特集|フィットする暮らしのつくり方vol.05 – 関根由美子さん編 第4話『暮らしのもの選び。』
商品プランナー 加藤
4日間お届けした連載も
とうとう最終回となりました。
本日は「暮らしのもの選び」と題して、
私たちも大好きなブランド
「fog linen work」代表の関根さんの選択するものについて
お話をお聞きしました。
ものを売るということは、
あらゆる多くの選択肢を前に
決断を下してこられたのだろうな、
と想像します。
日々の暮らしやお仕事の場面で
ひとつひとつ選びとってきた関根さんは
どんなことを心にとめてこられたのか、
お話をうかがってみました。
関根さんのもの選び
『インテリアにはニュートラルな色を。』
シンプルで大人の雰囲気があるインテリア。
一見すっきりしているけれど、
インテリアの1つ1つに存在感があります。
加藤:
「関根さんのご自宅のインテリアで、
意識されていることはどんなことですか。」
関根:
「大きな家具などは、
強い色のものは買わないようにしています。
ニュートラルな色が多いですね。」
キッチンの大きな冷蔵庫やゴミ箱も
白が基調だからか、威圧感がありません。
キッチンツールは木や鉄のものが多く、
シックで大人の雰囲気を感じます。
『一生、飽きないものを選ぶ。』
関根さんのお家のいたるところに
フォグリネンワークの商品もありました。
関根:
「商品には定番的で長く使えるもの、
あとは長く使えなくても買い足して
使えるものを選んでいますね。
派手なデザインのものより、
目立たないひっそりした感じがいいかな
と思っています。」
関根:
「買い付けをはじめた頃に、
もし、これらが売れなかったら
私が一生使わなければいけないって
思ったんです。
雑貨は一度に仕入れる量がとても多いので、
“これ、一生分あるわー”って。
だから、商品として売るものは
自分が一生使っても飽きないものを
えらんでいます。」
関根さん自身が暮らしのなかで、
使うことを想定し求めるものが
フォグリネンワークの商品として
選ばれているようです。
日々の暮らしのなかで役割をもち、
ひっそりとしたもの。
決して華美ではないかもしれないけれど
ふと、目に入ったときの佇まいや、
その使い勝手や素材の心地良さが嬉しい
フォグリネンワークの商品たち。
そして、どんなエピソードも
ニコニコと楽しそうにお話される
とても親しみやすい雰囲気と、
大量の仕入れも覚悟をもって決断する
頼もしい一面をも併せもつ関根さん。
素材や手仕事のつくりに感じる、
優しくあたたかい雰囲気に
どこか芯が1本通ったような
フォグリネンワークの世界観は
関根さんの人柄にも通じていました。
うれしいお食事タイム!
取材が終わったのがお昼の1時頃。
終わった!と一段落ついたところで
関根さんが声をかけてくれました。
関根:
「もしお時間があれば、いかがですか?」
嬉しいことに、関根さんがご好意で
お食事をご用意くださいました!
イギリスの真っ赤なオレンジジュース、
リトアニアのバターやフルーツチーズ、
行きつけのお店でカットしてもらった生ハムは
お気に入りのプレートに載せて。
リネンをひいたfogのカゴにフランスパン、
木の器にはフレッシュなサラダがこんもり。
目の前の食卓に関根ワールドが広がります!
食事が置かれたリネンのテーブルクロスは、
さらに色がぱっと映えて食卓に彩りを感じますね。
関根さんの好きなものに囲まれた、
楽しくて贅沢なお食事タイムでした。
優しさと頼もしさのふたつの空気。
リネンのカーテンから透けて入るきれいな光、
余白感のある空間でゆったりと過ごす時間。
おもわず憧れるような、
まさに心地よい暮らしが広がるお家。
でも、関根さんにはまだまだ実現したい
理想の暮らしがあるようです。
関根:
「いま住んでいる家は、建てるときに
できることに限りがあって心残りでした。
でも、フォグリネンワークのいまのお店は
好きなように建てることができて。
それがきっかけになって、今度は自分の家も
思ったように建てたいと考え始めました。」
関根さんの周りには、
優しさと頼もしさの
ふたつの空気が流れています。
お店をはじめるまでの
奮闘劇を楽しそうに語る雰囲気、
でもそれをやり遂げてきた頼もしさ。
そして、これからもっと実現したい
わくわくしたビジョンを持っている。
そんな関根さんの周りには、
自然と人が集まってくるような
魅力的な空気が流れています。
私たちが惹かれてやまない、
フォグリネンワークという場には
そんな関根さんのすてきなエッセンスが
ぎゅっと詰まっているのかもしれません。
それでは最後に、
関根さんにバトンタッチをして
4日間の連載を終わりにさせていただきます。
最後までお付合いいただきまして、
ありがとうございました!
関根さんにとって、
「フィットする暮らし」とはどんなものですか?
「今回『フィットする暮らし』というお題を頂いて
今の私の暮らしって『フィットしている?』
と少し考えてみました。
十数年前に私が一人で住んでいた家に、
猫が同居することになり。
そして、3年ほど前に
今度は彼が引っ越してきて
家族が増える度に生活ががらりと
変わってきたような気がします。
自分に『フィットした暮らし』と考えると、
もしかしたら一人で住んでいた時の
暮らしのほうが自分の思い通りで、
私自身にフィットしていたと思います。
まずは猫がきて、
それまで仕事中心だった生活がわりと猫中心へ。
そのあと彼が引っ越してきて、一人のときは
ほとんど食べなかった和食を食べるようになったり。
最近では朝、野菜ジュースをつくったり、
夜中に家で仕事をすることが少なくなったり。
一人のときはもっと
家の中を片付けていたのですが、
同居人が増えて、
家の中がなかなか片付かなくなったり。
いちいちあげていくときりのないくらいに
いろいろなことがかわって、
自分のポリシーにはフィットしていないことも
たくさんあるのですが、それでも猫がいて、
一緒にごはんを食べる彼がいる生活を
楽しんでいます。
フィット感はないながらも、
案外そんな暮らしもフィットしているのかも。」
関根由美子
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もくじ
◎第1話
「私たち、関根由美子さんを訪ねました。」
(4月7日公開)
◎第2話
「関根さんの愛用道具。」
(4月8日公開)
◎第3話
「リネンとの付き合い。」
(4月9日公開)
◎第4話
「暮らしのもの選び。」
(4月10日公開)
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