持ちでしたよ。
テーブルのすぐそばの食器棚に重ねて、
普段の食卓によく登場させているそう。
お母様から譲り受けたもの
関根さんが選ぶものは、
お母様からの影響も大きいとのこと。
関根さんが幼い頃、食卓には
麻のテーブルクロスがかかっていたそう。
また、お母様は細かいレースを編んだり
はた織り機を使うこともあったようです。
そういったことが、
関根さんが麻の製品を取り扱うことや
手仕事が美しい商品を求めることに、
繋がっているのかもしれませんね。
『シルバーカトラリー』
本のようなケースを開けると
シルバーカトラリーがずらり!
お買い物好きなお母様からゆずり受けた
ヨーロッパ製のカトラリーセット。
関根:
「実は、大切にしていて
なかなか使う機会がやってこなくて。
ゆで卵入れから使ってみようかしら、
と思っているところです。」
すてきなシルバーカトラリー。
最初に使うのはどんなシーンにしようか、
想いを巡らせるのも楽しそうです。
『木彫りのちいさな箱』
関根:
「これ、母がつくった木彫りの作品です。」
加藤:
「え!手作りとは思えないですね。」
関根:
「木彫りが趣味の母を見ていたからか、
わたしも彫るのがやってみたくなって
木のスプーンを彫るワークショップに
参加したことがありました。」
奥の木の箱は、
猫のごばんちゃんが付ける
小さなリボンの収納箱として
使っていらっしゃいました。
愛着をもっているもの
長年愛用しているものや、
思い入れがあるアイテムを
ピックアップしてもらいました。
関根さんの思い入れが
たっぷりつまった道具たちです!
『fogの倉庫からやってきた鉄のカート』
関根:
「前に、倉庫で使っていたカートです。
ラック部分は工事現場の足場で
枠を友人に作ってもらいました。」
加藤:
「かっこいい雰囲気ですね。」
このカートは使っていた倉庫が無くなるときに
思い出と一緒に関根家へとやってきました。
使い込んだ感じが関根さんのお家の雰囲気に
しっくり馴染んでいますね。
『自分でつくった木のスプーン』
関根:
「これは、木彫りに興味があったので参加した
三谷龍二さんのワークショップで作りました。
山にでかけて、川のほとりでお茶を飲み、
せせらぎの音を聞きながらこれを彫ったんです。
これを使って最後にみんなでスープを飲んで、
とても素敵な体験でした。」
加藤:
「わぁー野外で作るの気持ち良さそうです。
すてきな情景が浮かびました。」
普段もお家でスープを
食べるのに使っているそう。
使うたびに思い出がよみがえって
楽しい気持ちになりそうですね。
『fogのワイヤーカゴ』
関根:
「ワイヤーのカゴにも
やっぱり思い入れがあります。」
関根さんのお家には、
ワイヤーカゴがたくさんありました。
関根:
「昔から扱っていたワイヤーカゴは
メキシコ製でしたが、そこの会社の社長が
亡くなって作ってもらえなくなってしまったんです。
でも、長年ワイヤーのカゴをやっていて
愛着があったのでなんとか続けたいな、と
思っていたところインドの会社が見つかって。
それで「行ってみよう!」と首都のデリーから
車で6時間ほど離れた街へ行きました。」
加藤:
「そんな遠い場所へ行かれたんですね!」
関根:
「その街にワイヤーカゴの会社があって、
カゴはさらに小さな村で作られていました。
小さな村ではレンガの壁と屋根、ドアが無い
お家でみんながワイヤーを手で曲げて
カゴを作っていたのです。」
子供たちが日本人を珍しがって見に来たりして
とっても面白かったんですよーと、
関根さんが撮影した写真を見せてくださいました。
関根:
「お家ごとに担当の形が違うそうで、
このお家は丸、ここは四角といった感じでした。
集会所で仕上げの溶接をしていましたよ。」
当店でもお取り扱いをしている
fog linen workのワイヤーバスケットも
こうやって作られているそうです。
遠いインドの国の人たちの手仕事が
わたしたちの暮らしの日用品として
役割を担ってくれているのですね。
日用品は、役割を持っている。
関根さんが愛用される道具には、
それぞれエピソードがいっぱいでした。
海外から持ち帰ってきたり
長年愛着をもっているものたちは、
関根さんの暮らしの相棒として
日々活躍しているようです。
日用品について特別な思いがあるのか
お聞きしたところ、こんな答えが返ってきました。
関根:
「家にあるものは、ものとして使われているので、
日用品や雑貨があるという特別な意識はないです。
それぞれ役割を持ってもらっているものですから。」
いつもの生活で使われることを前提に、
関根さんのお家の道具が選ばれています。
使い勝手のよいシンプルな物、
肌触りが心地よいもの、
いつまでも飽きがこないもの。
関根さんがご自身の暮らしで
使うためのもの選びの視点は、
フォグリネンワークのお店で扱う商品の
セレクトにも通じるものを感じました。
さて、明日の3話目では
リネンのお話を中心にお届けします。
フォグリネンワークといえばリネン!と
思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
関根さんが普段愛用しているご自宅のリネンや
こだわりのしまい方も教えてもらいましたよ。
明日もどうぞお楽しみに!
写真:安部まゆみ
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もくじ
◎第1話
「私たち、関根由美子さんを訪ねました。」
(4月7日公開)
◎第2話
「関根さんの愛用道具。」
(4月8日公開)
◎第3話
「リネンとの付き合い。」
(4月9日公開)
◎第4話
「暮らしのもの選び。」
(4月10日公開)
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